ナイトメア キャッスル(プレイ日記)


【第17回】 本丸への潜入

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 10(+2)/10 (スカルロスの三叉槍を使う場合のみ)
 体力点 ……… 25/25
 運点 ………… 12/12
 意志力点 …… 12/12
 金貨(枚) …… 4
 食糧(食) …… 3
 所持品 ……… ザック、剣、トールダー男爵から寄贈された指輪スカルロスの三叉槍緑色の球体、ロースの護符
 備考 ………… スカルロスの三叉槍で人間以外の敵に与えるダメージは4点

〔300〜〕
 階段の下りは長かったが、極めて平穏な道中だった。降り立った先は広い廊下の一端で、他にも薄暗い階段がいくつかここに合流していた。廊下の先は疎らな篝火の光でわずかに照らし出されている。階段を昇っても、城塞の入口に戻るだけだろうから、そのまま廊下を進むことにした。道は左に折れ、またまっすぐになったが、その先は二つの同じような道に分かれていた。私は更に近づいて、それぞれの通路をじっくりと調べてみることにした。
 左側の通路には全く何もなく、はるか先に両開きの扉が見えていた。扉は開けっ放しらしく、光が漏れていた。その向こうには、色とりどりの何かが――多分食べ物だろう――並べられたテーブルが見えていた。右側の通路も同じような長さで、やはり何もなかった。先に同じような両開きの扉があったが、こちらは固く閉じられ、しかも前には例のローブ姿をした二人の兵士達が見張り番をしていた。さて、どちらへ進もうか? 取り敢えず左に行って食べ物を調べてみるか? いやいや、こんな敵の本拠地まで来て食べ物とか、絶対に罠でしょ。それに、罠でなく本物のごちそうだったとしても、今は体力が満タンだから特に必要ない。ということで、右の道を行くことにします。
 右の道の廊下には石造りの壁特有の自然な窪みがたくさんあった。そのため、巧みに窪みから窪みへと移り、両開きの扉を守る兵士に気づかれることなく近づくことができた。だが、このままではそれ以上の情報を得ることはできない。番兵は退屈し切ってイライラしているように見えたが、それでも油断怠りなく見張っており、扉の向こうにそれ以上の兵士達が控えているかどうかさえ定かではなかった。警報を発する暇を与えずに番兵を奇襲することはほぼ不可能に近いだろう。今の私には、四通りの方法しか思いつかなかった。
1.窪みから飛び出して番兵達に襲いかかる。
2.堂々と番兵の前に出て、太守からの命令と称して彼らを持ち場から離れさせる。
3.廊下の入口へ足音を忍ばせて戻る。
4.廊下から離れて左側の小道(食べ物のある扉)を探検する。
 1は無謀だろう。強行突破は自殺行為に等しい。2も、はったりがばれたら後が面倒だ。3か4のどちらかだが、4はどうせ罠だろうから、3にしよう。
 影に包まれた廊下の窪みに身を隠しながら、私は廊下の入口へ後戻りした。途中、何回も番兵に守られた両開きの扉や階段に戻る広い廊下を眺めやった。だしぬけに足音が廊下から聞こえてきた。耳を聳(そばだ)てると、それは二人分の足音のようだった。片方はきびきびとした活発な足取りで、もう片方は足を引きずっているようだった。私はさっきの階段がたくさんあったところまで引き返し、素早く暗がりに身を潜めた。そして、最初の人物が現れると同時に上着の前を開(はだ)けて、ロースの護符をその存在に向けた。
「うわ、眩しい。貴様、何者だ。」
 相手は予想通り、南国人剣士だった。ロースの護符の効力により、相手の技術点2点減らすことができる。
 〔南国人剣士〕  技術点 6  体力点  8
 〔批判屋〕    技術点 12  体力点 25

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔南国人剣士〕6+=12 < 15=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔南国人剣士〕体力点−2=6
[2R] ×〔南国人剣士〕6+=14 < 22=12+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔南国人剣士〕体力点−2=4
[3R] ×〔南国人剣士〕6+10=16 < 17=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔南国人剣士〕体力点−2=2
[4R] ×〔南国人剣士〕6+=13 < 17=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔南国人剣士〕体力点−2=0
 スカルロスの三叉槍とロースの護符のお蔭で、ほとんど一方的な勝負だった。さて、最初の南国人剣士が斃れるや否や、二人目の剣士が現われた。この剣士にもロースの護符を向けた。二人目の剣士は元々素早く動くことができないようで技術点こそ変化はなかったものの、目が眩んだショックにより体力点2点失ったようだ。足を引きずってはいるものの、接近戦ではかなりの腕前と見た。
 〔南国人剣士2〕 技術点 11  体力点 
 〔批判屋〕    技術点 12  体力点 25

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔南国人剣士2〕11+=17 < 18=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔南国人剣士2〕体力点−2=2
[2R] ○〔南国人剣士2〕11+10=21 > 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=23
[3R] △〔南国人剣士2〕11+=19 = 19=12+〔批判屋〕△
[4R] ×〔南国人剣士2〕11+=18 < 22=12+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔南国人剣士2〕体力点−2=0
 きびきびとした方よりも足を引きずっている方が強いのは意外だった。考えてみれば、この冒険において初めて戦闘で体力点を失ったのではないか。まあ、戦闘は体力点を使うものだからな。
 さて、私の足元には二人の南国人の遺体が転がっている。その中で一際目立つのが、例のローブだ。……考えてみると、このローブは使えるな。セルニックも初めは南国人に見えていたから、私もこのローブを身に纏えば、すぐにはばれないだろう。私は南国人のローブを羽織った。これで見た目は南国人だ。
 さて、南国人に変装した私は、さっきの見張りのところまで堂々とした足取りで向かった。びくびくするとかえって怪しまれるだろうからな。見張りは、私の姿を見ると一斉に歓喜の声をあげた。交代要員が来たのを喜んでいるようだった。彼らはすぐさま兵舎へと喜び勇んで戻っていった。幸い、遺体に気づかれることはなかった。遺体は一応立てかけておいたが、いつまでも隠し通せるものではないからな。さて、私は両開きの扉の前に一人取り残された。この中がニューバーグ城塞の本丸だろう。ノックをするか、それとも、こっそり忍び込むか? 変装しているし、周りには誰もいないのだから忍び込んでも差し支えないだろう。私は、扉をそっと開けてみた

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 10(+2)/10 (スカルロスの三叉槍を使う場合のみ)
 体力点 ……… 23/25
 運点 ………… 12/12
 意志力点 …… 12/12
 金貨(枚) …… 4
 食糧(食) …… 3
 所持品 ……… ザック、剣、トールダー男爵から寄贈された指輪スカルロスの三叉槍緑色の球体、ロースの護符
 備考 ………… スカルロスの三叉槍で人間以外の敵に与えるダメージは4点
 (Save Number:126→213)

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2023/12/06


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