真夜中の盗賊(プレイ日記)


【第13回】 警告の意味

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〔155〕

「出してくれぇぇ!」
 相変わらずドワーフの叫び声が聞こえる。気の毒に思い、私は引き返そうとした。だが、先程の血で描かれた印を思い出した。あの印は“幻”に関する印だった。そういうことか。つまり、あのドワーフは幻。ならば話がつながる。私はドワーフの懇願を無視して通路を進んだ。
 やがて、ドワーフの叫び声も聞こえなくなった頃、突然通路が狭くなり、その壁もまた剥き出しの岩となっていた。通路の両側の壁には10センチメートルほどの穴が無数に開いており、その間の地面には骨やガラクタが散乱していた。私の持っている松明の光が一匹の鼠を照らし出した。鼠はそれに驚いたのか、私を追い越して骨やガラクタの山に突進して行った。その途端、鋭い牙を持ち、キャタピラーのような恰好をした小さな生き物が穴から飛び出してきたのだ。岩ウジのような外見で、その岩ウジよりも小さく素早いその生き物は、鼠の立てた音に引きつけられたようであったが、鼠に逃げる暇も与えず、あっという間に鼠の体に牙を注入した。鼠は即死し、あとは岩ウジのなすがままだった。こうして、新たな骨がまた一つ増えた。
 私は岩ウジが穴に戻るのを待って、用心しながら先へ進むことにした。あの岩ウジを避けるためには、絶対に足音を立てるわけにはいかない。抜き足、差し足、“忍び足”……。息を止めて、ごみの山の中へ進んで行く。穴の間を通っている間は、1秒が1時間のように思えた。だが、ボロ布のお蔭で通路の反対側まで無事に渡り切ることができた。
 十分な距離を取ったと判断したのち、ほっと安堵のため息をもらした。カサカサカサ……。またもや岩ウジが穴から飛び出してきたのを見て、私は背筋が凍りついた。音に敏感過ぎるだろう、この岩ウジは。私は、思わず空になったツキ薬の瓶とブランデーの瓶を岩ウジに向かって投げつけた。パリン! 瓶は岩ウジに命中しなかったものの、岩ウジがやや混乱したような反応を見せた。どうやら、あの岩ウジは目が見えないようだ。それ故聴覚が発達しているのだろう。私は急いで通路の先を進んだ。
 数メートル進むと通路はまた広くなり、壁も石板造りに戻った。そして、右手の壁にドアがあるところにやって来た。いきなりドアを開けることはせず、取り敢えずはドアに耳をつけて中の音を聞くことにした。ところがドアは突然動き出すではないか。こちらが驚いている隙に、不意の一撃を与えてきた! 体力点2を失う。こんなもの急に避けられるか! ドアのように見えたものは、次第に大きな人間型へと変わり始めた。これは木のゴーレムだ。いきなり戦いに突入する。
 〔木のゴーレム〕 技術点  8   体力点  6
 〔批判屋〕    技術点  8   体力点 15

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ○〔木のゴーレム〕8+16 > 15=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=13
[2R] ○〔木のゴーレム〕8+1220 > 12=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=11
[3R] ×〔木のゴーレム〕8+16 < 19=8+11〔批判屋〕○ ⇒ 〔木のゴーレム〕体力点−2=4
 かなり苦戦したが、何とかゴーレムに一撃を加えることができた。――君がいま使っている武器はどれにするか?―― 何だ、このバミューダトライアングルのような現象は? 選択肢は3つある。魔法の武器、松明、それ以外の武器。……じゃあ松明。ゴーレムとは言え所詮は木だからな。松明の火は即座にゴーレムに燃え移り、あっという間にそれを焼き尽くしてしまった。私はそれが崩れ落ちるまで近づかないようにして見守った(何というご都合主義……)。
 ともかく、これでドアはなくなった。ドアのなくなった部屋の中は、三メートル四方ほどの狭い部屋で、中には金貨と宝石が山のように積まれていた。宝石の中には特に大きいものはないようだったが、もしかするとこの宝石の中に“バジリスクの瞳”があるかもしれない。調べてみる価値はあるだろう。私は部屋に入り、宝の山の中を捜すことにした。“バジリスクの瞳”はあるのかな? その他の宝石も数多くあった。宝石を一掴みしてポケットに入れるだけでもそこそこの長者になれそうだった。だが、今は“バジリスクの瞳”が先決だ。う〜ん、なさそうだ。仕方がない。部屋を出て先へ進……めないことに気がついた。私が“バジリスクの瞳”を捜すのに夢中になっている間、宝石の山が蠢き、光り輝く存在に変化していたのだ。今や、その存在に体を取り囲まれていて、きつく絞め上げられてしまっていたのだ。またもや体力点2を失う。これは宝の山ではなく、獲物に宝の幻覚を見せて罠にはめると言われているサジタリスという蛇だ。ええい、サジタリスだかサジタリウスだか知らないが、目にもの言わせてやる!
 〔サジタリス〕   技術点  8   体力点 10
 〔批判屋〕     技術点  8   体力点  9

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔サジタリス〕8+13 < 15=8+〔批判屋〕○

 サジタリスにダメージこそ与えられなかったが、このラウンドで勝ったことによって、サジタリスの束縛から解放された。次の戦闘ラウンドで私が勝った場合、その次の戦闘ラウンドにおいては攻撃力のボーナスポイントが加算される。

[2R] ×〔サジタリス〕8+13 < 15=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔サジタリス〕体力点−2=8
[3R] ×〔サジタリス〕8+14 < 19=8+10+1〔批判屋〕○ ⇒ 〔サジタリス〕体力点−2=6
[4R] ×〔サジタリス〕8+16 < 19=8+10+1〔批判屋〕○ ⇒ 〔サジタリス〕体力点−2=4
[5R] ○〔サジタリス〕8+17 > 15=8++1〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=7
[6R] ×〔サジタリス〕8+15 < 18=8+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔サジタリス〕体力点−2=2
[7R] ×〔サジタリス〕8+15 < 20=8+11+1〔批判屋〕○ ⇒ 〔サジタリス〕体力点−2=0
 ついにサジタリウス……いや、サジタリスは息絶えた。この部屋を調べるだけで、何と10点もの体力点を消費した。ここで休憩して食事をする(食料−1体力点+4)。
 改めて部屋を調べる。この部屋には宝物などなかった。あるものと言えば、私より運のなかった人たちの骨だけだった。その人達のものであったと思われるバックパックの一つから、多少古くなってはいるものの食料2食分と何かの巻物を見つけた。それはどこかの迷路の地図のようだった。食料と地図は持って行くことにしよう。
 今回は、労多く功少なしだった。そう言えば、ギルドの印の“幻”というのは、この部屋のことではなかったのではないか? 木のゴーレムは見せかけのドアで、ある意味“幻”だろうし、サジタリスは“幻”そのものだ。それでも、一応役に立ちそうなものは手に入ったから良しとするか(?)。
 私は部屋を出て、通路を先へ進んだ。

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2025/10/22


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