モンスター誕生(プレイ日記)


【第6回】 “言葉の煙”

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)

〔309〜〕
 通路はまっすぐ西に延び、やがて右に折れ曲がっていた。角を曲がって少し進むと、そのまま北に進む道と西に曲がる道に分かれた。ここでも西に進んでみよう。西への通路を進んで、はっとして立ち止まった。はるか前方から何かの足音と金属の触れ合う音が聞こえてきたのだ。カチャカチャ……ここで引き返してもしょうがない。前進あるのみだ。
 足音と金属音はだんだん大きくなってきた。自然と筋肉に力が入り、鉤爪や歯がむき出しになってくる。突然足音が止まり、ひそひそと何か言う声が聞こえてきた。向こうもおれに気づいたようだ。通路は粗削りで曲がっているので先までは見えない。だが、それは向こうも同じだろう。向こうもこっちに近づくことに決めたようだ。ついに視界が開け、お互いの姿が目に入ってきた。二人いる。じっとおれを見つめ、その場から動こうとしない。よし、こっちから攻撃してやる。どうせ最初に出会ったドワーフのときと同じだ。戦いは避けられないだろう。
 おれは、相手につかみかかって行った。前に立っている男が茶色い袋を地面に置き、武器を構えた。もう一人も武器を構えておれを待ち受けている。ここでは通路の狭さが幸いして、一度に一人ずつ戦うことができる。
 〔最初の戦士〕 技術点  8  体力点  9
 〔革鎧の剣士〕 技術点  7  体力点  8
 〔モンスター〕 技術点 11  体力点 19

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔最初の戦士〕8+=15 < 18=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔最初の戦士〕体力点−2=7
[2R] ×〔最初の戦士〕8+=14 < 20=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔最初の戦士〕体力点−2=5
[3R] △〔最初の戦士〕8+=14 = 14=11+〔モンスター〕△
[4R] ×〔最初の戦士〕8+=13 < 20=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔最初の戦士〕体力点−2=3
[5R] ×〔最初の戦士〕8+=15 < 18=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔最初の戦士〕体力点−2=1
[6R] △〔最初の戦士〕8+10=18 = 18=11+〔モンスター〕△
[7R] △〔最初の戦士〕8+=16 = 16=11+〔モンスター〕△
[8R] ×〔最初の戦士〕8+=16 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔最初の戦士〕体力点−2=0
 最初の戦士が斃れた後、すぐに革鎧の剣士との戦いに入る。
[9R] ×〔革鎧の剣士〕7+=14 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔革鎧の剣士〕体力点−2=6
[10R] 即死〔革鎧の剣士〕7+11 ≪ 11+ピンゾロの丁〔モンスター〕 ⇒ 〔革鎧の剣士〕体力点=0

 おれの一撃で、革鎧の剣士の首が折れてしまった。これではたまったものではない。おれはほっと息をついた。辺りは静まり返っている。おれは腰をかがめ、前に横たわる二つの無残な死体を眺めた。そう言えば、最初の戦士が置いていた革袋、やけに丁寧だったな。何か大事なものでも入っているのではないか。そう思い、おれは袋を調べてみた。袋の中には何か固いものが入っていた。袋から取り出そうとしたが、おれの不器用な手は思うように動いてくれない。袋を振ってみる。すると、袋から小さな木箱が転げ落ち、床にぶつかった拍子に蓋が開いた。また、その衝撃で木箱の中に入っていたフラスコの栓が抜けた。フラスコの緑色の液体がゴボゴボと沸き立ち、緑色のガスとなってゆっくり漂い出てきた。ガスはぐるぐると渦を巻き、やがて何かの形にまとまって行った。



 人間の顔だ! そう言えば、この光景、前にも見たことがあるぞ。そのときは紫色のガスだった気がするが。やがて、顔はその目をかっと見開き、おれをじっと見つめてきた。「ロソサノ、ケテドネ、クミラ。ロソサワ、ムゴムコスソネノ、ゾルゾ? ソサオナ、ヘサベサノ、ソゾサア、アタナ、チアツアリ。ユレサア、エキラメネワ、コジクユイ。」
(管理人注:この言葉の意味を知りたい方はこちらをご覧ください。)
「君はどんな言葉でも理解できるようになった。この贈り物をうまく使うんだよ。」
 顔の言葉が分かる! 顔は再び渦巻くガスになり、何かの力に吸い寄せられるようにフラスコの中に戻って行った。ガスが全てフラスコに戻ると、木箱とフラスコは掻き消すように見えなくなった……って、これって紫色の顔のときと同じじゃん。おれは“言葉の煙”から贈り物をもらったのだ。今やおれは、どんな言葉でも理解できるようになった。この幸運に対して運点を加えることができる。そうだ。革切れの内容を見てみよう。おれは、革切れを読んでみた。
ゆぽネ、しろあをぶぽでユ。ソトソノ、こよめなしネ、オヲセイタナ、エクリ、コアゾアネチマ――ヘイオワ、エケトア、ヤイゴアネ、ノヲクチワ、イクソ。ドチテサツ、ハテチネ、ナヲミワ、ムアジ。ごよぞを・ほーネ、タオツアケキナアカ、“クミラ”ね、ノアチソ、ひよしけワ、テラメデシネゾ。しつあてり・いえーでネ、“クミラ”ワ。ひよしけノ、コヲベヲ、ポリネヅ、セネシブツワ、ケネヘイツアナ、メタオウリケテ。ひよしけネ、ヒソノ、クチサツ、テチツノ、トヨトア。ケネナヲミワ、ノソコニテカ、セトソナノ、ネレアン、ヒラオオリヅ、ポレイ。アネタ、ポリオガラ、ナヲミワ、シアケイスユ
 その下にも文章があるが、少し書き方が異なっている。
“タサカネ、クミラ”#―さりばーてをネ、ポホアレネ、ソツンマ=#―チドコ、ポリ、オビテ
 この革切れを持っていたスワインベアドというドワーフは、“煙”を三つとも見つけてドワーフ法廷(仮称)に持って帰ってくる任務を負っていたらしい。もしかすると、その後に会った三人の冒険者達は、あのドワーフを探していたのではないか? だが、今となってはもう分からない。みんなおれが殺しちまったからな。おれにできることは、先へ進むことだ(尤も今はもとの道に引き返しているけれどな)。
 北へ進んで行くと、今度は東への通路が分かれていた。よし、今度は東に曲がろう

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)
 (Save Number:137→204)

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2022/10/17


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