暗黒教団の陰謀(プレイ日記)


【第2回】 叔父の失踪

〔STATUS(現在の値/原点)
 生命力 … 27/27
 気力 … 17/17
 知性 … 15
 経験 … 0
 狂気 … 1
 所持金 … 20ドル
 手に入れたもの … なし
 メモ … なし

〔347〜〕
 二階の自分の寝室に戻り、床に就く。だが、叔父の妄想とも思える無駄に長かった話に興奮して眠れない。
 真夜中を過ぎたころだろうか、なんとも言いようのない不気味な雰囲気がし始めた。それと同時に、遠くから足音らしき音が聞こえてくる。しかし、その足音といったら……
 何か巨大な生物が、地底深くを歩いているような印象を受けるものなのだ。どうやら強風も吹き始めたらしい。
 と、突然、翼の羽ばたく音がして、叫び声が起こった。叔父の声だったが、何を言っているのかは分からない。いったい何が起こったのだろうか。もしかして、本当に叔父は気がふれてしまったのかも…。そうしたら、調査に必要なことを教えてもらなくなるだろう。私は急いで叔父の部屋に向かう。だが、叔父の部屋には鍵がかかっていて中には入れない。そうしてやきもきしている間にも、恐ろしい翼の音と、信じられようもない足音が鳴り響き、不可解にも屋敷の中で強風が吹き荒れている。叔父の身に何かが起こっているのだ。ドアが頑丈でびくともしない。不安が募る一方だ。一瞬、体当たりしてドアを開けようとも思ったが、それはやめた。無駄に体を痛めるだけだし、万一ドアが開いたとしても、ドアを破壊することになってしまう。妄想に憑りつかれた叔父に、後で法外な修理代を請求されたら面倒だ。と、そこにマスターキーを持った執事が現れた。執事も自分の主人の異変に気づいたらしい。執事は震えながら、叔父の部屋の鍵を開けた。
「ありがとうございます、執事さん。」
「いや、いいんじゃよ。それより、ご主人様は無事かのぅ。」
「一緒に中に入りましょう。」
「ひえっ、それはご勘弁を!」
 執事は怖がって、中へ入ろうとしない。無理もないことだ。おおよそ室内では起こり得ない音が鳴り響いたら、誰でも恐れるだろう。だが、怖がってばかりもいられない。私は思い切って叔父の部屋に入ってみる。部屋の中は真っ暗だ。窓のあたりがほんのり月に照らされているだけで、そしてその窓は開いたままになっている。そのとき翼のはばたく音が消え、同時に奇怪な足音も消えてしまった。
 私は部屋のスイッチを押す。明るく照らし出された部屋の中に、叔父の姿はない。ベッドが乱れている。ベッドに触ってみると、まだほんのりと暖かく、叔父がさっきまでベッドで寝ていたことは間違いなかった。では、叔父はどこへ行ってしまったのだろうか。窓辺に近づくと、三日月を背景に何か鳥のようなものが飛んでいるのを目にした。わけわからん。(ここでギャンブル。…二六のと出ました。)
 私は取りあえず叔父の部屋を調べてみる。ベッドが乱れている以外、何もかもがこぎれいに整っており、誰かが家探しに入り込んだとも思えない。どうして叔父は姿を消してしまったのだろうか。窓が開いていることと、空に見えた鳥のようなものが、叔父の失踪と何らかの関係があるのだろうか。私はもう一度叔父のベッドに戻ってみる。そのときベッド脇のテーブルの下に落ちている、一枚の紙が目に入った。その紙には文章が記されている。殴り書きだったが、叔父の筆跡に間違いなかった。
「もう時間がない。書斎に行き、机の二番目の引き出しを開けてくれ。その奥に秘密の隠し場所があって、手紙が入っている。これからの調査に役立つだろう」
 書かれているのはそれだけだった。なんなんだ、一体?本当にわけがわからなくなってきた。調査に必要なことは明日教えるとか何とか言っておいて、今度は時間がないだと。本当に叔父は気がふれたのではないか。そんなことを思いながら、取りあえず叔父の書きつけ通り、書斎へ行ってみる。そして、書斎の机の二番目の引き出しを開けた。中には書類が収められていたが、それを取り出して引き出しをよく調べてみると、奥の方に小さな突起があった。その突起物を押したり回したりしていると、突然ふたが開いて、中に隠されていた手帳があらわれた。これだ!
 私は叔父が消えたことと、叔父の調査に密接な関係があると思い、手がかりを求めて、手帳を読み始めた。叔父がどんな調査をどこまで進めていたか。それを一刻も突き止めなければならない。それによって、本当に叔父が妄想にとりつかれているかどうかも判明するのだから。もしも、叔父が何者かにさらわれたのなら、調査の内容を知ることで、叔父を救い出す手立てを講じられるかもしれない。さて、気になる中身の方は
 期待に反して、具体的なことはあまり記されていなかった。何かの本から抜粋したと思えるような文章(=剽窃)や、奇妙な図や、私には理解できない呪文のようなものばかりだった。何じゃこりゃぁぁぁぁ〜(松田優作風に)……
 もどかしい思いで、ページをめくっているうち、最後の方に漸く調査の経過を記録したメモが見つかった。あまり期待はできないが、これを読めば、まあまあ具体的な手がかりが得られるだろう。私は叔父のメモを読み始めた。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 生命力 … 27/27
 気力 … 17/17
 知性 … 15
 経験 … 0
 狂気 … 1
 所持金 … 20ドル
 手に入れたもの … なし
 メモ … なし
 (Save Number:100→93)

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2015/12/11


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