ナイトメア キャッスル(プレイ日記)


【第9回】 塔内の襲撃者

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 10/10
 体力点 ……… 24/25
 運点 ………… 11/12
 意志力点 …… 11/12
 金貨(枚) …… 4
 食糧(食) …… 6
 所持品 ……… ザック、剣、トールダー男爵から寄贈された指輪、青い金属製の三叉槍の頭、緑色の球体

〔44〜〕
 次の菜園の角の先は、四角い塔の前だった。左側には菜園を取り巻く壁に沿った道が続き、そこから上に向かって伸びている巨大な階段を通り過ぎている。目の前の四角い塔には窓はないものの、基部に小さな扉がつけられている。わずかに開いた扉の向こうには闇が広がっていた。この塔を行くか、次の巨大な階段か。ヒュー老人の言葉に従うならば、目の前の塔だろうなあ。なぜって、目立ちにくいからだ。巨大な階段は、どうぞお通りくださいと言わんばかりに構えている。闇の中ならば目立たないだろうし、万一明かりが必要な場合は緑色の球体が役に立ちそうだ。ということで、塔を行くことにしましょう。
 真っ暗な塔の内部に足を踏み入れた途端、背後で扉が音を立ててしまった。何者だ? 私がさっと後ろを振り向き、剣を抜くと同時に、耳障りな咆哮が聞こえた。どうやら緑色の球体をザックから出している暇はないようだ。まずはこの唸り声をあげる獰猛な存在を何とかしなくてはならない。部屋の中こそ真っ暗なものの、幸い相手の唸り声のお蔭でどこにいるかは大体わかる。それに、相手も私を見ることができないようだ。暗闇どうしの、お互い見えざる敵同士の戦いが始まる。
 〔未知の襲撃者〕 技術点  5  体力点  8
 〔批判屋〕    技術点 10  体力点 24

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔未知の襲撃者〕5+10=15 < 18=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔未知の襲撃者〕体力点−2=6
[2R] ×〔未知の襲撃者〕5+=12 < 19=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔未知の襲撃者〕体力点−2=4
[3R] ×〔未知の襲撃者〕5+=13 < 19=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔未知の襲撃者〕体力点−2=2
[4R] ×〔未知の襲撃者〕5+=9 < 19=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔未知の襲撃者〕体力点−2=0
「グオオオォォォォ……」
 最後の咆哮をあげると同時に、未知の襲撃者が床に頽(くずお)れる音が聞こえた。一体何者が襲ってきたんだ? 私は手探りで扉を見つけ、開けてみた。その正体は醜いオーガーだった。襤褸(ぼろ)を身に纏い、比較的小さな頭に巨大な白いターバンみたいなものを巻きつけている。いや、縁なし帽か? まあ、それはどうでもいい。部屋の中を調べてみると、小さな上り階段があり、その階段の先には塔の内部へ通じる小さな扉があった。このオーガーが階段の番人ならぬ番オーガーだったのだろうか? その鍵はオーガーの被り物と見た。まずは被り物を調べてみよう
 その不思議な形の帽子は、白い布きれを螺旋(らせん)状にゆったりと巻きつけたものだった。だが、布きれにしては随分思いな。ひっくり返して調べてみる。その中には光沢のあるぶよぶよした塊があり、震えていた。透明なゼリー状の体から突き出た2本の黒い角のような突起がまるで目のようにこちらを見据えている。

♪ でーんでーんむーしむし かーたつむりー

 そんな童謡が頭の中に聞こえてくるような気がした。な〜んだ、ただのかたつむりか。だが、ちょっと待て。今私はこの「かたつむり」から目を離せないでいる。まるで「かたつむり」に心の中まで見透かされるような思いだ。そして、私の手は、さっきまでオーガーがかぶっていたこの帽子をかぶろうという誘惑に駆られていた。これはまずいぞ。頭の中ではそう思いながらも、心の中では白い帽子をかぶるのが最善の選択肢のように語りかけてきた。意志力だめしを行う。DD=11(!)≦11で辛うじてと出ました(意志力点−1)。
 私は渾身の力を振り絞り、帽子を投げ捨てた。反射的に剣を抜き、布きれを「かたつむり」ごと切り刻む。もはや帽子をかぶろうという気持ちは完全に消え失せていた。危ないところだった。ヒューの試練を受けていなかったら今頃どうなっていたことか……。やはり、今回の冒険の意志力だめしはレベルが高い……。それ以上布きれには見向きもせず、階段の上までたどり着いた。
 階段の上にある扉は予想通り開かなかった。内側から錠が下ろされているか、閂か横木をかけられているようだった。また、扉のこちら側はひどく叩きつけられ、一部は損傷していた。恐らく、さっきのオーガーの仕業だろう。もしかすると、この扉の向こうにいる存在はオーガーの侵入を拒んでいるのではないだろうか? それならば話は簡単だ。オーガー亡き今、この扉を開けられない理由は何もない。一か八か、呼びかけてみよう。
「この扉の向こうにいる方、聞こえますか? こっち側にいるオーガーは、たった今私が倒しました! もし可能ならば、この扉を開けてください!

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 10/10
 体力点 ……… 24/25
 運点 ………… 11/12
 意志力点 …… 10/12
 金貨(枚) …… 4
 食糧(食) …… 6
 所持品 ……… ザック、剣、トールダー男爵から寄贈された指輪、青い金属製の三叉槍の頭、緑色の球体
 (Save Number:51→235)

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2023/11/08


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