仮面の破壊者(プレイ日記)


【第25回】 クリル・ガーナッシュへの関門

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 10(+1*)/10 墓鬼の剣(*技術点+1で原点を超えても可)
 体力点 ……… 22/22
 運点 ………… 10/10
 金貨 …… 5
 食料 …… 6
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、ザクロ石の指輪、鉄の笏(支配する者はただ1人であるべし)、銅の鉱石の塊、つるはし、スナタ猫の牙(11匹の龍の模様と8個のリンゴの種)、女神コランバラの石像、剣歯虎の鉤爪、ヘヴァーの角笛(邪悪な敵の技術点-1)、宝石入りの首飾り、回復の水薬(体力点が最大6点回復する)、透明人間マント、耐凍薬、宝珠(21は支配者の支配をあらわす数字)、雪靴
 メモ …… ガーリンを呼び出す場合は100へ進む、ジュジャのいる場所は『地面じゃないけど支えられる、水じゃないけど流れられる、空気じゃないけど噴き出せる、火じゃないけど爆発できる』場所、ジュジャを探す詩『迷うべからず、さまようべからず、常に真ん中の道を行け』、乙女の谷(208ページ『時間のない国――入るには樫の木を、出るにはリンゴの木を――』)、3つの扉に行き当たったら木の扉から入る

〔142〜〕
 ふと、大きな雪玉がどんどん膨れ上がりながら斜面を転がり落ちてくるのが見える。雪玉は山の麓の私の目の前で止まる。そして、驚いたことに雪玉が割れる。



 中から現れたのは氷巨人だった。氷巨人達は、雪男(イエティ)の突然変異によって生まれた種族で、雪男でも既に小さくなっている脳が完全に消えてしまっているのだ。恐らくこの氷巨人は、どこかで躓いて山の上から転げ落ちてきたものと思われる。氷巨人はしばらく私を見た後、私を食べられるものだと判断する。透明人間マントを使えばこの戦いは避けられるだろうが、まだ透明人間マントは残しておきたい。氷巨人は鎚に鉤爪を生やしたような巨大な手を振り回して襲いかかってくる。氷巨人は“脳なし”なので、邪悪な考えを持つ持たない以前の問題である。即ち、ヘヴァーの角笛はここでは効果がない。
 〔氷巨人〕  技術点  6  体力点 12
 〔批判屋〕  技術点 11  体力点 22

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔氷巨人〕6+13 < 18=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷巨人〕体力点−2=10

 私の剣は見事氷巨人の脇腹を突き刺した。だが、ここで氷巨人に不意を突かれることになる。前述の通り、氷巨人には脳というものがないため、今しがた私が負わせた脇腹の傷の痛みを知覚するまでに長い時間がかかる。一方、私は氷巨人の脇腹から剣を引き抜くのに時間がかかる。この傷で氷巨人の動きが鈍っているだろうと踏んでいた私は、氷巨人の巨大な手がスピードを落とさずに向かってくることなど想像だにしていなかった。ここで運だめしを行う。DD=5≦10と出ました(運点−1)。
 そのとき、傍らの木に積もっていた雪がドサリと音を立てて落ち、その音によって幸いにも氷巨人の注意がそれる。本来ならば氷巨人の鉤爪が私の腕を直撃するはずの攻撃が体力点1のかすり傷を負うだけで済んだ。どうやら氷巨人の“脳なし”具合を甘く見ていたようだ。氷巨人に対しては剣で突き刺す攻撃をやめ、剣を振り回して当てる攻撃に方針転換する。

[2R] ×〔氷巨人〕6+13 < 18=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷巨人〕体力点−2=8
[3R] ×〔氷巨人〕6+15 < 20=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷巨人〕体力点−2=6
[4R] ×〔氷巨人〕6+12 < 15=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷巨人〕体力点−2=4
[5R] ×〔氷巨人〕6+1117 < 18=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷巨人〕体力点−2=2
[6R] ×〔氷巨人〕6+13 < 16=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷巨人〕体力点−2=0
 最後の一撃は峰打ちにした。あまり無益な殺生をしたくはなかったからだ。氷巨人が脇腹を抑え込む。どうやら今やっと最初の一撃を認識したようだ。この隙に氷巨人の間をすり抜けて先へ進むことにする。
 道は何度も向きを変えたすえに、漸くもう一本の道と交わる。多分西側の道と合流したのだろう。恐らくモルガーナは自分の城に通じる道をたった1本だけにしてしまっているのに違いない。その方がモルガーナにとって防禦しやすいからな。山麓を抜けてクリル・ガーナッシュそのものを登っていく山道にさしかかる。その瞬間、私はこの道が何者かの手によって防禦されている気配を感じた。そしてその予感は大抵当たるものなのだ。



