フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第24回】ソフィーの過去

 さて、ソフィーに半ば強引に導かれて来たのは……。



 パウラって、こんな姿だったか? 前回会ったときの記憶を思い返す。





 それで私を立てているつもりか? そんなことよりも一言あるだろうが。そんなことを思っていると……。
「アレク、姪が世話になりました。ありがとう。」
 少しは礼儀を覚えたようだ。私はこの物語中既に2回怒鳴っている。これ以上怒鳴りたくはないからな。
「いいえ、どういたしまして。確かにソフィーを連れて来たよ。温泉にいるのかと思っていたけれど、家に戻っていたんだね。」
「ごめんなさい。洞窟で落盤があったから、温泉にずっといるのは危ないと兵士から言われて家に戻って来ていたの。」
「その割には、宿屋の店員や温泉の案内人がいたような気がするな。本来、兵士でもない人にそんな危険な場所を担当させるものだろうか。」
「それは……」
 私の真綿で首を締めるような物言いに、リーゼルがすかさず間に入る。
「隊長、もういいでしょ。」
 これでまた「アレクは女性に厳しい」という評価が定着してしまった。リーゼルが続ける。
「以前から思っていましたが、叔母さまにしては若いなあって……。」



 実は、戦争が起こると年の差の兄弟姉妹が出やすくなる傾向にある。戦争前に子供が産まれ、父親が徴兵令で兵士として駆り出され、戦争後にまた子供が産まれると、単純計算で父親の徴兵年数分離れた兄弟姉妹ができる。ジパングの長寿アニメで、一児の母である主人公とその弟妹が十歳以上年が離れているのも同じ理由だ。



 ちょっと待て、エル。それは勘違いだ。パウラは「いる」と言ったぞ。
 だが、勘違いに勘違いが重なり、ソフィーが自分の過去を打ち明けた。



 幸か不幸か、エルは真実を言い当ててしまったのだ。
「ごめんなさい。悪いことを聞いてしまったわ。」
「いいのよ。この国じゃよくあることだから。」
 兵士ならば殉職は普通にあることだからな。だが、兵士でない人が戦死というのは避けなくてはならないことだ。
 この後の話を箇条書きにすると(またか……)

  • つい最近まで、ソフィーの祖母(パウラの母親)、パウラ、ソフィーは3人で暮らしていた。
  • 4か月前、パウラはバイエルンへ赴任してきたが、その後すぐに休暇をとった(このことは部下のクリスも憶えている)。
  • パウラが休暇をとった理由は、ソフィーの祖母(つまりパウラの母親)が亡くなったからである。
  • 休暇中、パウラとソフィーは一時的に故郷のロールシャッハに戻っていたが、そのときちょうど内戦が起こった。
  • そこで、ロールシャッハに詳しいソフィーが密偵として選ばれた。



  • 「でも、私には優しい御祖母様と年の近い叔母さまがいたから、寂しくはなかったわ。」
    「私も同じような……いや、何でもない。」
     実は、私アレクも小さい頃に両親を失い、両親どころか家族の顔すら憶えていない(って、そんな設定知らんわ!)。
    「ソフィー、そろそろ伯爵の元へ行くぞ。」
    「はあい、隊長〜。」
    「ソフィー、行ってしまうの?」
    「叔母様、私はアレク隊長の下で働いている身です。この問題が解決してからまた戻って来ます。」
     私は別に部下にした憶えはないんですけれど。あんたらが勝手についてきているだけでしょうが、と言っても無駄であるのはこれまでの傾向で散々思い知っている。

     さて、最近影がだんだん濃くなっている伯爵の元へ着いた。城の2階(女王陛下の間)は、伯爵がいないと通れないのが腑に落ちないのだが、ゲームの進行上の理由でそうなっているのであれば仕方がない。







     これでさっきは通れなかった城の2階へ行くことになる。
     女王陛下とは2度目の対面となる。書状の内容が内容だけに緊迫すると思うが致し方ない。前回対面したときみたいなことが起こらなければいいのだが。


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    2020/06/26


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