ナイトメア キャッスル(プレイ日記)


【第14回】 腐蝕妖怪の住処

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 10/10
 体力点 ……… 23/25
 運点 ………… 12/12
 意志力点 …… 11/12
 金貨(枚) …… 4
 食糧(食) …… 4
 所持品 ……… ザック、剣、トールダー男爵から寄贈された指輪、青い金属製の三叉槍の頭、緑色の球体

〔255〜〕
 扉の向こうは、岩を掘って造られた部屋に通じていた。その向こうには暗く短いトンネルがあった。トンネルには床がなく、代わりに深い淵がひっそりと液体を湛えていた。突如、水底から発散する微かな光が徐々に水面に近づいてきた。淵の周りには狭い岩棚が張り出し、向こう側の壁には鉄の輪に通された鍵束が二組ぶら下がっているのが見える。あれがさっきの2つの扉の鍵だろう。鍵を取りに行こうか? だが、水面からの光も気になる。もし、この水面からの光で目が眩んで岩棚から滑り落ちたら……。ここは様子を見ることにしよう。
 私は水中から次第に浮かび上がってくる光の玉をじっと見つめていた。やがて洞窟の内部は怪しげに揺(ゆ)らめく赤い光で満ちあふれた。光は次第に人間の形を帯びながら水面に近づき、光り輝く体から水を滴らせて立ち上がる……。



 いや、あれは水ではないぞ。水と思しき液体がはねて洞窟の床に触れたとき、シューっという音がした。恐らくあれは強酸か何かだろう。この生き物は腐蝕妖怪だ。酸の滴る鉤爪で傷つけられると激痛のあまり戦意を喪失してしまうこともある。容易ならざる敵だ。腐蝕妖怪は狐のような牙を剥き出し、鉤爪の生えた巨大な手指を曲げて、耳障りな声を出した。
「わしの長年のまどろみを破るのはどこのどいつだ。」
 あ、今すぐ出て行きます、すみません。と言ってももう遅いだろうな。こちらの返答などお構いなしに襲いかかって来たのだ。こうなったら、戦うしかない!
 〔腐蝕妖怪〕   技術点  8  体力点  6
 〔批判屋〕    技術点 10  体力点 23

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔腐蝕妖怪〕8+=11 < 15=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔腐蝕妖怪〕体力点−2=4
 ここで、戦闘中の運だめしを行います。原点数の状態では必ずと出るので、腐蝕妖怪の体力点2点となりました(運点−1)。
 私の一撃は腐蝕妖怪を怯ませることができた。傷ついた腐蝕妖怪は怒りの声をあげ、歯を剥き出しにし、鉤爪からぽたぽたと酸を滴らせながら淵の中に姿を消した。それに伴い、光がだんだんと遠のいていき、やがてこの部屋に入ったときのように暗闇に閉ざされた。さて、邪魔者もいなくなったことだし、鍵を取りに行こう。私は狭い岩棚に身を乗り出した。淵に滑り落ちたら酸で大火傷を負ってしまうだろう。素早くかつ慎重に鍵を取る。やった! 鍵を二束とも取ったぞ! しかし、洞窟に戻ろうとしたとき、私は戦慄を覚えた。あの腐蝕妖怪が再び水面に現れようとしているではないか。ここで、を5回行った合計と技術点運点の和(=21)を比較する。18<21で、何とか間に合ったようだ。岩棚から洞窟まで戻り、更に部屋の入口まで戻ったのとほぼ同時に腐蝕妖怪がこちらに向かってきた。
「鍵を返せ〜。さもないと、この鉤で貴様の喉笛を掻き切るぞ〜。」
 鍵と鉤、なんという洒落のうまさよ。だが、感心している場合ではない。
「あ、ちょっとこの鍵をお借りします。後で返しますから。」
「待て〜〜〜〜っ。」
 腐蝕妖怪はその長い腕を伸ばそうとするが、どうやら淵から出ることはできないらしく、その腕が私まで届くことはなかった。
「待て〜〜〜〜っ。」
 だからあ、待てと言われて待つ奴はいないってーの。危ないところだった。取り敢えず、この部屋を出よう。私はオレンジ色の炎がゆらめく通路に戻ってきた。
 早速戦利品を検めよう。3個の鍵束は鉄扉を開ける鍵で、1個の鍵は木製の扉の鍵だろう。3個の鍵束の方は最後に開けることにして、先に1個の鍵の方を開けることにする。私は、鉄の箍で補強された木製の扉に向かった。鍵を挿し込んでみると……よーしよしよしよし、開いた! 私は慎重に扉の向こうに踏み込んだ。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 10/10
 体力点 ……… 23/25
 運点 ………… 11/12
 意志力点 …… 11/12
 金貨(枚) …… 4
 食糧(食) …… 4
 所持品 ……… ザック、剣、トールダー男爵から寄贈された指輪、青い金属製の三叉槍の頭、緑色の球体
 (Save Number:273→7)

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2023/11/26


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