〔丘巨人〕 技術点 9 体力点 10最後の一撃が決まった次の瞬間、丘巨人は轟音を立てて地面に頽(くずお)れた。周りに積まれていた岩がその振動で崩れ落ちるほどだった。丘の巨人の持っていたものは、金貨1枚と銅の腕輪だった。これらは背負い袋にしまっておこう。そういえば、巨人は「わしの谷」と言っていたな。ということは、巨人の住んでいた洞窟があるかもしれない。私は巨人の洞窟を探すために、山の斜面を偵察しながら上り下りする。30分ほどして、私は茂みの群生地に隠された入口を見つける。茂みの1つに馬を結び付けてから、用心して洞窟に足を踏み入れる。丘巨人が1人で住んでいるとは限らないからだ。荒い壁に立てかけてある2本の松明が洞窟を照らし、その光を頼りに巨人の住処を調べると、奥に巨人のベッドだったらしい藁の山があり、そのそばには同じような荒っぽい作りの木のテーブルがある。テーブルのまわりの地面には、不吉にも人間の骨が山のように積まれ、その後ろには木の箱があり、壁のくぼみには中に奇妙な渦巻く煙を湛えたガラス球が見える。まずは、箱を開けてみよう。箱の蓋に手を触れたとたん、中から何かがちょこまか走り回る音と引っ掻くような音が聞こえる。猫でも入っているのか? 取り敢えず、そのまま蓋を開けてみる。剣の先を使って梃子の原理で蓋を開け、後ろに下がる。すると、箱の中から大きな黒い鼠が2匹飛び出してきて、こちらに向かって突進してくる。危ない! 一匹を一刀両断にするが、もう一匹が私の胴体に喰らいついてくる。しかし、私の着ていた鎖帷子に阻まれ、鼠は足元に落ちる。素早く剣でもう一匹も片づける。危ないところだった。もし、この鼠が疫病なんぞに感染していたら大変なことになる。ともあれ、私は箱の中を覗いてみる。箱の中には、そこら中に齧った跡のある髑髏が2個と、金属製の小さな箱が入っている。もしかして、箱の中にまた箱があり、その箱の中にまた箱があり、…なんてことはないだろうな。しかし、その心配はなかった。金属製の小さな箱の中には、色あせた古い巻物が入っていた。巻物の下に66と書いてある。巻物をよもうとするが、何が書いてあるのか理解できず、全く読めない。取り敢えず背負い袋の中に入れておこう。誰かに解読してもらえればよいのだ。そして、次は…ガラス球を調べてみる。手に取ってみると、中の煙が神秘的にも見える。…おおっと、誤ってガラス球を落としてしまった。ガラス球は粉々に砕かれ、その割れる音が洞窟内に大きく反響する。そして、私が何もできないうちに煙が素早く洞窟内に充満する。もはやこれまでか……しかし、煙で噎(む)せるということが全くおこらない。次の瞬間、私の脳内に魔法の言葉が響いてきた。
〔批判屋〕 技術点 12 体力点 16
[戦闘ラウンド(青字はDDの値)]
[1R] ×〔丘巨人〕9+4=13 < 15=12+3〔批判屋〕○ ⇒ 〔丘巨人〕体力点−2=8
[2R] ×〔丘巨人〕9+6=15 < 20=12+8〔批判屋〕○ ⇒ 〔丘巨人〕体力点−2=6
[3R] ×〔丘巨人〕9+7=16 < 20=12+8〔批判屋〕○ ⇒ 〔丘巨人〕体力点−2=4
[4R] △〔丘巨人〕9+12=21 = 21=12+9〔批判屋〕△
[5R] ×〔丘巨人〕9+5=14 < 20=12+8〔批判屋〕○ ⇒ 〔丘巨人〕体力点−2=2
[6R] ×〔丘巨人〕9+6=15 < 24=12+12〔批判屋〕○ ⇒ 〔丘巨人〕体力点−2=0