仮面の破壊者(プレイ日記)


【第9回】 坑道の探索(前編)

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 10(+1*)/10 墓鬼の剣(*技術点+1で原点を超えても可)
 体力点 ……… 15/22
 運点 ………… 8/10
 金貨 …… 10
 食料 …… 9
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、ザクロ石の指輪、鉄の笏(支配する者はただ1人であるべし)
 メモ …… ガーリンを呼び出す場合は100へ進む

〔237〜〕
 坑道を進んでいくと、一定間隔でたくさんの立坑が地上に向かって開いていることに気がつく。これらの立坑は光と空気を提供してはくれるが手の届かないところにあり、私が降りて(落ちて)きた立坑と同様、登ることはできない。この鉱山は、かつて奴隷が働かせられていたのだろう。奴隷には逃げられないようにすると同時に空気や光を与える必要もあったのだ。余談ではあるが、管理人は“奴隷”という用語を見て『ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁〜』において主人公が幹部クラスのボスに拉致され、父親を目の前で無惨に殺されてから10年間を奴隷として過ごす場面を思い出した。ドラゴンクエスト5をプレイした多くの人にとって衝撃的な展開だったことは間違いない。レイワのジパングではまず倫理規定に引っかかるゲームだと思う管理人であった。
 そんなことを思い耽っているうちに、ふと、緑色がかった銅の鉱石の塊を拾う。そうか、ここは銅の鉱山だったのだ。通貨的な価値は金や銀よりも劣るものの、銅は金や銀よりも丈夫な金属で、頑丈なたとえとして銅牆(どうしょう…銅の垣根)という言葉が用いられるほどだ。さて、坑道を進んでいくと、左側に枝道が口を開けている。特に支障などはなさそうだから、枝道に入ってみることにしましょう。枝道は、あまり進まないうちに行き止まりとなる。ここには他の部分に比べてやや新しい掘削の跡が見られる。ここで、古いつるはしが見つかる。柄は腐敗してなくなっているものの、頭部はやや錆びているだけで傷んではいない。このつるはしは持って行くことにしよう。そして、ここで食事休憩を取ることにする(食料−1体力点+4)。この銅の鉱山も、恐らく先は長いだろう。食べられるときに食べておかないと、欺きの森のときと同様、エネルギー切れになってしまう可能性もあるからな。さて、十分休憩したので、再び西へ進み続けるとしよう。
 西へ進んでいるうちに、空気抜き用の立坑の真下に小さな骸骨が散乱しているのを見つける――恐らく地上から落ちてきた動物のものだろう。そしてそれらの骸骨の下には、隙間が3?にも満たない小さな亀裂が隠れている。この亀裂を調べてみようとも思ったが、小さな骸骨が散乱というのは何だか嫌な予感がする。調べているうちに上から骸骨が降ってきました、とか、もっと悲惨なのは岩が落ちてきました、とか、そんなオチもあり得る。ということで、亀裂は無視してこのまま進み続けることにしよう。
 坑道が上り坂になり、もうすぐ出口が見つかるのではないかと希望を抱く。だが、その先は空気抜きの立坑がなくなり、真っ暗で空気も汚れ始めている。なぜ立坑がなくなっているのだろうか。色々考えられるが、どれもこれも確信がない。よくあるパターンとしては、この坑道は湖の下を掘ってある、とか。ジパングの首都トキオとやらの中心に“コウキョ”というジパングを象徴する一族が住んでいる一画があるらしい。トキオを走る地下鉄はどれもこれもこの“コウキョ”を避けて掘っているというのだ。“コウキョ”の下を掘れば地下鉄も早く進めるのだが、暗殺者達が“コウキョ”の下に爆弾などを仕掛けるのを未然に防ぐために“コウキョ”の下は掘らないという話を聞いたことがある。まあ、諸説あるだろうがな。考え事をしている間に、坑道が真っ暗になった。ここまで来たら最後まで付き合おうじゃないか。ということでこのまま進むことにするが、ここで、いきなり運だめしをする(させられる)。DD=6≦8と出ました(運点−1)。何か深い穴にかかる狭い石の橋を渡ったような気がするが、そんなことは真っ暗闇だから知らん。
 かなりの距離を進むと坑道が狭くなってきた。このまま進むと壁の出っ張りにぶつかりそうだから、壁に貼りつくようにして進まなくてはならなくなる。壁の右側を伝って進むことにしよう。じきに坑道は四つん這いでなければ進めなくなり、最終的には行き止まりになる。なあんだ、つまんないの。文句を言っても仕方がないから引き返すことにする。壁の右側を伝って引き返そう。
 しばらく進むと、突然壁がなくなった。おおっと! 私はバランスを崩して、岩を刳り抜いた部屋の中へ転がり込む。何やらバタバタと騒々しい。と、次の瞬間、ランプが灯される。



