真夜中の盗賊(プレイ日記)


【第12回】 生を巡る死闘

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〔67〕

 ついに私は洞窟の反対側まで逃げ切った。影はここまで来ることはできない。ほっと息をつくが、私は異変を“感知”した。通路の壁の両側のちょうど胸の高さあたりに、小さな穴が三つずつ開いていることに気がついたのだ。近くの石を通路の先に投げ込んでみる。シュッ、グサッ! 思った通りだ。穴の一つから矢が放たれ、反対側の壁に突き刺さった。面白半分に、何度か石を投げ込んでみると次々に矢が出てきて壁に突き刺さる。やがて、矢が尽きたのか、穴からはカチカチとしか音がしなくなった。よし、これで安全に通れるぞ。この罠を回避したことにより、運点1点を加えることができる。
 更にしばらく通路を進むと、その幅が広くなり、歩きやすくなった。壁も岩の切り出しではなく、石板造りとなっている。私はそのまま先へと進み、角を曲がったところで一体の死体を見つけた。見たところ、この死体もまた盗賊らしい。通路に落ちている血の痕跡からすると、どうもこの先で深手を負って、ここまで這い戻ったようだ。その死体の横に、彼が自分の血で描こうとした印があるのを見つけた。恐らく、死に際にこの先のことを警告しようとしたのだろう。私のような、彼の後にここに来る者のために。ここで私の“目利き”が役に立つ。この印は間違いなく盗賊ギルドの印の一つだ。しかし、一部が欠けていた。恐らく盗賊はこの印を描き切る前に事切れたのだろう。この印は……“幻”に関するもの? だが確証はない。それでも、彼が同業者に対して信義を持っていることはこの印から明らかだ。私は盗賊の神に、この亡くなった盗賊の来世の多幸と、私自身に対するこの世での加護を静かに祈った。
 突如、ほとんど透明に近い、明るく青い光を発する“何か”が、こちらを目がけて飛んできた。それは人間の頭のようにも見えたが、不意に現われたので、じっくりと観察する暇など全くなかった。ここでDDを行い、技術点と比較する。DD5≦8で、成功しました。咄嗟の判断だった。私はでんぐり返しの要領で地面に身体を投げ出した。その“何か”は、ほんの一瞬だけ盗賊の死体の上で浮いていたかと思うと、まるで水がスポンジに吸い込まれるように、その死体の中へ入っていってしまった。途端に死体は動き始め、自分の足で立ち上がった。死体の何も見えていないような目がこちらを見つめる。思わず目を反らしたくなるが、なかなかできない。私の髪の毛が恐怖で逆立つ。そしてその死体は、こちらに襲いかかって来ようとよろよろと歩き始めた。逃げても無駄だろう。この盗賊は憑依した体に過ぎず、本体の“何か”は逃げる私の無防備な背中目がけて襲いかかってくるのは目に見えているからだ。戦うしかない。
 私は魔法の大剣を構えて、近づいてくる死体に向き直った。遺体への冒涜になってしまうが、致し方ない。なるべく早く遺体を解放してあげよう。
 〔動く死体〕   技術点  5   体力点  6
 〔批判屋〕    技術点  8   体力点 17

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔動く死体〕5+12 < 15=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔動く死体〕体力点−2=4

 魔法の大剣が赤く輝いた。次のラウンドは、私の攻撃力1点加算されます。

[2R] ×〔動く死体〕5+12 < 17=8++1〔批判屋〕○ ⇒ 〔動く死体〕体力点−2=2
[3R] ×〔動く死体〕5+8 < 18=8++1〔批判屋〕○ ⇒ 〔動く死体〕体力点−2=0
 盗賊の遺体は地面に頽(くずお)れた。しかし、今度はその体から青い光を放つ生首のようなものが浮かび上がり、空中に漂ってこちらに邪悪な視線を投げかけた。私は、このとき盗賊ギルドでの話を思い出した。間違いない、こいつは“寄生する悪霊”だ。確か、こいつは魔法の武器でしか打撃を与えられないと聞く。普通の武器ではこの悪霊をすり抜けて空を切ってしまうのだ。ならば、引き続きこの魔法の大剣で勝負だ!
 〔寄生する悪霊〕   技術点 10   体力点 10
 〔批判屋〕      技術点  8   体力点 17

