仮面の破壊者(プレイ日記)


【第7回】 湖の東岸にて

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 10/10
 体力点 ……… 17/22
 運点 ………… 10/10
 金貨 …… 10
 食料 …… 10
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、ザクロ石の指輪
 メモ …… ガーリンを呼び出す場合は100へ進む

〔382〜〕
 一瞬、視界が真っ白になった。次の瞬間、あたりは再び靄に包まれていた。ここはどこだろう? 靄を透かしてぼんやりと見える太陽の位置から判断すると、私はエルフの村から遥か離れた、湖の東岸まで運ばれてしまったらしい。地図には名前がなかったが、ここはうねりの丘と呼ばれる丘陵地帯だ。これで死の湖の東西を両方とも旅したことになるが、枯葉の谷までかなり遠回りになってしまった。靄が晴れるまで待ってはいられないので、先へ進むことにする。靄のせいで視界がわずか数メートルほどしかないのが心細いが、左右へ延びるけもの道らしきものに思いがけなく行きあたったので、ほっと胸をなでおろす。さて、ここから3つ選択肢がある。けもの道の左右のどちらかを行くか、それとも道なき丘をまっすぐ進むか。折角道を見つけたのだから、猪突猛進の如く道をガン無視してまっすぐ進むことはないでしょう。湖の東側ということは、右へ進むと枯葉の谷から遠ざかることになるだろう。ここはへ進むことにする。
 このけもの道をつくったのがどんな動物であるにせよ、まっすぐ進むことに興味のない動物であったことは明らかだ(或いは食べ物があったので文字通り道草を食っていたという可能性もある)。靄で視界が遮られ方向感覚が狂ってしまっても、このあたり一帯を迷路のようにくねくねと歩いてきたことはわかる。それでも私はけもの道をたどっていく。ようやく丘の頂上に着くと、渦巻く靄の中にまるで虫歯が並ぶようにして(!)古代の石碑が突き出しているではないか。
 丘の上を、ヒューッと気味の悪い音をさせて一陣の風が吹き抜ける。そして腹の底に響くような音がどこからともなく聞こえてくる。
「誰だ、墓鬼の聖地を侵す輩は? 構わん……罰を下してやる」
 罰……? 次の瞬間、石碑の真ん中で靄が固まり、人間の形をつくった。



 頭に青白く燃える炎の冠を戴き、手にはギラギラと光る剣を持った人影だ。こいつが墓鬼か? そして、罰を下す相手というのは言うまでもなくこの私だ。今更失礼しました、と言って退散しようにもできないだろう。靄から象られた墓鬼から逃れようとしても、逃げた先の靄から墓鬼は再び現れるだろう。即ち逃げることは不可能だ。戦うしかない。
 〔墓鬼〕  技術点  9  体力点 12
 〔批判屋〕 技術点 10  体力点 17

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] △〔墓鬼〕9+15 = 15=10+〔批判屋〕△
[2R] ×〔墓鬼〕9+16 < 21=10+11〔批判屋〕○ ⇒ 〔墓鬼〕体力点−2=10
[3R] ×〔墓鬼〕9+17 < 18=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔墓鬼〕体力点−2=8
[4R] ×〔墓鬼〕9+13 < 19=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔墓鬼〕体力点−2=6
[5R] ○〔墓鬼〕9+1019 > 14=10+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=15
[6R] ○〔墓鬼〕9+1120 > 18=10+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=13
[7R] ×〔墓鬼〕9+15 < 17=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔墓鬼〕体力点−2=4
[8R] ○〔墓鬼〕9+15 > 14=10+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=11
[9R] ×〔墓鬼〕9+13 < 17=10+〔批判屋〕○ ⇒ 〔墓鬼〕体力点−2=2
  ここで、戦闘での運だめしを行う。DD=8≦10と出ました(運点−1)。 ⇒ 〔墓鬼〕体力点−2=0
 墓鬼は強かった。「罰を下す」と言うだけのことはあるな。それにしても、墓鬼の強さの源は何だろう。墓鬼亡き(?)今も、その剣は光り輝いている。思わず剣を手に取ってみると……間違いない、これは年代物の剣だ。そして、この剣を手に取った瞬間、目の前にある光景が浮かんだ。その光景とは、この剣の本来の持ち主がこの墓鬼に殺された光景だった……って、おい! 何が偉そうに「罰を下す」だ。罰を下されるべき輩は墓鬼、貴様であろうが。ジパングや周辺諸国でもこういう奴はいるんだよなあ。しかも、そういう奴に限って一国を治める地位にいたりするものだから、国民はたまったものではない。それはさておき、少なくとも真に罰を下される輩に罰は下ったわけだ。目の前の光景が消え、改めてこの剣を検めてみると……見れば見るほど業物であることが分かる。技術点1点加えることができる。しかも、原点数を超えても構わないという優れものだ(管理人注:技術点原技術点を超えても構わないのはこの剣を用いている場合に限るものとします)。
 さて、この“聖地”の“主”が滅びた今、ここにはもうこれ以上敵は現れないだろう。墓鬼との戦闘で体力点原体力点の半分になってしまったことだし、ここでこの冒険初の食事をします(食料−1体力点+4)。私はこれ以上靄の中を歩くことはせず、靄が晴れるまでここで待つことにした。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 10(+1*)/10 墓鬼の剣(*技術点+1で原点を超えても可)
 体力点 ……… 15/22
 運点 ………… 9/10
 金貨 …… 10
 食料 …… 9
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、ザクロ石の指輪
 メモ …… ガーリンを呼び出す場合は100へ進む
 (Save Number:156→362)



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2024/02/10


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