 真っ先に私の目に飛び込んできたのは、斧を手にしたドラガー(オークとトロールを交配してつくられた、途轍もなく強力な種族)だった。恐らくこの部屋は鉱山を管理していた連中が警備室にしていたのだろうが、今はドラガーの家族が住んでいるのだ! ドラガーはしばしば鉱石掘りのような苛酷な肉体作業に従事している。ひょっとすると、この家族はかつてこの鉱山で働かせられていた奴隷の子孫なのかもしれない。だが、それ以上の詮索は許されなかった。というのも、今まさに男のドラガーが斧を振り回して襲いかかってきたからだ。女のドラガーはその隙に2人の子供を抱えて、叫び声をあげながら西の奥の坑道に向かって駆け去る。
 〔ドラガー〕  技術点  9  体力点 10
 〔批判屋〕   技術点 11  体力点 19

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] △〔ドラガー〕9+17 = 17=11+〔批判屋〕△
[2R] ×〔ドラガー〕9+16 < 23=11+12〔批判屋〕○ ⇒ 〔ドラガー〕体力点−2=8
[3R] △〔ドラガー〕9+16 = 16=11+〔批判屋〕△
[4R] ×〔ドラガー〕9+16 < 18=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔ドラガー〕体力点−2=6
[5R] △〔ドラガー〕9+18 = 18=11+〔批判屋〕△
[6R] ×〔ドラガー〕9+16 < 19=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔ドラガー〕体力点−2=4
[7R] ×〔ドラガー〕9+1019 < 20=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔ドラガー〕体力点−2=2
[8R] ○〔ドラガー〕9+18 > 17=11+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=17
[9R] ×〔ドラガー〕9+16 < 17=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔ドラガー〕体力点−2=0
 最後の一撃は峰打ちにした。元はと言えば、私が彼らの住居に不法侵入したのだ。無益な殺生は避けるべきだ。
 さて、ドラガーは私の足元で意識を失って倒れている。この隙に部屋の中を調べてみよう。ドラガーは装飾品を貯め込んでいることで有名なのだ。期待に胸をふくらませて……調べてみたが、価値のあるものは少ない。ドラガーの美的感覚は人間とはだいぶ異なるようだ。見つかったものと言えば――地味な真鍮のイヤリング、絡み合った細かな模様が彫り込まれたスナタ猫の牙、引き紐で固くしばってある革袋、金貨5枚何かの女神を象った石像、空っぽの水筒、以上6点だ。全部を持って行くことはできない。というのも、床に倒れているドラガーがいつ目を覚ますか分からないし、ドラガーの妻子が戻ってきたら厄介なことになることは必至だからだ。私は直感に任せて以下の3点を持っていくことにする――スナタ猫の牙、金貨5枚、何かの女神を象った石像。そろそろ引き上げだ。私は再び東の真っ暗な壁を伝って道を戻ることにした。
 ここでまた運だめしだ。DD=4≦7と出ました(運点−1)。行きと帰りで運だめしって、凶と出たら何が起こるんだ? そう思った次の瞬間、私の目の前に以前も見た光景が現われた。



 女神リーブラだった。
「気になりますか、ALADDIN。」
 ええ、気になりますとも。一体何があるんですか?
「ALADDINよ、そなたは深い穴にかかる狭い石の橋を往復ともに通り抜けたのです。この幸運に私から運点1を差し上げましょう。」
 そう言うや否や、女神リーブラはふっと消えた。何というメタ的な視点。そして、先程つるはしを見つけた場所で食事をとった成果はここに出た。もしも立坑を降りてきてから一度も食事をしなかった場合は空腹により体力点2を失っただろう。しかし、先程食事をとったので、この減点を無視することができる。帰り道は長いが、何も事件は起こらない。湖の下をくぐり、降りて来た場所を通り過ぎて、更に東へ向かう。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 10(+1*)/10 墓鬼の剣(*技術点+1で原点を超えても可)
 体力点 ……… 17/22
 運点 ………… 7/10
 金貨 …… 15
 食料 …… 8
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、ザクロ石の指輪、鉄の笏(支配する者はただ1人であるべし)、銅の鉱石の塊つるはしスナタ猫の牙何かの女神を象った石像
 メモ …… ガーリンを呼び出す場合は100へ進む
 (Save Number:86→388)



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2024/02/17


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