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ○〔寄生する悪霊〕10+17 > 15=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=15

 寄生する悪霊が私に触れた部位から青い炎が上がった。まるでツキに見放されたような感覚がした(運点−1)。この戦闘において、私がダメージを受けた場合、運点1点も同時に失う。容易ならざる状況なのは火を見るよりも明らかだが、戦いを続けるしかない。

[2R] ×〔寄生する悪霊〕10+13 < 16=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔寄生する悪霊〕体力点−2=8

 ここで戦闘での運だめしを行う。DD=2≦8と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔寄生する悪霊〕体力点−2=6
 ダメージを与えられるときに与えておこう。今はまずこの窮地を切り抜けなければならない。

[3R] △〔寄生する悪霊〕10+16 = 16=8++1〔批判屋〕△

 魔法の大剣の力で、何とか引き分けに持ち込むことができた。だが、次のラウンドでは攻撃力のボーナスは得られない。

[4R] ×〔寄生する悪霊〕10+15 < 17=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔寄生する悪霊〕体力点−2=4
[5R] △〔寄生する悪霊〕10+16 = 16=8++1〔批判屋〕△
[6R] ×〔寄生する悪霊〕10+15 < 16=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔寄生する悪霊〕体力点−2=2
[7R] ○〔寄生する悪霊〕10+18 > 15=8++1〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=13運点−1=6
[8R] ○〔寄生する悪霊〕10+17 > 12=8+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=11運点−1=5
[9R] ×〔寄生する悪霊〕10+12 < 15=8+〔批判屋〕○ ⇒ 〔寄生する悪霊〕体力点−2=0
 ついに“寄生する悪霊”は、青い光の洪水となって飛び散った。この試験で一、二を争う苦戦であることは間違いない。今回は、まさに魔法の大剣様様だった。
 少し落ち着いたところで、私は盗賊の遺体を探った。金貨5枚投げナイフ、鉤爪のついた長いワイヤーと薬瓶を見つけた。ワイヤーは持って行かないことにする。バックパックが満杯だし、ロープと鉤爪があれば十分だからだ。また、薬瓶は戦いのさなかに割れてひびが入ってしまったらしく、中に入っていた薬はほとんど漏れ出していた。この薬瓶を持って行こうにも、バックパックに入れているうちに全部漏れ出してしまうことは間違いない。飲むなら今ここで飲むしかなさそうだ。この盗賊が大事に持っていたのだから、毒ではないだろう。私は思い切って薬を飲む。途端に体が熱くなった。これは“技の薬”だった。技術点原技術点まで回復する(……)。金貨と投げナイフはありがたくもらっておこう。
 先へ進む前に、現在の状態を確認する。体力点運点がかなり低下した。ここで食事&ブランデーを摂る。そして、今こそツキ薬を飲むべきときだ(食料−1ブランデー−1ツキ薬−1体力点+6=17原運点+1=12運点=12)。これでバックパックの2番目が空いたが、ワイヤーを持って行かないのは前述の通りだ。
 私は血の痕をたどりながら通路を進んだ。血の痕は、通路の先の左手の壁にあるドアから始まっていた。ほんの少しだけドアが開いていたので、そっと覗く。中にはただ大きな鉄製の檻があるだけだった。そしてその檻の中には、一人のドワーフが閉じ込められた。ドワーフもこちらに気づいたのか、私に向かって叫んだ。
「出してくれ! おいら、あんたと同じ盗賊だ。もしこっから出してくれたら、一緒に“バジリスクの瞳”を捜すのを手伝ってやるよ!」
 手伝ってくれる? それはありがたい。だが、私はすぐに部屋に入る真似はしなかった。このドワーフに疑念を抱いていたからだ。何しろ、先程の死んだ盗賊はあれだけの傷を負って血まみれになっていたというのに、ここに閉じ込められているドワーフは傷一つ負っていない。そもそも、なぜ私が“バジリスクの瞳”を捜していることを知っているのだ? “バジリスクの瞳”は飽くまでも私一人の力で捜さなくてはならない。
「ドワーフさん、お気持ちはありがたいのですが、ご遠慮申し上げます。」
 それだけ言うと、私はドアを閉めて、通路を先へ進んだ

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2025/10/19


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