フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第100回】長老の最期

 このプレイ日記第100回目は、おじい様の仇討ちよ。
 お前を本当の地獄に落としてやるから、覚悟しなさい!



 アレクは氷天三連突、あたしは国歌、リーゼルは聖なる息吹、クリスはヴァルキリーズジャベリンを使った。
 3人は、ヘルの取り巻きのガルムを集中的に叩いてくれたわ。ヘルはあたしが殺すわよ。
 ヘルが癒しの歌スペシャルを唱えたけれど、そんなものは焼け石に水よ。



 まずは、毒で苦しみなさい。おじい様の味わった苦しみはこんなものじゃないわ。
 アレクとリーゼルとクリスはヘルに攻撃を仕掛けようとしなかった。彼女達の攻撃は効果がない? 違うわ。あたしにとどめを刺させようとしてくれているのよ。3人の気遣いにも応えなくちゃ。



 やったわ!
 この戦いで、経験値14600と、2100マルク、そしてエルブンシールドを手に入れたわ。
 あたしとリーゼルとクリスはレベル38に。



 ヘル、お前には地獄すら生ぬるいわ。
 あたしは斃れていくヘルには見向きもせず、おじい様の傍らに寄った。
「おじい様、目を覚まして!」
 あたしの目に再び涙があふれてきた。
 おじい様の瞼が一瞬ピクリと動いたが、それっきりおじい様が動くことはなかった。
「いやああああああああ!」
 あたしは周りを憚ることなく泣いた。こんなに泣いたのはアレクのとき以来だった。
 アレクもリーゼルもクリスもソフィーも、泣いているあたしをただ見つめているばかりだった。

 あたしがひとしきり泣いて落ち着いた頃、あたしはリーゼルとクリスとソフィーに連れられて、風の精霊の間に向かっていた。
「我が名はシルフ、風の精霊として知られておる。エルフの歌姫よ、長老の件、誠に申し訳なかった。」



 いいえ、シルフ、あなたのせいではないわ。それは長老も分かっているはずよ。



 次の瞬間、あたし達はおばあちゃんの前に立っていた。



「おばあちゃん!」
 あたしはおばあちゃんの胸に飛び込んだ。あたしの目からまた涙があふれてきた。
「おお、エルか。……して、そなたらのみということは、我が良エルフ(良人)は殺害されたのだな。」
「カミラよ、すまぬ。私が至らぬばかりに、長老が神に殺されてしまった。」
 あたしは、ただおばあちゃんの胸で泣くばかりだった。

 気がついたときは、あたしは家のベッドにいた。アレクが迎えに来てくれたことで、それが分かった。
 アレクによると、あの後あたしは泣き疲れてそのままおばあちゃんの胸の中で眠ってしまったらしいわ。それをみんなであたしを家まで運んできてくれたそうよ。みんな、ありがとう、御迷惑をおかけしました。
 アレクが、昨日あたしが眠った後のことをまとめてくれたわよ。例によってアルベルトから電話がかかってきたらしいわ。そればかりか、風の精霊がアルベルトに直接話しかけてきたらしいのよ。



 ここで、アルベルトからシルフに2つの質問があったみたい。

  • それぞれのオーブはどこにあるか? → シルフにも分からないが、それぞれの国王に聞くのが早いのではないか。
  • 水の精霊の所在が分からない理由は? → シルフの私見だが、シルフと同様、神に利用されている可能性がある。



  •  水の精霊は、シルフ待ちね。じゃあ、その間にあたし達はラツィオとレオンに行けばいいのね。
    「取り敢えず、カミラ殿のところへ行こう。みんなが待っている。」
     ええ、もちろんよ。アレク、迎えに来てくれてありがとう。



     シルフにそう言ってもらえるだけで、あたしも、ううん、おばあちゃんや長老も救われるわ。
     そう言えば、アレク、あなたも昨夜アルベルトに自分のせいで長老を救えなかったって言っていたそうね。でも、あなたは悪くないわ。
     ここにいる誰も悪くない。悪いのは、神と魔族よ!


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    2022/08/15


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