モンスター誕生(プレイ日記)


【第12回】 ペンダントの力再び

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 メモ … ザラダン・マーの門に着いたら93を引いた番号へ、エルフの粉を全身に浴びてしまった
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙、銀の指輪(『ダラマスにつかみかかる』ときに50を加えた番号へ)、金貨2枚

〔300〜〕
 扉の先は狭い通路になっていた。天井の光り石が青い光を投げかける。これまで歩いた通路と違って、この通路は歩きやすかった。しばらく行くと、突然おれの後ろでガチャンという大きな音がした。ぱっと振り返ると、これまでにはなかった鉄格子があった。鉄格子に駆け寄り、調べてみる。重くて頑丈で、とてもおれの力では動かせそうになかった。もう引き返すことはできない。こうなったら前進あるのみだ。
 しばらく行くと、十字路に着いた。光り石は前の三つの方向(東、西、北)を照らしていたが、光は弱く、奥の方向までは見えない。おれはこのまま北に歩き続けることにした。北の通路はやがて二つに分かれた。左の通路はすぐに行き止まりだが、奥の壁に棚があり、透明な石で作られた玉が置いてある。右の通路は少し先で北に折れ曲がっている。おれはに進んでみることにした。すぐに北に曲がり、その先を……って、長いな。もう終わりがないと思うほど歩いたとき、前方に漆黒の闇が見えてきた。ここまで来たら調べ尽くしてやる。真っ暗な中を進んで行くと、すぐに通路は行き止まりになってしまった。とそのとき、例のペンダントが振動し始めた。おれはペンダントをあちこちにかざした……あった! 小さな把手が見つかった(運点を加えられるが、原点数……)。おれは把手を引っ張った。壁がごろごろと音を立てて横にずれ、小さな部屋が現れた。



 部屋の中には大きな机が一つあり、その上に長い木の箱が置かれていた。壁沿いの棚や小さな卓には皿や蝋燭、その他の種々雑多な品々が並べてある。机の回りに骸骨が二体あった。一体は人間のようだが、もう一体はそうではない。顎から見て、何か邪悪な生き物の骸骨であるように感じられた。黴臭いにおいがむっと漂ってくる。古い機械の内部を開けたときに漂ってくるような……。誰もしばらくは訪れていないらしい。入ってみようか? いや、やめておこう。入った瞬間に骸骨が襲いかかってくる、とか、ありそうなことだからな。おれは骸骨をそのままにしておいて、秘密の部屋を離れた
 長い通路をそのまま引き返し、やがて玉のある分かれ道まで戻ってきた。そういえば、まだ玉を調べていなかったな。ちょっと調べてみることにしよう。玉はおれの頭よりわずかに高い棚の上に置かれていた。手を伸ばして玉をつかむ……アチチチチ! 勿論、おれはしゃべれないから、唸り声しかあげられなかった。慌てて手を引っ込めたが、既に体力点1を失うやけどを負っていた。と、玉の中に皺だらけの死人のような顔が現れた。その顔はおれを睨みつけているようだった。次いで怒鳴り声が通路に響いた。
エレオメネユ! ぞよほしネ、シアサユイゾホワ、ニシムリテヅメ、エメチソネオ? トナメネメ、ロンム、ロンビカ、セサツ、セルアザユイネメネヅポリ、シアサユイナ、コロチツノ、トヨトアネゾ。エメアサリンユア!
 何だこの水晶玉は? おれは盗もうとしたんじゃない。持って行こうとしただけだ(それを盗むという)。ともかく、こんなに熱くては持って行けそうもない。もういい。こんな水晶玉いるか! おれは腹立ちまぎれに、地団駄を踏みながら通路を引き返した。このような洞窟ではあまり賢明な行動とは言えない。その微かな振動をきっかけとして、洞窟の天井がゆるみ、水晶玉の置いてある棚の上から土砂が降ってきた。水晶玉はそのまま生き埋め(?)になった。
「うぎゃ〜〜〜っ!」
 ふん、ざまあねえぜ。おれはやけどした手をさすりながら十字路まで戻ってきた。今度は西に進むことにしよう。西への通路はだんだん暗くなり、やがて真っ暗になった。そして、すぐに通路は行き止まりになった。ここでまたペンダントの出番だ。
 おれの期待に応えるかの如く、ペンダントが振動を始めた。青い光が留め金を照らしていた(運点を加えられるが、原点数……)。その留め金を思い切り引っ張る。すると、いきなり壁から激しく蒸気が噴き出してきた。おれは慌てて飛びのく。蒸気が晴れると、壁に裂け目ができており、そこから気味の悪い光が漏れ出ていた。おれは裂け目を通ることにした。裂け目は狭いが、何とか通れた。
 裂け目を通ると狭い通路が走っていた。目が緑の光に慣れていった。おれは呼吸をしてみた。微かに酸っぱいにおいがするものの、どうやら蒸気に害はないようだった。おれは、そのまま通路を歩いて行った。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 11/11
 体力点 … 18/19
 運点 …… 10/10
 メモ … ザラダン・マーの門に着いたら93を引いた番号へ、エルフの粉を全身に浴びてしまった
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙、銀の指輪(『ダラマスにつかみかかる』ときに50を加えた番号へ)、金貨2枚
 (Save Number:369)

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2022/11/07


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