真夜中の盗賊(プレイ日記)


【第16回】 水晶の戦士と箱

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〔178〕

 ついに迷路を出た。ふと、迷路を振り返る。出口から入口へというのはそれ程迷わないで行けそうだ。概して、一方通行的な迷路はそういう構造になっている。私は、再び迷路の出口に視線を戻した。
 迷路の先にあったのは、小さな部屋だった。その部屋は岩盤をくり抜いただけの粗末な造りで、天井や壁にこびりついた青い黴の他には飾り一つなかった。黴と聞くと少しびくっとなるが、青い黴というのは抗生物質に用いられるくらいだから、先程の黄色い黴ほどの危険性はないだろう。
 部屋の中央には箱が置かれており、その両側には透明な水晶から彫り出された戦士の像が並んで立っていた。



 部屋の反対側の壁にはドアがあった。どうやらこの戦士の像たちに近づかない限りは向こうのドアに行き着くことはできないだろう。だが、こういう状況というのは大抵パターンが決まっていて、戦士の像たちに近づくと、像が動いて襲いかかってくるのが定番なのだ。そして、今回も例外ではなく、戦士の像の一体が襲いかかってきた。逃げるとしたら迷路の出口から入口に戻るくらいだが、それでは意味がない。このレベルの敵が出てくるというのは恐らく試験も終盤に差し掛かっているのだろう。私は、いつもの頼もしい武器を握りしめた。
 〔水晶の戦士〕  技術点 10   体力点 13
 〔批判屋〕    技術点  8   体力点 18

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ○〔水晶の戦士〕10+1121 > 13=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=16
[2R] ○〔水晶の戦士〕10+19 > 13=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=14
[3R] ×〔水晶の戦士〕10+17 < 18=8+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔水晶の戦士〕体力点−2=11

 終盤の敵とだけあって強く、やっとの思いで初白星を上げた。私は魔法の大剣を振り下ろした……つもりだったが、振り下ろした武器は鹿の角の柄のついたよく磨かれた石斧だった。またもやバミューダトライアングルが作動したか? どうやら水晶を傷つけるためには魔法の大剣のような刃物ではだめらしく、鈍器のようなものが必要らしいのだ。確かに、磨かれた斧でも“石”は“石”だ。使わずじまいと思われていた石斧がここで役に立つとは。水晶の戦士と通常の戦闘を行えるが、しかーし! ……攻撃力のボーナスは得られません。こうなったら運だめしを駆使するしかない。

[4R] ○〔水晶の戦士〕10+18 > 12=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=12
[5R] ×〔水晶の戦士〕10+13 < 14=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔水晶の戦士〕体力点−2=9
  ここで戦闘での運だめしを行う。DD=7≦12と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔骸骨の王〕体力点−2=7
[6R] ×〔水晶の戦士〕10+14 < 17=8+〔批判屋〕○ ⇒  〔水晶の戦士〕体力点−2=5
  ここで戦闘での運だめしを行う。DD=5≦11と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔骸骨の王〕体力点−2=3
[7R] ○〔水晶の戦士〕10+13 > 11=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=10

 畜生、折角のチャンスを……。次だ、次にダメージを与えたときに決める!

[8R] ×〔水晶の戦士〕10+14 < 19=8+11〔批判屋〕○ ⇒ 〔水晶の戦士〕体力点−2=1
  ここで戦闘での運だめしを行う。DD=5≦10と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔水晶の戦士〕体力点−2=0
 ついに水晶の戦士は床に倒れ、粉々に砕け散った。私は即座にもう一体の方を振り向く。だが、その像は微動だにしなかった。よかった……。私は安堵のため息をつく。こんなに強い奴ともう一度戦闘なんて絶対に嫌だ。私は石斧を確かめる。この武器も魔法がかかっているのか、刃こぼれ一つしていない。
 戦闘が終了し、ここでまた食事をとる(食料−1体力点+4)。戦闘での負傷が食事で回復できるかどうかは謎だが、一応回復はするようだ。食べ終わった後、私は箱の方に目を移す。箱には鍵がかかっていた。まさか、この鍵も……一縷の望みをかけて合鍵の束を探す。あった。束の最後から2番目の鍵だった。最後の鍵は一体何の鍵だろうと思いながら、私は宝箱に鍵を挿し込み、回した。よし、開いたぞ……

 ビリビリビリビリビリ!!



 鍵が開いた瞬間、電撃が腕を走り抜け、その衝撃で私は迷路の出口まで吹き飛ばされてしまった。体力点4を失う。痛ぁぁ〜い……。腕の痺れと床にぶつかった衝撃で、5分くらいうずくまっていた。漸く痛みが幾分か治まり、私は体を引きずりながら箱の方まで戻った。箱は開いたままの状態で、中には直径30センチメートル程のよく磨かれた黒曜石の円盤が入っていた。この試験、よく磨かれたものがよく出てくるが、それは作者の意図なのだろうか? そんなことはいい。円盤は本当によく磨かれており、まるで鏡のように松明の光を反射した。ここまでの罠を仕掛けてまでしまってあった物だ。これは間違いなく重要な品物だろう。
 私は円盤を取ろうと、箱の中に手を伸ばし……かけて手を引っ込めた。何か嫌な予感を“感知”したのだ。円盤の周辺を調べてみると、円盤は銀色のワイヤーの上に乗っていた。そしてそのワイヤーが箱から伸びてもう一体の水晶の戦士の手首のところにつながっていたのだ。恐らく1体目の水晶の戦士の体にもどこかにワイヤーがつながっていて、何らかの理由でワイヤーが切れたのだろう。ワイヤーを切れば、間違いなく2体目の水晶の戦士と戦うことになる。それはできるだけ避けたい。ならば、ワイヤーの罠を作動させないように気をつけながら円盤を外すしかないだろう。私は“すり”かえの要領で、円盤を箱から外すことを試みた。ゆっくりと、銀色のワイヤーから円盤を取り外す……よし。水晶の戦士は微動だにしない。私はまたもや大きな安堵のため息をついた。
 ついにこの黒曜石の円盤を手に入れたぞ。この円盤を持ち歩くことはできないので、バックパックに入れることにする。元は薬のあった場所にしまうことにした。これで準備万端だ。水晶の戦士は動く気配を全く見せない。今がチャンスだ。私は、木の扉をそっと開けた。

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2025/11/02


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