ナイトメア キャッスル(プレイ日記)
【第16回】 地下牢の訪問者
〔STATUS
(現在の値/原点)
〕
技術点 ……… 10
(+2)
/10
(スカルロスの三叉槍を使う場合のみ)
体力点 ……… 23/25
運点 ………… 12/12
意志力点 …… 12/12
金貨(枚) …… 4
食糧(食) …… 4
所持品 ……… ザック、剣、
トールダー男爵から寄贈された指輪
、
スカルロスの三叉槍
、
緑色の球体
備考 …………
スカルロスの三叉槍
で人間以外の敵に与えるダメージは4点
〔206〜〕
私は、湿っぽい独房の中で、機会が到来するのを待った。緑色の球体のお蔭で独房の中の寒さを凌ぐことができたし、スカルロスの三叉槍のお蔭で、この独房を脱出できる機会は必ずやってくるという心の支えを保つことができた。食事をする時間はたっぷりあったので、私はミートパイをかじりながら、これからのことを考えていた(
食糧−1
、
体力点+4
)。
突然、軽やかなためらいがちの足音が近づいてくるのが聞こえた。鍵が差し込まれ、がちゃがちゃと音を立てて、じれったいほどの慎重さで扉が開いた。一つしかない篝火(かがりび)の微かな光の中に、人間のシルエットが浮かび上がった。
「そこにいるのは誰です?」
人影は、短剣を差し上げながら訪ねた。どう対応しようか? いきなり襲いかかるか、トールダーの知り合いと答えるか、ニューバーグを横行する悪を粛正に来たと答えるか、はたまたその他か? いきなり襲いかかって鍵を閉められては元も子もないし、かと言って今のトールダーは残念ながら私には一切関知しない。とすれば、残る道はあと一つ。私は自信満々に答えた。
「私は、
悪が公然と横行闊歩するニューバーグを粛正しに来た
。」
訪問者は、兵士の格好をした若いやせた男だった。だが、明らかに南国人ではなかった。それと、私の答えにいたく関心を持っているようだった。男は私が本当にふさわしい存在かを確かめているようだった。
「目を塞いでいてください!」
男はそう言うと、身にまとったローブの前をはだけた。
彼の胸から目を射んばかりの白い光が放たれた。だが、直接見ようとしない限りは目を開けてはいられないほどではなかった。恐らく、白い光が私を敵でないとみなしたのだろう。男は監房の外へと私を差し招いた。そして、自己紹介を始めた。
「私の名前はセルニック、ニューバーグのオイデンの神にお仕えする僧侶です。」
セルニック……ヒュー老人が言っていた部下だ! 私はヒュー老人に会ったことをセルニックに伝えた。
「そうですか。あなたは我が主ヒューに会われたのですね。私はヒューの命令で密かにこの地を探索するために来たのですが、至るところ南国人の兵士であふれかえっているうえ、地下の世界もまた更にひどい状況だということがわかりました。ロースの護符をザカーズめの手に渡すような危険な真似はできません。そこで安全な隠れ家を求めてこの地下牢を見いだしたのです。いつか、私よりも遥かに強い力を持った戦士が現われ、この重大な任務から解放してくれることを日がな祈り続けていました。もしあなた様がザカーズを倒そうというのなら、これを大いなる助けになるでしょう。」
そう言って彼は革紐で首にかけた光り輝く円盤を持ち上げ、私の首にかけた。この
ロースの護符
には、スカルロスの三叉槍や緑色の球体とはまた違った頼もしさがあった。セルニックがこの安全な場所を見いだすことができたのは、恐らくこの護符のお蔭だろう。一方、護符を譲渡したセルニックは一刻も早くこの場所を立ち去りたかったようだが、この護符について
色々と聞き出す
ことにする。
「ロースとは、我々が町に住むようになる前にこのニューバーグの地に住んでいた人々を率いていた頭の名前です。そして、ロースの護符とはオイデンの贈り物なのです。ロース本人にとっては祝福であると同時に呪いでもありました。彼の卓越した戦闘技術はそのプライドと自尊心に比例して高かったのです。ロースは自分自身を神として崇め奉らせようとしました。そのロースの護符は戦闘における彼の力を更に高めました。その光は敵を混乱させ、城にはびこる地獄の眷属どもには特に効力を発するものなのですが、それはロースの好む気晴らしを犠牲にしてのことなのです。護符を身につけているうちは絶対に鏡を見てはなりません。それはあなたの身を滅ぼすことになるでしょう。ロース自身がそうであったように。」
ロースの護符の起源は何だかよく分からんが、要は鏡を見てはいけないってことでしょ? これだけ覚えておけば十分だ。
「太守は、残骸から復活させた
ザカーズ
の弟子の魔法使いによって操られています。その魔法使いは深紅のローブを身に纏い、厳重な警戒のもとにこの地下牢の下の廊下の一番奥の部屋に住まっています。ザカーズもまた復活しましたが、まだ地下トンネルの奥深くに閉じ込められたままです。ザカーズのもとに行くためにはその魔法使いの部屋を通っていくしか方法はありません。私の知っていることは以上です。私はこれからオイデンの寺院に戻り、あなた様にロースの護符を渡したことを報告いたします。それでは。あなた様にオイデンの御加護がありますように。」
貴重な情報をありがとうございました。セルニックは開いた扉から地下牢の廊下に飛び出した。セルニックが無事にヒュー老人の元へ帰れますように。彼にこそオイデンの御加護あれ。しばらくしてから、私も地下牢の外に出た。
地下牢の外は踊り場になっていた。手すり越しに覗き込むと、急な階段が下にうねりながら暗闇の中に消えているのが見えた。また、踊り場からは何の変哲もない廊下が薄暗がりの向こうに消えていた。階段を下るか、廊下を進むか。確か、セルニックは地下牢の下と言っていたな。ならば、
階段を降りる
ことにしよう。
〔STATUS
(現在の値/原点)
〕
※ 変化があったものは
赤い太字
技術点 ……… 10
(+2)
/10
(スカルロスの三叉槍を使う場合のみ)
体力点 ………
25
/25
運点 ………… 12/12
意志力点 …… 12/12
金貨(枚) …… 4
食糧(食) ……
3
所持品 ……… ザック、剣、
トールダー男爵から寄贈された指輪
、
スカルロスの三叉槍
、
緑色の球体
、
ロースの護符
備考 …………
スカルロスの三叉槍
で人間以外の敵に与えるダメージは4点
(Save Number:376→300)
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2023/12/03
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