フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第119回】ルーシ帝国攻略に向けて

 アルベルトがウンディーネに最初に尋ねたのは、ウンディーネがブレスト城に捕らえられた理由だった。月並みだけれど、それは気になるわね。



「ルーシの奴らは、フィンブルの冬が来ても、大して変わらないとでも思ったのか?」
「それで他の国も巻き込んじまえ、ってか。ったく、傍(はた)迷惑な話だぜ。」
 アレクとザウアーが口々に答えた。2人の言う通りよ。
 以下、長くなりそうなので例の書き方にすると……

  • ウンディーネが言うには、ルーシの皇帝は、たとえフィンブルの冬が来たとしても自分達だけは生き残れると思っている節がある
  • 何と言っても、神々と皇帝の間には契約があるようである
  • 契約の内容は詳しくは分からないが、フィンブルの冬を起こすために、水の精霊力を一時的に強める必要があるらしい
  • それにしても、神にはどんなメリットがあるのだろうかとリヒターが訝しがる(って、リヒターが来ていたのね)
  • 詳しいことは分からないが、光の神バルドルが「浄化」という言葉を散々使っていた
  • 本来は、バルドルがフィンブルの冬を阻止せねばならない立場にあるはずだとリヒターが嘆く
  • アレクによると、バルドルが絡んでいるとなると、戦争の神オーディンも絡んでいると考えなくてはならない
  • そうなると、やはり我々が神界や魔界に出向く必要があるのかとアルベルトが懸念する



  •  ちょっと待って。ロキって、確かワイバーンのメリュジーヌを倒したときに、メリュジーヌが死ぬ間際に言っていた神の名前じゃないの。そして、ニブルヘイムは、ケルト神話に出てくる霧の谷だった気がするわ。ニフルハイムとも言ったはずよ。

  • リヒターは、ロキは魔界の王ではなかったのかと、あたしとは別の理由で驚いていた
  • ウンディーネは、魔界とニブルヘイムが統合されたと言えばリヒターは驚くかと述べる
  • リヒターは、神々は本気でフィンブルの冬を引き起こそうとしていることを悟り、落胆の声を上げた
  • アルベルトは、それならばこちらも本気でフョードルグラードに攻め入るしかないと覚悟を決める
  • ベルナルトによると、まず目の前のブレストを陥落させ、その東端にあるオデッサをも陥落しなくてはならないと述べる
  • ザウアー達が橋をかけたことに気づき、これを落とそうとしたブレストの守備軍はアルベルトの配置したゴーレム達によって全滅した
  • しかし、ルーシ帝国の第3皇子レオニードが援軍を率いてブレストに入ったとの情報があった
  • レオニードは勇猛果敢で、性格面では皇帝に一番似ているらしい



  •  ちょっとアルベルトにアレク、あんた達も結構軽いノリで決めるわね。まあ、でも、他に方法がなければブレスト城を陥落させるしかないわね。
     作戦決行は明日にして、今夜は休むことになったわ。

     そう言えば、面白い夢を見ちゃった。物の弾みでアレクがフォルゲン伯爵のことを「あのジジイ」って言っているときに、たまたま後ろにフォルゲンが立っていたの。
     そうしたらね。



    「今のは、全部嘘です……はい……」

    「たわけ!」

     あたしは本陣の外にも響き渡る怒鳴り声で目が覚めたわ。あたしは2階で寝ていて1階から怒鳴り声が聞こえてきたから、これはあたしのせいではないわよ。
    「わしをジジイ呼ばわりするのは構わん。じゃが、仮にも男爵たる者が己の発言をその場の雰囲気で撤回するとは何事じゃ! アレクよ、その方には男爵としての誇りがないのか!」
     問題はそこなのね。本陣って、結構大声合戦が繰り広げられるところなのね。アレクが敵の毒牙に倒れたときも、アレクとあたしが大喧嘩をしたときも、本陣での大声が飛び交っていたわ。
     昨夜はアレクがフォルゲンに大目玉を食う夢を見たけれど、夢の続きが見られるなんて、滅多に見られない光景だわ。

     フォルゲンの鬼の形相には、ザウアーやアルベルトばかりか、ベルナルトまで恐怖を感じていたようね。
    「えっと……フォルゲン伯爵も、アレク男爵も、準備はよろしいでしょうか。」
     アルベルトがおっかなびっくりのまま、作戦会議が始まったわ。
     と、ここでアレクが先手(?)を取った。
    「ブレスト城の地下に潜入したとき、地下2階にどうしても開かない扉があったんです。これを城の攻略に使えたりしないでしょうか。」
     アルベルトが千里眼で確かめる。そう言えば、開かない扉があったわね。あたしはてっきりあの扉の向こうにウンディーネが閉じ込められていると思ったわ。
    「アレク達の言っている扉というのは……」



     そうそう、その扉よ。
    「扉の向こうに長い階段……もしかすると、この奥はブレスト城の地下につながっているようだな。」
     ザウアーによると、ルーシの連中は橋の北側と城の西門を固めているらしいわ。そう言えばそうだったわね。とすると、城の東側が手薄のはずだから、そこさえ開けられれば絶好の機会になるわね。
     でも、問題はどうやって城の東門を内側から開けるかだわ。たとえルーシ帝国の一般人であったとしても、今のブレスト城を流石に自由に歩き回るってわけにはいかないわよ。



     ザウアー達は密かに川を渡航し、西門の守備を手薄にするらしいわ。西門に寄せる際の先鋒はベルナルト達が請け負うことになったわよ。
     こうして、作戦会議は終了し、あたし達は、再びブレスト城の地下へ。2回目だから、ある程度行き方は知っているわ。



     ここからブレスト城の外堀を回り、地下へ。
     面倒だから、扉までの道は省くわよ。



    「じゃあ、爆薬を仕掛けるから、みんな下がっていて。」
     アレクは爆薬に火を点けた……パン!
     アルベルトの魔法がかかっているのか、音はそんなに鳴らなかった。でも、効果はあったわよ。
     と、ここで、アルベルトがルーシ帝国軍から鹵獲(ろかく)した標準装備に着替えて……これでよし。すぐには気づかれる心配はなくなったわ。
     でも、ルーシ帝国軍の標準装備も、サキュバスの目は欺けなかったみたいね。
     途中の戦闘で、アレクのレベルが52になったわ。
     先の長い階段を上っていくと……。



     上への梯子があったわ。
     そして、左側に見える宝箱が気になるんだけれど、きっと後で取れると思うわ。
     梯子を上り、また梯子を上っていくと……。



     お城の一角と思われる場所に出たわ。あたし達はついにブレスト城に潜入することに成功したのね。
     これから東門へ行くのだけれど、その前に色々と見て回りましょう。
     散策? 違うわ、偵察よ。


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    2022/09/03


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