甦る妖術使い(プレイ日記)


【第27回】 敵地の恐るべき仕掛け

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 12/12
 体力点 … 16/16
 運点 … 8/12
 メモ … カメレオナイトの血を塗った、御影石の扉から先へ進むには184と押す、ガラス球の煙を吸った、スーマ11、タマルは108歳で死んだ、ゾンビの腕にはの入れ墨、ホビットの耳大食い競争のアランシア記録は119、戦闘用ハンマーは金貨35枚、ラザックを倒したら、即座に石棺の間から出なければならない
 宝物 … 金塊(金貨10枚分)、正気の水晶、月の指輪、髑髏の指輪、金貨7枚、宝石付きの金の指輪
 手に入れた物 … ヤズトロモの治療薬(体力点+4、4口分)、鎖帷子、聖水の瓶、ナイフ、銀縁のヒビ割れた鏡、麻痺の杖、蝋燭、守護者、ラザックの剣、角の生えた魔人を象った銅の護符銅の腕輪、ハマカイ語の巻物(66)、ブロンズの鍵、ガーガンティスの角

〔264〜〕
 洞窟はじきに二又に分かれる。……って、それだけかい? さっきは詳しい描写があったのに、今回の描写はこんな質素なものなのか? う〜む、合っているのか間違っているのか分からないこの道中。だが、一応集められるだけの情報並びに品物は集めたつもりだ。右か左か左か右か……よし、左だ! 根拠は……ない。単なるカンだ。因数分解の問題はカンが物を言う。そんな感覚で左に向かう。
 この寒い洞窟内での唯一の光は、10メートルおきに置かれている黒い蝋燭だけだ。そのうちのいくつかは燃え尽きており、その他もほとんど燃え尽きようとしている。これって、もしかして、定期的に誰かが蝋燭を付け替えているってことか。ならば、ちょっと待ってみよう。その“蝋燭当番”とやらが来るかもしれないぞ。さて、待つこと10分…
 カチャカチャ……
 鈍い音が聞こえてくる。石の床の上を引きずられている鎖の音だ。“蝋燭当番”がやってきたぞ。蝋燭の前を通るとき、その“蝋燭当番”の輪郭を目にする。着ている服は襤褸(ボロ)同然であり、青白い肌は傷だらけに剥けている。足は鎖でつながれており、歩くだけでも相当不便であることは一目でわかる。ラザックに仕えているゾンビに違いない。“蝋燭当番”は私の10メートルほど手前で止まり、空の蝋燭立てに新しい蝋燭を入れている。っと、当番が蝋燭を落とした。蝋燭はこっちに転がって来る。当番が蝋燭を探すが、自分の見える範囲しか探さない。恐らく、蝋燭当番の貧弱な脳では、蝋燭がこっちまで転がっているという考えがないのだろう。見ているだけでも哀れだ。せめてゾンビを楽にしてあげよう。楽にしてあげられる品物と言ったら…聖水だ。私は聖水の瓶の蓋を開け、蝋燭当番に歩み寄ると、中の水をふりかけた。
 シュウゥゥゥ〜
 不死なる生き物の体は、酸をかけられたかのように腐蝕し始め、煙が立ち昇る。ここでを行う…と出ました。
 ゾンビは聖水をかけられて悶え苦しんだが、永遠の眠りにつくには至らなかった。その動きはゆっくりしていてぎこちないものではあったが、ゾンビは強力な戦士であり、その爪の生えた手で打ちかかってきた。
 〔ゾンビ〕   技術点  6  体力点  6−2(先程のの分減っています)
 〔批判屋〕   技術点 12  体力点 16