 山の上の方にある洞窟から氷龍が大音響とともに現れて、鼻の孔から氷を吹き出しながら、私めがけて舞い降りてくる。私はクリル・ガーナッシュの番人とも言える恐るべき氷龍に出遭ってしまったのだ。今こそ使うべきときだろう、約2週間温存しておいた透明人間マントを。私は素早く透明人間マントを羽織る。途端に私の姿は氷龍の視界から消える。氷龍が私の姿を見つけようと首を左右に動かしているのが滑稽でならない。だが、氷龍は行く手の道を阻むように辺りを見回している。この分では氷龍の脇をすり抜けて逃げ切ることはできないだろう。そこで、私は透明になったことを攻撃に有利な材料としてのみ使うことにする。まずは一撃を加える。
「ギエー!」
 もう一撃を加える。
「グエー!」
 もう一撃を……と言いたかったが、なにぶん激しい動きのため私の体が暖まり、体から出る熱気が周囲の冷気で湯気となり、私の形を作ってしまう。氷龍は私の場所を突き止め、鼻から凍るような冷気を吹き出した。冷気は忽ちにして透明人間マントにかかり、透明人間マントはパリパリに凍ってしまい、やがて粉々に砕けてしまう。私の姿は再び見えるようになった。ならば次の手段だ。私はヘヴァーの角笛を吹き鳴らした。
「ゴエー!」
 これでだいぶ氷龍に打撃を与えることができた。それでも氷龍はかなり手強い敵だが、先制攻撃によって傷を負わせた分、勝てるチャンスは大きくなっているのだ。
 〔氷龍〕   技術点  109  体力点 1410
 〔批判屋〕  技術点   11  体力点   21

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔氷龍〕9+1019 < 20=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷龍〕体力点−2=8
 ここで戦闘での運だめしを行う。DD=7≦9と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔氷龍〕体力点−2=6
[2R] ×〔氷龍〕9+15 < 23=11+12〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷龍〕体力点−2=4
 ここで戦闘での運だめしを行う。DD=3≦8と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔氷龍〕体力点−2=2
[3R] ○〔氷龍〕9+1221 > 17=11+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=19
[4R] ×〔氷龍〕9+11 < 13=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔氷龍〕体力点−2=0
 私の最後の一撃によって氷龍は空中でバランスを崩し、近くの斜面に激突した。透明人間マントとヘヴァーの角笛がなかったら相当な苦戦を強いられていたに違いない。英雄というのは自分1人で成し遂げるのではなく、協力者がいることで成し遂げられるものだろう。それを実感した戦闘だった。
 さて、ここからクリル・ガーナッシュの頂上へ続く道があり、私の全身を阻む存在はもはや何もない。だがその前に、氷龍の洞窟を調べてみることにしよう。氷龍の洞窟の内部は大して広くはなかった。もともとこの山岳地帯は氷龍にとって住み心地の良い場所だったのだろう。寒さから身を守るような必要もなく、ただ塒として使える場所であればどこでも構わないようだ。洞窟は奥で狭くなり、最後は岩の割れ目で終わっている。この割れ目を通り抜けた私は、山腹に沿った岩棚の上に出たことに気づく。岩棚は安全に歩けるだけの広さがあり、それがずっと先のトンネルの入口まで続いている。
 先へ進む前に、私は洞窟の出口に戻る。今一度自分の状態を確認する。体力点19点、運点点だ。まずはここで食事をする(食料−1)。そして、その後ツキ薬を飲む(原運点+1運点11点に回復)。よし、これで準備万端だ。私は再び岩棚に対峙した。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 10(+1*)/10 墓鬼の剣(*技術点+1で原点を超えても可)
 体力点 ……… 22/22
 運点 ………… 11/11
 金貨 …… 5
 食料 …… 5
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、ザクロ石の指輪、鉄の笏(支配する者はただ1人であるべし)、銅の鉱石の塊、つるはし、スナタ猫の牙(11匹の龍の模様と8個のリンゴの種)、女神コランバラの石像、剣歯虎の鉤爪、ヘヴァーの角笛(邪悪な敵の技術点-1)、宝石入りの首飾り、回復の水薬(体力点が最大6点回復する)透明人間マント耐凍薬、宝珠(21は支配者の支配をあらわす数字)、雪靴
 メモ …… ガーリンを呼び出す場合は100へ進む、ジュジャのいる場所は『地面じゃないけど支えられる、水じゃないけど流れられる、空気じゃないけど噴き出せる、火じゃないけど爆発できる』場所、ジュジャを探す詩『迷うべからず、さまようべからず、常に真ん中の道を行け』、乙女の谷(208ページ『時間のない国――入るには樫の木を、出るにはリンゴの木を――』)、3つの扉に行き当たったら木の扉から入る
 (Save Number:204→256)



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2024/04/10


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