フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第99回】風の精霊と長老を求めて

 あたし達は、山の洞窟に入った。



 洞窟にしては結構整備されているわね。
 途中の通路が入り組んでいて、どちらに進んでも道が広がっているから、結構大変よ。



 あら、ここだけ通路の色が違うわ。BGMも違うし……何だか、以前ここに来たことがあるみたい。
 奥にある青い宝箱……分かったわ、ここはイザール温泉よ。
 どうしても取れなかった青い宝箱の謎が、ここに来て漸く解けたわ。
 宝箱を開けてみると……



 この肥後蘇山は、攻撃力+72の弓だった。これは文句なくあたしのものよ。
 3年越しの謎が解けてスッキリしたわ。この冒険も終盤に差し掛かってきている頃ね(メタっぽい発言……)。
 他のところも調べてみましょう。



 武器や防具がどんどん強化されていくわね。
 道中、ミノタウロスやスパイダーエンジェルやケルベロスといった敵に遭遇し、倒していったわ。
 この洞窟の探索が終わるころ、アレクはレベル36に、あたしとリーゼルとクリスはレベル37になっていたわよ。
 このゲームの作者さんによると、作者さん自身がこのゲームをクリアしたときのレベルは70と聞くから、一応半分には到達しているんじゃないかなあ。
 さて、いよいよ最上階に来たわ。



 魔法陣でHP・MPともに最大値まで回復したわ。おじい様は近いわよ。



 誰かいるわ。



 長老だわ。ついに会えたわよ。
 風の精霊シルフを放せって、……精霊が捕まっているの?



 魔族じゃなくて、神が「フィンブルの冬を起こす」ってはっきり言ったわ。
 魔族と神が結託するなんて……。



 あたしは本能的に長老の下へ向かっていった。危ないとか、やられるとか、そんな考えは微塵もなかった。



 あたしの涙はいつの間にか治まっていた。その代わり、死の女神ヘルに対する怒りの感情があたしを支配していた。
 ヘル、お前だけは絶対に許さないわよ!


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2022/08/14


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