『城砦都市カーレ』呪文評価表


 ソーサリー第2巻『城砦都市カーレ』(『魔の罠の都』)の各場面の呪文評価です。各記号の説明はこのページの一番下にありますので、そちらを参照願います。また、各場面の帯の色分けはこのようになっています


VIKについて
 第2巻では、呪文の選択肢に“VIK”が登場します。この“VIK”を選ぶと、カーレでは相当な実力者であるヴィックの名を呼ぶことになります。これは、第1巻『魔法使いの丘』でグランドレイカーに彼の名前が刻まれた斧を渡した場合に受けられる特権です。“VIK”を選んで害を被ることはなく、またこれは魔法でもありません(戦士でも選択することができます)ので、評価は全て“特”に統一いたします。
 “VIK”が出てくる場面は、82番236番290番312番の4項目です。


1 : カーレ南門前
呪文名 評価 詳細 備考
DOP
南門の錠をはずせる。
HOT
この呪文でもカーレに入ることはできるが、消費体力点はDOPの倍の4点になる。
BIG
衛兵に気づかせるだけの効果しかなく、結果的には体力点の無駄に終わる。
HUF 疾風の角笛がないので、大風を吹かせることはできない。
BAM 『魔法使いの丘』に比べると、存在しない呪文は減り、代わりに「不適切な使用」が増える。
 港町カーレの南門の前である。第1巻からプレイしている場合はスヴィンの酋長からもらった鍵を使えばいいが、さもなくばDOPで開錠してしまえばよい。HOTで扉を燃やしても良いが、消費体力点を考えるとやはりDOPの方が優っている。BIGは、この場面では徒労に終わる。BIGを唱えるくらいならばまだ最初から大声で衛兵を呼んだほうがましである。



11 : 生ける屍(分裂後)
呪文名 評価 詳細 備考
POP 玉石(小石)があれば、好きな部分にぶつけることができる。
F Z 玉石がなければ、更に体力点2を失う。
WOK 金貨があれば、戦闘で有利になる。
F Z 金貨がなければ、更に体力点2を失う。
SIX B−
頭の部分のみ有効。
WAL
ただ単に戦いを遅らせただけの効果となり、結果的には体力点の無駄に終わる。
RES たとえ聖水があっても、この場面ではこの魔法は役に立たない。
 Living Dead(生ける屍)が分裂した後は全ての部分が体力点1となるが、問題は戦闘が進むに連れて空振りが多くなってしまうことである。この場面では、好きな箇所に玉石を投げつけられるPOPが有効だろう。WOKやSIXでも幾分か有利にはなるが、POPには及ばない。



22 : ブロンズ像
呪文名 評価 詳細 備考
MUD があれば簡単にブロンズ像を倒すことができる。
がなければブロンズ像と戦うしかない。
YOB ジャイアントの歯があればブロンズ像と戦わせることができる。
F Z ジャイアントの歯がなければ更に体力点1を失い、その上でブロンズ像と戦うしかない。
SIX C Z
分身の術もブロンズ像には通用しない。
LAW
この呪文が効くほどブロンズ像の知能は低くない。
RAN
 399番でヴァンゴーンが言っていた「ひとつしか弱点のない」ブロンズ像である。金貨が十分にある場合は、わざわざ「賽銭泥棒」を働くまでもないだろう。ブロンズ像と最初から直接対決しなくてはならなくなったときには無条件で体力点3を失うし、場合によっては即死に至ることもある。手に入る金貨18枚と死が背中合わせでは、決して得な取引とは言えまい。ヴァンゴーンの言っていた「たったひとつの弱点」さえ見つければ運点2を回復するが、この行為を落ち着いて振り返ってみれば「賽銭泥棒に成功したので運点2を加える」と言っているに等しい。尤も無法の街カーレでは、この泥棒行為が「ブロンズ像を倒して賽銭を“勝ち取った”」として、逆に賞讃に値するかも知れないが。



