暗黒教団の陰謀(プレイ日記)


【第15回】 イハ=ントレイの恐怖

〔STATUS(現在の値/原点)〕
 生命力 … 22/27
 気力 … 14/17
 知性 … 15
 経験 … 8
 狂気 … 8
 所持金 … 10ドル
 手に入れたもの … 叔父の手帳、鉄製の鍵、奇妙な魚をかたどったペンダント×2、石笛、銀色に輝く鍵
 メモ … 緊急脱出の呪文は『ネクロノミコン』の108ページに載っている
 RIP … @ナイフが背中に刺さって死亡(322)

〔36〜〕
 私は太古の海底都市、イハン=トレイ…もとい、イハ=ントレイの奥に入り込んで行く。悪臭が漂い、胸がむかつくが、<悪魔の暗礁>で何らかの儀式が行われ、生贄が捧げられていることからも、もしかしたら<輝くトラペゾヘドロン>は、この不気味な海底に隠されているのかもしれない。しかし、あたりに立ち並ぶ彫刻や壁画には、ただただ震え上がらせられるばかりだ。いったいどんな生物が、この海底都市を悠久の太古に築き上げたのだろうか。やがて前方が暗くなっていき、微かな物音も聞こえるようになった。何かどこかで聞いたことがあるようなないような…。引き返すか?いや、ここまで来たら思い切って進めるだけ進もう
 薄暗い部屋を進んで行くと、急に前方から黒々としたものが迫ってきた。はっきりとは見えないが、悪臭を放つ、何らかの生き物のようだ。生物の動きはのろく、咄嗟にあたりを見回すだけの余裕はあった。左に別の通路があった。この生き物、ひょっとして…ルルイエの深きものどもではないか?ならばこちらに勝ち目はない。左側の通路に駆け込もう。駆け込み乗車は確かに危ないが、今は電車に乗るわけではないからな。
 私が駆け込んだ通路は、更に地底へと通じていた。あたりは鈍く緑色に輝いている。時々目に入る紫の光が不気味だ。これが紫の花火だったら夏の残像が綺麗なのに(このネタが分かる方は(以下略))。
 やがて、広々とした部屋に入り込んだ。壁画や彫刻が一際グロテスクなものになり、目を覆いたくなるほどだ。部屋の中央には大きな石棺がある。近づくか? いや、やめておこう。この中にルルイエの深きものどもが潜んでいました、なんて言ったらシャレにならないからな。奥へ行こう
 奥に入り込んだ私の前に一人の女が現れた。いや、果たして女と言えるのだろうか。身長は3メートル近くあり、むきだしの胸は確かに女だが、顔は悪鬼さながらで、目が爛々と光り、口が耳まで裂けている。

「口裂け女!!」

「見〜〜た〜〜わ〜〜ね〜〜!!」

 化け物じみた女は襲いかかってきた。気力ポイントを1減らし、狂気ポイントを2増やす。狂気ポイントは…10! 辛うじて発狂は免れたが、もはや正気の沙汰とは言えなくなってきた。この化け物じみた女――否、本当の化け物――は口裂け女などではなく、ダゴンの妻、ヒュドラだったのだ。
 〔ヒュドラ〕  気力ポイント 1000    生命力ポイント  10000
 〔批判屋〕   気力ポイント   13    生命力ポイント     22