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔ゾンビ〕6+=11 < 19=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔ゾンビ〕体力点−2=2
[2R] ×〔ゾンビ〕6+=12 < 17=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔ゾンビ〕体力点−2=
 今でこそ“蝋燭当番”を強要されているが、生前は強い戦士だったに違いない。足に鎖がなかったら相当苦戦していただろう。ゾンビは床に倒れ、ピクリとも動かない。だが、その皮膚の剥けた顔には安らかな表情が見て取れた。まるで、こっちのとどめの一撃を喜んでいるようだった。私はそのボロボロの服を探る。見つかったのは、黒い蝋燭が5本と、283という数字が刻印された銅製の認識票だった。私は認識票を取ると、その錆びた鎖を自分の首にかける。せめて“蝋燭当番”の最後の仕事を引き継ごう。私は残りの蝋燭を付け替える。そして、ゾンビの永遠の安らぎを祈る。さて、ここまで来たからにはこの通路の奥へ進んでみよう
 洞窟は、悪臭を放つ水を湛(たた)えた穴の端で終わっている。どうもこれ以上先へは進めそうにない。この水に入るなんて愚かな真似はしないぞ。悪臭を放つ水で身体が溶かされるのは御免蒙(こうむ)る。今私にできる選択は、丁字路まで引き返し、洞窟のもう一方の道を進むことだ。
 こっちの洞窟も10メートル間隔に置かれている黒い蝋燭によって照らされている。さっきの“蝋燭当番”の地道な努力によってこの洞窟内も一定の明るさを保っていたということか。通路を先へ進む。すると、雄山羊の頭を持った魔人の形に彫られた石の椅子が見える。おっ、ちょうどいいところに椅子があるぞ。歩き疲れたから、ちょっと椅子に座って休むか。肘掛けもあるし、ゆったりできそうだ。
 私が椅子に腰を掛けた途端、肘掛けから鉄の棒が飛び出し、私の膝を固定した。まるで、遊園地のバイキング(振り子のように揺れる船の形のアトラクション)に乗ったときのようだ。って、これじゃあ動けないじゃん。焦り気味の私に向かって、上の方から声が響いてくる。
 「お前さんの番号は?」
 番号? そんなもん知らんわ。だが、知らなかったでは済まされないだろう。ふと、私の脳裡に、さきほどの“蝋燭当番”がかけていた認識票のことが浮かんだ。もしかして、この番号を言えばいいのか? 幸い、私の外見は“魔奴隷”だからな。すぐにはばれないでしょう。
 「283!」
 私は、負けじと答えを返した。何かがこすれるような音がして、巨大な椅子が壁の開いたところに、後ろに揺れながら進み始める。おおっ、ますます遊園地のアトラクションみたいだ。私を椅子に捕らえていた棒は元に戻り、私は大きな部屋にいるのに気がつき立ち上がる。椅子は滑りながら洞窟に戻り、私は残された道は反対側の扉を通って行くしかない。ドアには何か掲示がしてある。何だ? 某リ●ガ●ン城みたいに「この場所での掲示を禁ずる」とでも書いてあるのか? なになに……
「ドアを開ける前には鍵をかけろ」
 What?
 何じゃこれは? ドアを開ける“前”に鍵をかけたら、ドアが開かないよ〜〜〜って、厚切りジェイ●ン張りのツッコミが飛んできそうな掲示だ。だが、敵の本拠地において、掲示されている手順や指示に従わないことは破滅を意味する。わかりましたよ、ドアを開けるに鍵をかければいいんでしょ。私が持っている鍵と言えば、ドラガーから奪っ…いや、手に入れたブロンズの鍵だけだ。この鍵でいいのか? 私はポケットからブロンズの鍵を取り出し、回す。ほら、ドアを開けるに鍵をかけたぞ、これで文句ないだろう? 私はノブを試しに回してみる。ほら開いた……って、嘘だぁぁぁぁぁぁ……。なんと、扉が鍵とは関係なく開いてしまったではないか。ということは、私の行動は一応正しかったと見て良いだろう。原理は正直わかりません。まあ結果オーライということで(本当か?)。不思議に思いながら扉を抜ける。その先は……

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 16/16
 運点 … 8/12
 メモ … カメレオナイトの血を塗った、御影石の扉から先へ進むには184と押す、ガラス球の煙を吸った、スーマ11、タマルは108歳で死んだ、ゾンビの腕にはの入れ墨、ホビットの耳大食い競争のアランシア記録は119、戦闘用ハンマーは金貨35枚、ラザックを倒したら、即座に石棺の間から出なければならない
 宝物 … 金塊(金貨10枚分)、正気の水晶、月の指輪、髑髏の指輪、金貨7枚、宝石付きの金の指輪
 手に入れた物 … ヤズトロモの治療薬(体力点+4、4口分)、鎖帷子、聖水の瓶、ナイフ、銀縁のヒビ割れた鏡、麻痺の杖、蝋燭、守護者、ラザックの剣、角の生えた魔人を象った銅の護符銅の腕輪、ハマカイ語の巻物(66)、ブロンズの鍵、ガーガンティスの角、認識票(283)
 (Save Number:189)

← 【第26回】へ | 【第28回】へ →


2018/11/11


直前のページに戻る

『甦る妖術使い』のトップに戻る

ゲームブックプレイ録のトップに戻る

トップに戻る


(C)批判屋 管理人の許可なく本ホームページの内容を転載及び複写することを禁じます。