モンスター誕生(プレイ日記)


【第10回】 狂獣との遭遇

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/11
 体力点 … 16/19
 運点 …… 10/10
 メモ … ザラダン・マーの門に着いたら93を引いた番号へ
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙、銀の指輪(『ダラマスにつかみかかる』ときに50を加えた番号へ)

〔263〜〕
 おれは思いっきり扉にぶつかった。しかし、扉はきしみはしたものの、開かなかった(体力点−1)。もう一度ぶつかると、蝶番がはずれて扉が吹き飛んだ。さっきのロックデーモン(の幻影)のいた部屋と同じパターンだな。だが、今度の部屋には本当に何者かが潜んでいるかもしれない。おれは身構えつつ部屋の中に入って行った。
 部屋の中には四つの壁にそれぞれ扉がある。部屋の一角に堆(うずたか)く骨が積み上げられており、もう一つの隅に食べかけの人間の死体が転がっている。普通の人間だったらこの時点で悲鳴をあげるだろうが、おれはモンスターだからこんなものは何でもない光景だ。それよりも、問題はこの死体を食べていた怪物がおれに気づいたことだ。



 どうやらこの怪物、死体を食べている途中におれが部屋に入って(しかも扉を壊して)きたもんだから、怒りに燃えているらしい。全身が毛で覆われ、獰猛な目つきをし、鋭い歯がのぞいている。怪物はおれに襲いかかって来た。
 この怪物は狂獣と呼ばれ、その名の通り、怒り狂ったときに信じられないほどの力を発揮する。おれが勝った次のラウンドは狂獣の攻撃力を加えて判定しなくてはならない。但し、引き分けかおれが負けた次のラウンドは普通に攻撃力を比べることができる。
 〔狂獣〕     技術点  7  体力点  8
 〔モンスター〕  技術点 11  体力点 15

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔狂獣〕7+=16 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔狂獣〕体力点−2=6
[2R] ×〔狂獣〕7++2=12 < 16=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔狂獣〕体力点−2=4
[3R] ×〔狂獣〕7++2=17 < 22=11+11〔モンスター〕○ ⇒ 〔狂獣〕体力点−2=2
[4R] ×〔狂獣〕7++2=16 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔狂獣〕体力点−2=0
 かなり手強い相手だったが、何とか無傷で倒すことができた。さて、食事の時間だが、人間の死体と狂獣、どちらがおいしいか? 狂獣の肉はまずそうだ。狂獣があれだけ怒り狂っていたということは、人間の死体がそれだけおいしいということなのだろう。おれは人間の死体を食べることにした。死んでからかなり経っているらしく、肉は固かったが、味は問題ない(?)。体力点を加える。食べている間に、人間の死体からいくつかのものが見つかった。死体の腰には小さな革袋が留めてあり、この中には例の丸くて平らな金属が入っていた。もしかすると、これが人間の世界では大事な「キンカ」というヤツではないのか。おれには肉の山の方がよっぽど価値があるが、今度人間に出会ったときに何かに使えるかもしれないから、持って行くことにする。金貨2枚あった。また、この不幸な死体の陰にガラスのフラスコが二本あり、いずれも表面に傷はついていたが壊れてはいなかった。一本には緑の液体、もう一本には青い液体が入っている。どちらから飲もうか? いや、やめておこう。人間には「クスリ」になるかもしれないが、おれのようなモンスターが飲んだら「ドク」になるかもしれない。それに、人間の死体を食べて体力点が原点にまで回復したからな。冒す必要のない危険は冒さない方がいいだろう。おれはこの部屋を出ることにした。確か、東へ進んでいる途中だったな。
 おれは、東の扉を開け、先に進んで行った。通路はすぐに木の扉に遮られていた。扉に耳を当ててみると、2〜3人(匹?)で話し合っているような声が聞こえてきた。どうやら「カギ」とやらはかかっておらず、おれの手で押せば開くようだ。そうしたら、今度はそっと扉を開けてみることにしよう。蝶番が微かに軋み、扉は内側に開いた。よし、向こうはおれに気づいていないようだ。今度は不意打ちできるよう、おれは鉤爪をむき出しにして部屋に入っていったが、不意をつかれたのはおれの方だった。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 メモ … ザラダン・マーの門に着いたら93を引いた番号へ
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙、銀の指輪(『ダラマスにつかみかかる』ときに50を加えた番号へ)、金貨2枚
 (Save Number:276→161)

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2022/10/30


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