フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第98回】風の精霊の呼び出し
あたしは、満面の笑みでおばあ様の前に立った。
ソフィーは初めてだったっけ? あたしのおばあちゃんに会うのは。
実は、おばあちゃんには若返りの魔法がかかっているの。エルフは見た目を自分でコントロールできるのよ。
「初めまして、ソフィーです。」
「初めまして。孫娘がいつもお世話になっております。」
あら、おじい様は?
「おじい様は、精霊様に呼ばれて、村の奥に行ったけれどね。」
と、ここで、アレクがおばあちゃんに尋ねた。
「精霊様に…。ということは、エルフのオーブも……」
「もちろん、持って行ったが……」
「長老はどこに行かれたのでしょうか。」
「そなた達人間に教えて良いものかどうか……」
おばあちゃんの話によると、今から約300年前、おばあちゃん達が邪悪な巨人を倒したときにも精霊から呼び出しがあったそうよ。今回も重要な案件があるから、おじいちゃんは呼び出されたみたい。
ここで、アレクの表情が険しくなったわ。
と、アルベルトから連絡が入った。
風の精霊の住処を突き止めたアルベルトならば話がまとまりそうだわ。
「これはカミラ殿。お久しゅうございます。」
「久しぶりじゃな。アルベルト殿。」
えっ? 2人は知り合いなの?
「15年くらい前かのう。お会いしたのは。」
そうだったんだ。あたしも知らなかったわ。
アルベルトは、あたし達がエルフの村を訪れた理由をおばあちゃんに説明した。あたしはともかくとして、他の4人が集団でエルフの村を訪れた理由はしっかりと伝えておかなくちゃ。今はおばあちゃんが長老代理なんだから。
「フィンブルの冬だと……バカな。魔族はともかくとして、なぜ神が……。」
驚くのも無理はないわよね。あたしも、フラーゲルを倒したときは合点がいったんだけれど、神を倒したときは驚いたわ。
フィンブルの冬に立ち向かうため、あたし達は四大精霊に会いに行こうとしている。
まずは風の精霊に出会うため、エルフの村を訪れた。
アルベルトからも長老やおばあちゃんに協力を要請するつもりだった。
おばあちゃんは、漸くおじいちゃんの居場所を話してくれた。
長老は、風の精霊が眠る山の中の洞窟に、護衛とともに旅立った。
おばあちゃんは、ついにあたし達が風の精霊の眠る洞窟に行くことを承諾してくれた。
ありがとう、おばあちゃん。
あたし達は、おばあちゃんの言っていた、村の北西部に向かった。
さっきは大木で塞がれていた道が開通していた。この先が旋風の谷ね。
旋風の谷に入る前に、ステータスの確認よ。
(↓現在のステータスです。画像をクリックすると詳細を見ることができます。↓)
(↑尚、ソフィーはステータス画面には登場しません。↑)
あたし達は旋風の谷に入って行った。
また寒い場所ね。フィンブルとか関係なく、本当に冬よ。
確かに、アレクとあたしが初めて会ったときも焚き火をしていたから、秋から冬の季節というのは分かるんだけれどね。
この谷の奥に、長老がいるんだわ。取り敢えず、先に進みましょう。
スパイダーエンジェルって、コンバットエンジェルの仲間のようね。何だかちょっと卑猥な敵ね。アレク、あんな敵にたぶらかされちゃだめよ。
いつものパターンでスパイダーエンジェルを倒したわ。
ヴァンパイアやケルベロスといった、毎度お馴染み(?)の敵も倒したわ。
あたしとリーゼルとクリスがレベル34に上がったわよ。
先に進むと……。
あら、またスイッチみたいなものがあるわ。いつものパターンね。
アレクの首筋にちょうどあたしの当たっているところがむずむずして、気持ち良くなってきちゃった。
ハァァァ……一瞬、頭の中が真っ白になって、あたしはアレクの上でピクッと……あら、あたしったら、何てはしたないの。
「エル、どう? 開いた?」
アレクの言葉で我に返った。いけない。早くスイッチを押さなきゃ。
カチッ。
あたしがスイッチを押した途端、扉が開き始めた。
アレクの肩から降りた後も、あたしの身体の芯に余韻が残った。
「エル、大丈夫? 何だか顔が赤いわよ。」
リーゼルとクリスとソフィーが心配そうにあたしを見つめる。
大丈夫よ。先に進みましょう。
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2022/08/14
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