暗黒教団の陰謀(プレイ日記)


【第14回】 <悪魔の暗礁>

〔STATUS(現在の値/原点)〕
 生命力 … 24/27
 気力 … 16/17
 知性 … 15
 経験 … 7
 狂気 … 5
 所持金 … 10ドル
 手に入れたもの … 叔父の手帳、鉄製の鍵、奇妙な魚をかたどったペンダント×2、石笛
 メモ … 緊急脱出の呪文は『ネクロノミコン』の108ページに載っている
 RIP … @ナイフが背中に刺さって死亡(322)

〔412〜〕
 ボートに乗り、オールを操って漕ぎ始めた。波は穏やかだったが<悪魔の暗礁>まではかなりの距離があった。生命力ポイントを2減らす(またかよ…)。これがモーターボートだったら、♪げんげん元気な月曜日〜なんて歌を歌っていただろうに(このネタが分かる方は相当なCMオタクです)。
 漸く<悪魔の暗礁>にたどり着いた。ボートから降りて、グロテスクな小さな島を歩いてみる。すると、島の中心にぽっかりと大きな穴が開いていた。覗き込んでみると、石の階段があるではないか。インスマスの一般市民は怖がって<悪魔の暗礁>に近づかないので、こんな階段があることを誰も知らないのだ。私も身を守るものが何もないので些か不安だが、石の階段を降りてみることにする。
 石の階段を降り切ると、前方には闇に包まれる通路があった。階段の上から太陽の光が差し込んでくるだけだ。いったいこの先には何があるのだろう。不気味な雰囲気が漂っている。引き返そうか? いや、ここまで来たんだからもっと進んでみよう。危なくなったらすぐに引き返せばよいのだ。階段から先はかすかな傾斜路になっていて、なだらかに下り続けている。階段もかなりの高さがあったから、海底に通じているようだ。誰が何も目的でこんな通路を造り出したのだろうか。しばらく手探りで進んでいると、前方に仄かな光が見えた。青白い輝きだ。私は用心しながら、その輝きに近づいていく。
「洞窟だ。」
 目の前に現れたのは広大な洞窟だった。奥には巨大な石像があり、また別の通路が洞窟の右から延びている。まずは石像を調べてみることにしよう。石像は不気味な生物をかたどったものだった。鱗で覆われる膨れ上がった体には、鉤爪をそなえた巨大な手と幅が狭くて長い翼があり、蛸に似た頭部には触手ならぬ触腕が夥しくあった。今にも動き出しそうなほど精密に造られている。そして、台座には見るも忌まわしい彫刻が無数に施されていた。不気味な石像と一体化しているようで、思わず恐怖感に苛まれる。気力ポイントを1減らし、狂気ポイントを1増やす。ふん、こんなのただの石像だろ。テヤンデーバーローチクショウ(と、おでん好きのアニメキャラのネタでごまかす)。
 よく見ると、石像の台座に銀色に輝く鍵がある。手にしてみるとどっしりと重く、表面には奇怪な象形文字が刻み込まれている。ひょっとすると、これがシュリュズベリイ博士の言っていた「鍵」ではないのか。緊急脱出の別手段として用いられるほどだから、相当魔力を持った鍵に違いない。よし、持っていこう。もらえるものは何でももらえ(害になるもの以外は)。
 右手に通路が見える。進んでみよう。発光性の苔にでも覆われているためなのか、その通路も洞窟と同じように、鈍い青色の光で包まれている。通路は地下へ地下へと下っていく。もう海底深くまでに達しているのではないだろうか。いったいこの通路はどこに通じているのか。思わず不安でたまらなくなってしまった。引き返そうか? いや、ここまできたら進めるだけ進もう。引き返すのはいつでもできる。もうどれくらい下り続けただろうか。<悪魔の暗礁>からもかなり沖に出ているに違いない。やがて通路が急に曲がったと思うと、私の目の前に不気味な光景が現れた。奇怪な様式の円柱が立ち並び、至るところに原初の恐怖を表した彫刻が配置されている。すべてが黒々とした石から造られ、鈍い青色の光に照らされて、あたりは不気味な雰囲気に包みこまれているのだ。少し進んで壁の彫刻に目を向けると…ヒッ!! 類人猿が無定形の生物に襲われている情景だった。思わず立ち竦んでしまう。もはやインスマス面なんぞ取るに足らないレベルになってきた。気力ポイントを1減らし、狂気ポイントを2増やす。
 後に知ることだが、私は伝説の海底都市、イハ=ントレイに入り込んでいたのだ。ダゴン秘密教団は別として、生身の人間でこの太古の都市に足を踏み入れた者はいない。経験ポイントを1加える。それにしても、イハ=ントレイとは言いにくいなあ。こんなのイハン=トレイでいいだろう。マ○ー○アの首都は正式にはクアラ・ルンプールだが、それをクアラルン・プールと言う程度の違いだろうからな(マ○ー○ア関係者の方、ごめんなさい…)。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 生命力 … 22/27
 気力 … 14/17
 知性 … 15
 経験 … 
 狂気 … 
 所持金 … 10ドル
 手に入れたもの … 叔父の手帳、鉄製の鍵、奇妙な魚をかたどったペンダント×2、石笛、銀色に輝く鍵
 メモ … 緊急脱出の呪文は『ネクロノミコン』の108ページに載っている
 RIP … @ナイフが背中に刺さって死亡(322)
 (Save Number:542→36)

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2016/08/20


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