24 : レッドアイ(Red Eyes)の追手
呪文名 評価 詳細 備考
NIF 鼻栓があれば悪臭に悩ませられることなくノームの小屋に行くことが出来る。
A− 鼻栓がなくても悪臭で体力点3を失う他は結果は変わらない。
YOB ジャイアントの歯があればその隙にノームの小屋へ駆け込むことが出来る。
F Z ジャイアントの歯がなければ、レッドアイに襲われて体力点2を失い、カーレの牢に投獄されてしまう。
JIG 竹笛があればその隙にレッドアイの追跡から逃れることが出来る。

ROK F Z 石の粉がないのでこの魔法は使えず、レッドアイに襲われて体力点2を失い、カーレの牢に投獄されてしまう。
YAZ たとえ真珠の指輪があっても、普段から目を閉じているレッドアイには効かないだろう(第4巻12番参照)。
 運が良ければノームの小屋(324番→264番)に行き着くことが出来る。ノームとの物々交換は非常に有益となる。従って、ここでは、ノームの小屋に行き着くことの出来る魔法をA評価、ただ単にレッド・アイから逃れられる魔法をB評価、そしてレッド・アイに捕まってカーレの牢獄に入れられてしまう魔法をZ評価とする。尚、カーレの牢獄については103番を参照。



26 : カーレ北門前の衛兵
呪文名 評価 詳細 備考
RAP この時点では緑色のかつらは必ずあるはずである。
緑色のかつらがない場合は、北門をあける呪文を一つは知らないことになる。
DUD
衛兵たちを買収することが出来る。
ZIP 緑色の金属の指輪がないので、瞬間移動の魔法は使えない。
HUF 疾風の角笛がないので、大風は吹かない。
YAG
 カーレの北門を守る衛兵達である。クーガの助言(193番)通りに魔法で気をそらしてもよいし、金貨9枚以上持っていればそれで買収してもよい。ここでは『七匹の大蛇』で絶対必要な緑色のかつらを使うRAPが良いだろう(尤も264番でノームとの取引に使ってしまったかも知れないが)。同郷の(よしみ)ですんなり北門まで通してくれる。DUDだと体力点を2点消費する上、手持ちの品物を一つ失うことになるのでRAPよりも数段劣る。



34 : 男のついだエールを飲む前
呪文名 評価 詳細 備考
TEL スカルキャップがあれば、男が何か企んでいるのを知ることが出来る。
F − スカルキャップがない場合は、エール(実は毒入り)を飲むことになる。
SUS
男から逃れることが出来るが、男を倒したときに得られるはずのものも逃してしまうことになる。
FAR 水晶玉がないので未来を見ることはできない。
HOP
RAN ×− 毒入りのエールを飲むことになる。
 この男は、カーレの殺人鬼ヴァンゴーンである。目の前にあるエールは毒入りで、これを飲むと死につながる。TELで男の企みを知るのが良いだろう。男から手に入るものがいらない場合は、SUSでさっさと逃げ出しても良い。



37 : 立像(カマキリ男)
呪文名 評価 詳細 備考
LAW
戦わずして勝利を収めることが出来る。
TEL 安全に逃げることが出来る。
スカルキャップがない場合は立像との戦闘になる。
HOW
結局は戦闘になってしまう。
FIX 樫の若木の杖がないので立像を金縛りにすることは出来ない。
ROK 石の粉がないので本当は石像になってはおらず、立像に殺される。
 この立像の正体は、カーレの住人の中でも特に恐れられているカマキリ男である。迂闊に近づくと、苦痛を味わうひまもなく死を迎える。カマキリ男は毎戦闘ターン18分の5の確率で即死を決めるので決して侮れない。LAWを使うのが一番良い。カマキリ男を倒して手に入るものは、金貨8枚分の価値のあるロケットと太陽石(SUNを唱えるのに必要)である。これらの品物が惜しくなければTELでさっさと逃げ出しても良い。