 勝てるわけないっつーの! 何だ、この桁違いの能力差は。それもそのはず、相手はクトゥルー直属の配下である邪神なのだから。しかしヒュドラは<旧神>によってこの部屋に封じ込められているので、動きが鈍い。ギャンブル…4+6=10で、10以上と出ました。
 私は死に物狂いで部屋から飛び出した。ヒュドラはその部屋から出ることができないようだ。通路を引き返せば、ルルイエの深きものどもに直面することになるが、奴も動きが鈍いので、捕まりさえしなければ無事に逃げられるだろう。私は用心しながら通路を引き返し、あの生物がこちらに背を向けているのを知ると、一気にそのそばを走り抜けた。気力ポイント生命力ポイントを1ずつ減らす。
 <悪魔の暗礁>の探索はここまでだ。だが、これだけ調べれば十分だろう。これでインスマスの住民が<悪魔の暗礁>に近づかないかがよく分かった。イハントレイを探索でもしたら、命がいくつあっても足りんわ。来た道を引き返しながらそんなことを考えていた。帰り道は驚くほど簡単だった。イハントレイの恐ろしさから遠ざかる安心感からだろうか…。
 地上への階段の上に2人の男が現れた。2人ともインスマス面をしていて、全身がぐっしょり濡れている。私がボートに乗って<悪魔の暗礁>に向かうのを見つけ、後をつけてきたのだろう。今となってはインスマス面なんてかわいいものよ。ところで、一つ気になったことがある。なぜインスマス面の2人は階段を降りて来ないのだろう。
「おい、お前たち、もしかして、洞窟の中に入るのが怖いのか?」
「…………。」
「どうした、怖いのか?」
「…………。」
「やっぱり怖いんだろう。臆病者めが。」
「うるせえ! やっちまえ!!」
 インスマス面の1人がつかみかかってきた。狭い階段なので、敵も1人ずつしか襲いかかって来ない。
 〔インスマス1〕  気力ポイント 14     生命力ポイント 18
 〔インスマス2〕  気力ポイント 16     生命力ポイント 20
 〔批判屋〕     気力ポイント 12     生命力ポイント 21

 このままでは不利だ。と言って、この狂気ポイントでは非常手段は取れない。となると…経験ポイントを1減らして攻撃力を2増やす方法しかない(管理人注:攻撃力の増加は各敵との戦闘終了まで持続するものとします)。

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
 インスマス1との戦闘では経験ポイントを2減らし、攻撃力を4増やす。
[1R] ×〔インスマス1〕14+=18 < 23=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス1〕生命力ポイント−4=14
[2R] △〔インスマス1〕14+10=24 = 24=12+〔批判屋〕△ ⇒ 〔インスマス1〕生命力ポイント−2=12、〔批判屋〕生命力ポイント−2=19
[3R] ×〔インスマス1〕14+=19 < 22=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス1〕生命力ポイント−4=8
[4R] ×〔インスマス1〕14+=19 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス1〕生命力ポイント−4=4
[5R] ×〔インスマス1〕14+10=24 < 26=12+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス1〕生命力ポイント−4=0

 どうにかインスマス1を倒すことができた。次はインスマス2との戦闘だが、経験ポイントを3減らし、攻撃力を6増やす。これでだいぶ楽になる。
[1R] ×〔インスマス2〕16+=24 < 26=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス2〕生命力ポイント−4=16
[2R] ×〔インスマス2〕16+12=28 < 29=12+11〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス2〕生命力ポイント−4=12
[3R] ×〔インスマス2〕16+=22 < 23=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス2〕生命力ポイント−4=8
[4R] ○〔インスマス2〕16+=22 > 21=12+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕生命力ポイント−4=15
[5R] ×〔インスマス2〕16+=24 < 27=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス2〕生命力ポイント−4=4
[6R] ×〔インスマス2〕16+=21 < 23=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔インスマス2〕生命力ポイント−4=0
 経験ポイント様様だ。もしなかったら、私がやられていたことだろう。私は階段を昇って、明るい日差しの下に出た。再び太陽の光を拝めたことがありがたく思える。さて、ボートに乗って帰ろ……
 ぎょええええ〜〜〜っっ!!
 ボートに戻ってみると、底に穴が開けられ沈みかけているではないか。インスマスどもの仕業に違いない。奴らも無駄にやられたわけではなかったというわけだ。これではインスマスの海岸まで泳いで帰るしかないではないか。
 いくら私が泳げるとは言っても、服を着たままの遠泳はきつかった。幾度となく海水を飲みこみ、這う這うの体でインスマス海岸までたどり着いた。ええい、これも実践的ライフセービングと思えばへっちゃらだい。気力ポイントを2、生命力ポイントを4減らす。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 生命力 … 11/27
 気力 … 10/17
 知性 … 15
 経験 … 
 狂気 … 10
 所持金 … 10ドル
 手に入れたもの … 叔父の手帳、鉄製の鍵、奇妙な魚をかたどったペンダント×2、石笛、銀色に輝く鍵
 メモ … 緊急脱出の呪文は『ネクロノミコン』の108ページに載っている
 RIP … @ナイフが背中に刺さって死亡(322)
 (Save Number:380→535)

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2016/09/02


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