モンスター誕生(プレイ日記)


【第7回】 サイ男からの手紙

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)

〔204〜〕
 東への通路は大きな木の扉で行き止まりになっていた。この扉は頑丈そうで、とても壊せそうにない。扉を押したり引いたりしてみたが、鍵がかかっている。扉の中央には金属の把手があり、それで音を出せそうな気がする。この音で、扉の向こうにいる何者かが気づいて開けてくれるかもしれない。
 おれは、金属の把手を思いっきり打ち鳴らした。扉の向こうからブーブー言う声と足を引きずる音が聞こえた。次の瞬間、ギーッと軋みながら扉が開いて行った。豚のような大きな鼻と小さな目。顔の真ん中から突き出た巨大な角。サイ男だ。扉が全部開き、おれはサイ男の全身を見ることができた。



トナワ、サナカソヲゾ? ケテドン、ロオリトヨ、シギナ、レキザヤイナドヲナ、アキヲゾ。レキ、ナ、ドヲゾゼ。キタン、カクトアネオ? コポ、エルワ、エケヨストアイタナ、コチコテオウル
 これまでのおれとは違い、今のおれはこのサイ男の言葉が分かる。それを知って、サイ男は少なからず驚いたようだった。そりゃあそうだろう。誰がどう見ても、おれは言葉が分かるようなツラではないからな。サイ男は、おれを部屋に招き入れてくれた。
「すると、おまえもマーの怪物の一人なんだな?」
 何のことだかよくわからないぞ。おれが怪訝そうな顔をすると、サイ男は鼻を鳴らした。
「それも知らないなら、イエローストーン金山か、ねじれ樫の森の訓練所に行くんだな。おまえの身体つきからすると、訓練所の方がいいだろう。ダラマスが知っているよ。ダラマスは何だって知っているんだ。但し、ダラマスを怒らせたら大変だぞ。如何におまえでも、あの無慈悲なゾンビーに対しては勝ち目がない。それで、もし訓練所に着いたら、29番兵に伝えて欲しいことがあるんだ。29番兵はおれと同じサイ男だよ。あそこでは番号が名前みたいなものだ。無論、サグラフは別だがな。そう言えば、おまえはしゃべれるのか。」
 おれは、首を横に振った。言葉は分かるのだが、しゃべり方が分からないんだよな。
「言葉は分かるのに、しゃべれないのか。変わった奴だ。まあいい。じゃあ、手紙を書いてやろう。」
 そして、サイ男は手紙を書き、おれに手渡した。おれは、29番兵への手紙を受け取った。手紙の内容は『ガット・フーリーはクモの森の指輪を持って逃げた』とのことだ。何のことだか意味がさっぱり分からんが、多分おれみたいな何にも関係ない輩の方が手紙を届けやすいのだろう。もし、29番兵に会ったら、渡してやるからな。会えなかったら渡せないがな。
 そろそろこの部屋から出ることにしよう。サイ男が道を教えてくれる。
「北の扉から出て、三叉路に着いたら右に曲がるんだ。29番兵によろしくな。」
 おれは、サイ男と別れて、通路を進んだ。三叉路に着き、東に進んで行くことにした。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙
 (Save Number:298)

← 【第6回】へ | 【第8回】へ →


2022/10/18


直前のページに戻る

『モンスター誕生』のトップに戻る

ゲームブックプレイ録のトップに戻る

トップに戻る


(C)批判屋 管理人の許可なく本ホームページの内容を転載及び複写することを禁じます。