47 : 地下聖堂入り口の黒い穴
呪文名 評価 詳細 備考
SUS
黒い穴の罠にかからずに済む。
HOW A−
この呪文でも黒い穴の罠は回避できるが、地下聖堂から去る選択に惑わせられる可能性がある。
DOC 薬(ブリムベリーの絞り汁)があり、尚且つ体力点が落ちているときは先にこの呪文を唱えるとよいだろう。
薬(ブリムベリーの絞り汁)がなければ体力点は回復できない。
TEL スカルキャップがあっても周りに生き物がいないため、あまり意味はない。
スカルキャップがなければこの呪文は使えない。
ZIP 緑色の金属の指輪がないのでこの呪文は使えない。
 この地下聖堂にはカーレの北門を開ける呪文の一行を知っているシンバ卿の亡霊がいるので、必ず入らなくてはならない。黒い穴は予想に違わず罠で、ここに触れるとカーレの下水道に落ちることになる。SUSかHOWでも差がついており、HOWの呪文から判断してこの地下聖堂を立ち去るとクリアできなくなる。「罠さがし」が主のSUSの方が若干優れた選択肢となっている。尚、この地下聖堂の奥に入るには、事前に226番の市場で銀の矢10本セット(金貨5枚)を買っておくか、女神リーブラへの嘆願権を残しておく必要がある。さもないと死霊に殺されることになる。



67 : 自分自身の肖像画(複製)との戦い
呪文名 評価 詳細 備考
SAP
RAZよりもこちらの呪文を唱えた方が倒しやすい。
RAZ 蜜蝋があればこの呪文を唱えても良いが、SAPの方が有利になる。
F Z 蜜蝋がなければ、襲われて体力点2を失う
DUD C X
肖像画の複製は宝の山などには目もくれない。
ZEN 呪文による消費の1点分と複製からの先制攻撃の2点分で、合計3点分の体力点を失う。
SUD 存在しない呪文を唱えた時に消費する5点分の体力点を失う。
 両手のない絵描きが複製に、主人公を殺して金を奪い取るように命令した場面である。主人公と複製は全く同じ技術点体力点を持っているので、KINの呪文をかけられたのと同じ状況に陥ることになる。この戦闘においては、いかに複製の技術点を減らすかが重要になるだろう。この場面ではSAPが最善の策となる。技術点が3点違うとだいぶ違う。RAZでも有利になることはなるが、技術点の差は変化しないのでこちらも相当体力点が減ることになるだろう。また、絵描きに命令されたこと(主人公を殺すこと)しか頭にない複製に賄賂(DUD)は効かないことも容易に推測される。



73 : クーガの寺院
呪文名 評価 詳細 備考
DOC 薬(ブリムベリーの絞り汁)があれば体力点原点に戻すことができる。
薬(ブリムベリーの絞り汁)がなければこの呪文は使えない。
TEL スカルキャップがあれば、周囲に生き物がいないことだけはわかる。
スカルキャップがなければこの呪文は使えない。
MAG
魔法から守ってくれるが、この寺院には魔法は特にかかっておらず徒労に終わる。
SUS
祭壇の前のカーペットにある黒い穴の罠は、この魔法を使わなくても発見することができる。
WOK C − 金貨があれば目に見えない盾を作ることができるが、この寺院に敵はいないので金貨の無駄遣いに終わる。
金貨がなければこの呪文は使えない。
 クーガの寺院内である。この場面ではDOCのみ有効である。体力点が落ちている場合はDOCで回復しても良いだろう。尚、体力点が全く減っていない状況の場合、この場面の帯の色となる。この寺院では、207番の元カーレ第七の権力者(乞食)が忘れてしまった「誇りの神」の名を聞きだす必要がある。クーガの黄金像に口付けする順番を誤ると命を落とすことになる。せめてSUSかHOWでクーガの黄金像に口付けする順番がわかるような構造になっていれば良かったと思うが。



77 : スライムイーター
呪文名 評価 詳細 備考
JIG 竹の笛があればスライムイーターが踊っている(?)隙に逃げ出すことができる。
F Z 竹の笛がなければ襲われて体力点2を失う
DOZ
最初の4回の攻撃はスライムイーターの技術点を3点減らして戦うことができる。
TEL スカルキャップを持っていてもスライムイーターには考える力がないので意味がない。
スカルキャップがなければこの魔法は使えない。
YAP 緑のかつらがあってもスライムイーターとの会話は成り立たない。
緑のかつらがなければこの魔法は使えない。
GOB ゴブリンの歯があっても、この水位ではゴブリンは自由に動くことができない。
ゴブリンの歯がなければこの魔法は使えない。
 カーレの下水道に棲息するスライムイーターである。ここに到達するまでに原体力点より少なくとも3点は減っているはずであり、また苦労してスライムイーターを倒しても得られるものは何もないため、戦闘は出来れば避けたいところである。竹の笛を持っていればJIGで踊らせてその隙に逃げ出せば良い。竹の笛がなければDOZが最善となる。スライムイーターと話し合いを試みるならばTELやYAPだろうが、スライムイーターは知能が低いので結果的には失敗に終わる。GOBでゴブリンを出しても、この水位ではゴブリンたちは自由に動くことはできず、これも失敗裡に終わる。



