真夜中の盗賊(プレイ日記)
【第4回】 商人ギルドにて
(各ステータスです。もう一度クリックすると閉じます。)
技術点 ……… 8/8
体力点 ……… 15/19
運点 ………… 10/11
金貨 ………… 12
食料* ……… 10
飲み薬** …… ツキ薬
バックパックに入れる品物
…… 1.食料*、2.飲み薬**、3.ロープと鉤爪(壁登り)、4.椅子の足、5.重い鎖2本、6.(空)
その他の品物
…… 短剣2本、革の上着とすねあて、携帯用ランプ1つ、松明1本、火口箱1つ、ボロ布(忍び足)
特殊技能 …… すり、感知、目利き、壁登り、忍び足
ノート ……… マダム・スターのヒント(289)、商人ブラスのシンボルはコイン、ブラスの金庫を開けるには2本の鍵が必要で鍵のうち1本はブラスが肌身離さず所持
〔159〜〕
商人ギルドのドアの取っ手には鍵がかかっておらず、私が手を伸ばすと即座にドアは開いた。随分不用心だなあ。こういうときこそ用心しなくては。部屋をランプで照らしてみると、そこには長いテーブルといくつかの椅子があった。恐らく何かの集会場なのだろう。と同時に、部屋のどこからか、重々しい息遣いが聞こえることに気づいた。こういうときは慌てず騒がず、このまま部屋で待機だ。こういうときに“姿隠し”があったらいいなあと思いながら、私は息を潜めてじっとしていた。そのまま忍び足で、物陰へ移動……カタッ、ガランガラン!! しまった、何かに身体をぶつけてしまった拍子に、そのぶつかった何かが床に落ちて音を立ててしまった。息遣いは即座に止まり、代わって何かが呻くようね声が聞こえてきた。いったいそれが何かはわからないが、とにかく起こしてしまったことだけは間違いないらしい。このまま外へ飛び出そうか? いや、やめよう。まだ見つかったとは決まっていないのだから。私はしばらくじっとその場に立ち尽くしていた。私の鼓動が高まり、全身に戦慄が走る。警備兵に見つかったか……。
「な……何もしないでくれ。俺は寝る場所が欲しいだけなんだ……」
聞こえてきたのは、憐れなすすり泣くような声であった。どうもここにいたのは、一晩の塒(ねぐら)を求めていた物乞いのようだった。
「私は、見習い盗賊です。あなたの敵ではありません。何か商人ギルドについて知っていることがあれば、教えてもらえると非常にありがたいのですが。」
「ああ、良かったぁ。俺はあんたが糞忌々しい警備兵かと思っていたのよ。あ、ちょっと待ってな、今いいもんを見せてやるから。」
彼はそう言って、自分の荷物から何かを取り出した。
「こいつでここに入ったのさ。」
何とそれは合鍵の束だった。この扉が開いていた理由がやっと分かった。
「俺はこの鍵だけで十分だ。残りを持って行きな。そいつがあれば、ポートブラックサンド中のほとんどの扉が開いちまうぜ。尤も、この合鍵の束にない大きな錠前もあるって話だが……。」
この合鍵の束があれば、“錠破り”と同じ特殊技能を得たことになる。
「ありがとうございます。それでは、私はこれで失礼します。」
「おう、気をつけて行きな。それから、俺が抜いた鍵は、この扉の入口の鍵だから安心しな。」
この幸運な出会いは運点1点分に相当する。奥の扉も鍵はかかっていなかった。きっと彼が開けたのだろう。私は奥の扉を開いた。
扉の向こうは廊下に通じており、廊下の端には何の変哲もない台所とロビーがあった。そのロビーからは2階へ昇る階段があり、音を立てずに気をつけながらその階段を昇ると、そこは絨緞が敷かれた廊下になっていた。そこには2つのドアがあり、左側のドアにはコインの印が描かれた木の枠が掲げてあり、右側のドアには魚の印がついていた。お、コインの印は確かブラスの象徴。では、左側のドアを……待った。私の“感知”の能力が何かを感じ取った。この廊下、怪しいぞ。板張りの壁に沿って慎重に辺りを調べる。床にほんのわずかな出っ張りが見つかる。絨緞をめくってみると、そこには壁の隠し板につながっているレバーが仕込まれていた。このレバーが作動すると、床が抜けるとか、警報が鳴るとか、そういう仕掛けなのだろう。その手は桑名の焼き蛤だ。慎重に爪先立って歩き……今度こそコインの印のドアの前まで来た。ドアに手をかける……ガチャガチャ……どうやら鍵がかかっているらしい。早速合鍵の束の出番だ。この合鍵の束、建物別にしっかりと分類してあり、コイン印の扉の鍵を探すのに10秒とかからなかった。これは非常に便利なものを手に入れた。合鍵を挿し込む……カチリ。よし、開いたぞ。私はドアの向こうに入り込んだ。
