モンスター誕生(プレイ日記)


【第8回】 盲目の男ハニカス

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙

〔298〜〕
 通路はすぐに右に折れ曲がり、上りの階段に通じていた。階段を上り切ると南への通路があり、今度は通路は東西に分かれていた。東に進んでみることにする。岩でごつごつした通路をしばらく進んで行くと、鋭く南に折れ曲がっていた。曲がるとすぐに通路は行き止まりになり、正面と左手に頑丈そうな木の扉がある。正面は後に取っておくことにして、まずは左手の扉を開けることにしよう。
 軽く押しただけで扉はすっと開いた。部屋の中には、二匹のブラッドオーク――丈夫な顎と鋭い歯を持ついぼだらけの怪物――と老人がいた。



ゾルゾ? トナン、エケチソヲゾ? ポポ、ケネムキヨホサネ、ネレアン、テクツキルルド……
 老人が大きな声をあげた。二匹のブラッドオークは剣をつかんでおれの方に向かってきた。こいつら、同時におれに襲いかかってくるつもりらしい。
 〔ブラッドオーク1〕 技術点  7  体力点  7
 〔ブラッドオーク2〕 技術点  8  体力点  7
 〔モンスター〕    技術点 11  体力点 19

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔ブラッドオーク1〕5+=13 < 22=11+11〔モンスター〕○ ⇒ 〔ブラッドオーク1〕体力点−2=5
   △〔ブラッドオーク2〕8+=15 < 22〔モンスター〕△
[2R] ×〔ブラッドオーク1〕7+=15 < 21=11+10〔モンスター〕○ ⇒ 〔ブラッドオーク1〕体力点−2=3
   △〔ブラッドオーク2〕8+12=20 < 21〔モンスター〕△
[3R] △〔ブラッドオーク1〕7+=14 = 14=11+〔モンスター〕△
   ○〔ブラッドオーク2〕8+=15 > 14〔モンスター〕× ⇒ 〔モンスター〕体力点−1=18
[4R] 即死〔ブラッドオーク1〕8+10 ≪ 11+ピンゾロの丁〔モンスター〕 ⇒ 〔ブラッドオーク1〕体力点=0
   △〔ブラッドオーク2〕8+ ≪ 〔モンスター〕△
[5R] ×〔ブラッドオーク2〕8+=15 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔ブラッドオーク2〕体力点−2=5
[6R] ×〔ブラッドオーク2〕8+=15 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔ブラッドオーク2〕体力点−2=3
[7R] ×〔ブラッドオーク2〕8+=16 < 17=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔ブラッドオーク2〕体力点−2=1
[8R] ○〔ブラッドオーク2〕8+=17 > 16=11+〔モンスター〕× ⇒ 〔モンスター〕体力点−1=17
[9R] ×〔ブラッドオーク2〕8+=15 < 18=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔ブラッドオーク2〕体力点−2=0
 二匹目のブラッドオークが思いのほか強く、おれは二度も攻撃を食らっちまった。おれは怒りのあまり、二匹目のブラッドオークがくたばっても、何度も何度も鉤爪を突き立てた。
 ようやくおれの怒りもおさまり、改めて部屋の中を見回す。ぼろをまとった老人は恐怖に身を震わせているが、その虚ろな目は天井に向けられていた。そう言えば、この老人、目が見えないんだっけ? だが、目が見えなくてもブラッドオークが二匹とも死んだのを気配か何かで感じ取っているようだった。
デトソオ、サヨニン、ポロルト、レイザヲナ、エトコクワ。メサ、マオソトヨ、ケケオヨ、ゾサツキル。デイサツ、ゾホチツ、アリヲゾ。アチソア、ゾルトヲゾ? ゾサツキルリ、チメラトヨ、ノモキサツキルユ。セイヅトアネトヨ、ヘチツエアツキル。ケテドン、ロオヨトアネオ? ロオリネトヨ、ナハモキドヲナ、アキヲゾ。ナ、ズレ、ズレ、ゾゼ。トナオ、アチツキル。ポロルト、レイザヲナ、エムギマワ。オヌオ、ソブメネワ、ムギヲヅ、キゾコル
 確かにおれはしゃべれないけれど、実は言葉は分かるんだよな。
「お主、言葉が分かるのか。申し遅れた。わしはハニカスという者じゃ。ここで起こっていることはおおよそ知っておるつもりじゃよ。」
 老人は、この迷宮から出してくれるのならと、おれの助けになることを話し始めた。見ず知らずのモンスターに秘密を話すとは、よほどここから出たいに違いない。
「何と言ってもわしはこの地下研究所の所長だったのじゃからな。ザラダン・マーが、このわしよりゾンビー――くそったれのダラマス――の方が能率的だと言うまではな。36年間にわたって忠実に働いた見返りがめくらましの呪いというわけだ。今ではわしはダラマスの慰み者として生かしてもらっているに過ぎん。もしわしを助けてくれるなら、ダラマスのところへ案内するぞ」
 そう言えば、サイ男が『ダラマスを怒らせたら勝ち目はない』と言っていたな。もしかすると、ハニカスはダラマスの強さの秘密を知っているかもしれない。
「まず、東に進んで、ペチャクチャ獣の部屋まで行くんだ。但し、ペチャクチャ獣の話に耳を傾けてはならん。奴は食い物をおびき寄せるためにしゃべっているだけだからな。そこから北に進めば、すぐにダラマスの部屋に着くはずだ。ダラマスは手強いが、これがあれば簡単にやっつけることができる。」
 老人はそう言って、懐から銀の指輪を取り出した。指輪には大きな石が嵌められている。おれのそばへ来て、指を手探りし、ようやくおれの指にその指輪をはめた。
「この指輪はどんな大きさの指にもぴったりとはまるようにできている。ダラマスに出遭ったら、指輪を外して壁に叩きつけるんじゃ。そうすれば半エルフのゾンビーにとっては致命的なガスが出てくる仕掛けになっている。もちろん、人間やその他の生き物には無害だ。お前さんもな。」
 この指輪をもらったことにより、運点が加えられる(が、原点数……)。おれはこの指輪をもらっておくことにした。ダラマスとやらに出遭ったときに役に立つだろう。今後『ダラマスにつかみかかる』代わりにこの指輪を使うことができる。そのときに50を加えた番号に進めばよいとのことだが、おれにはさっぱり分からん。管理人が処理してくれることだろう。
 さて、ハニカスを連れて行こうか? いや、やめておこう。おれ自身のことで手一杯なのに、ハニカスを連れて行ったところで、ハニカスを生きてこの地下研究所から出せるかどうかは分からない。それに、ハニカスから聞きたいことを全部聞き出してしまった。ハニカスには悪いが、おれがダラマスを倒して覚えていたら、助けに来ることにしよう。それまで辛抱していてくれ。
 おれは、ハニカスをそのままにして部屋から出て行くことにした。この部屋には他に出口がなかったので、おれは入ってきた扉から外に出た。今度は正面の扉を開けることにした。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 11/11
 体力点 … 17/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント、水晶の棍棒(333)、29番兵への手紙、銀の指輪(『ダラマスにつかみかかる』ときに50を加えた番号へ)
 (Save Number:138→15)

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2022/10/21


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