甦る妖術使い(プレイ日記)


【第28回】 君主の質問

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 12/12
 体力点 … 16/16
 運点 … 8/12
 メモ … カメレオナイトの血を塗った、御影石の扉から先へ進むには184と押す、ガラス球の煙を吸った、スーマ11、タマルは108歳で死んだ、ゾンビの腕にはの入れ墨、ホビットの耳大食い競争のアランシア記録は119、戦闘用ハンマーは金貨35枚、ラザックを倒したら、即座に石棺の間から出なければならない
 宝物 … 金塊(金貨10枚分)、正気の水晶、月の指輪、髑髏の指輪、金貨7枚、宝石付きの金の指輪
 手に入れた物 … ヤズトロモの治療薬(体力点+4、4口分)、鎖帷子、聖水の瓶、ナイフ、銀縁のヒビ割れた鏡、麻痺の杖、蝋燭、守護者、ラザックの剣、角の生えた魔人を象った銅の護符銅の腕輪、ハマカイ語の巻物(66)、ブロンズの鍵、ガーガンティスの角、認識票(283)

〔189〜〕
 扉の中は、悪魔や邪神の像で装飾された、冷気漂う部屋だ。部屋の向こう側には、古風な玉座に微動だにせずに骸骨が座り込んでいる。それは紫と金のガウンに身を包んでおり、髑髏の上に宝石の鏤められた王冠を戴いている。そして、その玉座の後ろには巨大な大理石の扉がある。突然骸骨のあごが開き、低い声でしゃべり始める。
「我はウンゴス。骸骨の君主にして知識の主、そして呪術使いラザックの石棺の守護者なり。汝、何用でここにおるのだ? いまだ生あるものよ。」
 あまりの声の低さに、私は恐慌をきたす。ここで襲いかかるのは得策ではない。嘘も方便、ここはラザックの味方のふりをしよう。
実は、私はポートブラックサンドで武器を買い、ラザックがアランシアを平定するのに協力したいと思っています。
 咄嗟に思いついたことだが、こんな見え透いた嘘が通じるのか…。
「そなたの言うことが本当ならば、我が主は確実にアズール卿との同盟について聞きたがるだろう。しかし、そなたに我が主との面会を許す前に、そなたが外界からのスパイではないことを確実にせねばならん。わしは、そなたにいくつかの質問をする。それに正しく答えたなら、我はそなたが真のラザックの従者であると納得しよう。」
 意外に通じる! 何というイアンのご都合主義…。それにしても、シャムとボーリーを連れて来なくてよかった。変装していない彼らはすぐにウンゴスに見破られたに違いない。
「そなたはポートブラックサンド、盗賊達の神聖な都市に武器を買うためにいたと言ったな。さあ、教えてくれ。そなたは戦闘用ハンマーには金貨をいくら支払った?」
 いきなり戦闘用ハンマーの質問とは唐突だな。私は気球でのボーリーとの会話を思い出した。確か…
「金貨35枚。」
「うむ。その通りじゃ。」
 何だコイツ、こっちが値切ったとかそういう不測の事態は想定していないのか? まあいい。こっちとて受け売りだからな。一応第一関門突破だ。次なる質問は何だ?
「知っているであろうが、ラザックはアランシア中のトロールをその支配下に治めておる。ところで、このトロールは奇妙な習慣をたくさん持っておる。その中でも一番面白いのがホビットの耳の大食い競争じゃ。さて、この大食いの記録はいくつかな?」
 これもボーリーの読んでいた“ワルソーブック”に載っていた内容だ。戦闘用ハンマーの値段といい、ホビットの耳大食い競争といい、雑談交じりに重要な情報をくれたボーリーに感謝していた。
119。」
「うむ、正解じゃ。それにしても、ホビットの耳大食い競争なんぞ、想像するだけで気持ちが悪いのう。愚かなトロールどもが。」
 ウンゴス、お前も気持ち悪いと思っているのか! 心の中ではそう思いつつ、冷静に次の質問に備える。
「しかし、ほんの少しのあいだ、やつらの力も必要じゃ。ラザックがアランシアを征服した暁には、やつらも間違いなく褒美をもらえるじゃろうて。どうせ奴らはラザックが飼いならしたガーガンティスの世話役でしかないし、アランシア軍と戦う際は、矢面に立たされるのがおちじゃからな。」
 ガーガンティスという言葉を聞いて、一瞬ビクッとなった。魔奴隷のローブの中にはそのガーガンティスの角が隠してある。ウンゴスに気づかれてはいないだろうな。
「ところで次に汝に答えて欲しいのは、トンネル掘りのゾンビどもの腕にラザックが入れている入れ墨の数字じゃ。」
。」
「うむ。ラザックがアランシア中の死者を甦らせ、ゾンビの軍団を作る日も遠くないというわけじゃな。素晴らしきことよ! そなたのことも信じる気になってきたぞ。」
 ゾンビの軍団は素晴らしくはないが、ウンゴスに信用されてきているのは都合がいい。
「それではもう一つ、重大な質問をしよう。ラザックの父親はいくつで死んだかな?」
 ウンゴスは玉座から身を乗り出して質問してきた。ラザックの父親って、タマルのことか? 確か…
「タマルは108歳で死にました。」
「そう、その通りだ。」
 ウンゴスは言う。
「それではお前を納骨堂に入れてやろう。御影石の扉を通っていけ。もちろん、組み合わせは知っているな。」
 御影石? ああ、あの扉か。私は御影石の扉に行きつく間、右、左と神経質に見て回る。あまりに動作がぎこちないと訝しがられるからな。私は結構神経質なので、ほどほどにする。何とか御影石の扉へ歩み寄る。そこで1から9までの数がふられた、9本の金属の棒の列が壁から突き出ているのを見つける。この組み合わせは碑文にあったはずだ。確か、184だったはずだ。
 壮大な御影石の扉はゆっくりと滑るように開き、私は冷たい靄を運ぶ一陣の風に打たれる。私は霧に包まれた人影の輪郭を目にし、それに対するために歩み出る……。人影の正体が分かってきた。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 16/16
 運点 … 8/12
 メモ … カメレオナイトの血を塗った、御影石の扉から先へ進むには184と押す、ガラス球の煙を吸った、スーマ11、タマルは108歳で死んだ、ゾンビの腕にはの入れ墨、ホビットの耳大食い競争のアランシア記録は119、戦闘用ハンマーは金貨35枚、ラザックを倒したら、即座に石棺の間から出なければならない
 宝物 … 金塊(金貨10枚分)、正気の水晶、月の指輪、髑髏の指輪、金貨7枚、宝石付きの金の指輪
 手に入れた物 … ヤズトロモの治療薬(体力点+4、4口分)、鎖帷子、聖水の瓶、ナイフ、銀縁のヒビ割れた鏡、麻痺の杖、蝋燭、守護者、ラザックの剣、角の生えた魔人を象った銅の護符銅の腕輪、ハマカイ語の巻物(66)、ブロンズの鍵、ガーガンティスの角、認識票(283)
 (Save Number:276)

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2018/11/25


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