そこは大きな事務所だった。マダム・スターの言葉通り、ここは「仕事に関係がある場所」だ。ここに“バジリスクの瞳”に関する重要な情報が隠されているのだろう。柵の施された窓から入ってくる月光をたよりに辺りを見回すと、大きくていかにも高級そうな木製の机が壁に面して置いてあり、その前にはクッションのよく利きそうな革製の椅子があった。床には豪勢なカーペットが敷かれ、部屋の向こうの壁には、頑丈そうな鉄のドアがついている。まずは机を調べてみよう。机には3つの引き出しがあった。そのうちの2つには鍵がかかっていたので、残る1つの引き出しを開けた。引き出しには鍵が入っていた。もしかして……その予感は当たった。残る2つの引き出しはその鍵で開いたのだ。

引き出しの中にはLという文字が刻まれている鍵、金貨10枚、書類と手紙があった。鍵と金貨は抜かりなく懐にしまい、書類と手紙に目を通す。書類には、ブラスが最近バロウの丘というところに土地を買ったことが記されていた。一種の権利書みたいなものか。手紙の差出人はバルバンティスという魔法使いだった。“バロウの丘の地所はご指示の通りにいたしました。キーNo.は90です。”どうやら、この2通の文書は重要なヒントらしい。さて、準備も整ったことだし、せっかくだから鉄のドアも調べてみることにする。案の定鍵がかかっていた。しかも、鉄だけあってドアは頑丈そのものだ。力づくで開けることはまず不可能だろう。おまけに鍵も、かなり大きくて複雑な代物である。手持ちの合鍵を全て試してみたが、どれも合わなかった。この鍵を開けるには“錠破り”の特殊技能そのものを持っていなくてはならず、合鍵の束では太刀打ちできない。(管理人注:訳書にはこの旨を明記していませんでしたが、今後技術点の判定を行う理由が“錠破り”による場合、合鍵の束は使えないものとします。この解釈について、ご感想・ご意見・ご批判などがございましたら、掲示板にてお知らせください。)
結局、鉄のドアは諦めることにした。この後の行動を考える。これ以上商人ギルドを探ってももう何も見つからないだろうから、次はブラスの家を探ろう。私は、商人ギルドを出ようと1階へ戻る。私に合鍵の束をくれた人はまた眠っていた。起こさないようにして、そっと商人ギルドの入口のドアを開けて、外に出た。
(各ステータスです。もう一度クリックすると閉じます。)
〔STATUS(現在の値/原点)〕
※ 変化があったものは赤い太字
技術点 ……… 8/8
体力点 ……… 15/19
運点 ………… 11/11
金貨 ………… 22
食料* ……… 10
飲み薬** …… ツキ薬
バックパックに入れる品物
…… 1.食料*、2.飲み薬**、3.ロープと鉤爪(壁登り)、4.椅子の足、5.重い鎖2本、6.(空)
その他の品物
…… 短剣2本、革の上着とすねあて、携帯用ランプ1つ、松明1本、火口箱1つ、ボロ布(忍び足)、合鍵の束(錠破り)、Lという文字が刻まれている鍵
特殊技能 …… すり、感知、目利き、壁登り、忍び足、錠破り
ノート ……… マダム・スターのヒント(289)、商人ブラスのシンボルはコイン、ブラスの金庫を開けるには2本の鍵が必要で鍵のうち1本はブラスが肌身離さず所持、商人ギルドのヒント(90)
(Save Number:156)
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2025/09/24
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