82 : 祭り会場のチャンピオン
呪文名 評価 詳細 備考
VIK
グランドレイカーの親友であるヴィックその人に出会うことが出来る(運点2を回復)。
YOB ジャイアントの歯があればジャイアントに戦わせることが出来る(相手がバーバリアンならばA+評価)。
ジャイアントの歯がなければこの魔法は使えず、そのまま試合に挑むことになる。
DOC 薬(ブリムベリーの絞り汁)があれば体力点原点数に戻した状態で戦うことが出来る。
薬(ブリムベリーの絞り汁)がなければこの魔法は使えず、そのまま試合に挑むことになる。
GAK 黒い仮面があっても、この魔法が効いている間はチャンピオンは試合を始めようとしない。
黒い仮面がなければこの魔法は使えず、そのまま試合に挑むことになる。
ZIP たとえ緑色の金属の指輪があっても、この魔法は試合の役には立たない。
 VIKの特権が使えれば一番最初に使った方が良いだろう。グランドレイカーの言っていたヴィックその人に会うことが出来る。他の4つの魔法の中ではYOBもしくはDOCが有効である。YOBは、チャンピオンがバーバリアンの場合技術点で1点勝っているので有利になる。チャンピオンがオーガの場合は技術点で1点劣っているのでやや不利になるが、ジャイアントが試合に負けても自分が死ぬわけではないので、死ぬ可能性のあるDOCにひけはとらない。技術点に自信があれば、無論DOCを唱えて体力点を全快させてチャンピオンと戦っても良い。こんな場面でリーブラの助けを求めるなど最悪の選択で、後で肝腎なときにリーブラを呼ぶことが出来ず泣きを見ることになる。



95 : ブリスル・ビースト(この生き物は殺してはいけない)
呪文名 評価 詳細 備考
DIM
合計で体力点3を失う。
YAZ C Z 真珠の指輪を持っていないのでブリスル・ビーストに襲われて、合計で体力点3を失う。
GAK 黒い仮面があればブリスル・ビーストを失神させられるが、ロータグを家に閉じこもらせてしまう
黒い仮面がなければブリスル・ビーストに襲われて、合計で体力点3を失う。
GUM にかわの入った瓶があればブリスル・ビーストを糊付けできるが、ロータグを家に閉じこもらせてしまう
にかわの入った瓶がなければブリスル・ビーストに襲われて、合計で体力点3を失う。
KIL
 この場面での最善手段は、さっさと武器をロータグに預けることである。グリスル・ビーストを殺すとロータグは家に閉じこもってしまう。彼は北門を開ける呪文の一行を知っている。従って、この生き物を殺してはいけない。この場面ではどの呪文も役に立たず、体力点の無駄遣いに終わる。特に、ロータグを家に閉じこもらせる結果に終わる呪文(クリア不可)となる。



103 : レッド・アイ(Red Eyes)
呪文名 評価 詳細 備考
GAK 黒い仮面があればレッドアイどもを怖がらせ、盗まれた金貨を取り戻すことが出来る。
F Z 黒い仮面がなければレッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
KIN 裏が金張りの鏡があればレッドアイの複製を出して、盗まれた金貨を取り戻すことが出来る。
F Z 裏が金張りの鏡がなければレッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
MUD があればレッドアイどもをやっつけられるが、金貨は取り戻せない。
F Z がなければレッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
HOW C Z
安全策の示唆が出ずに終わり、レッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
DUD C Z
宝物の幻影は通用せず、レッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
 第1巻『魔法使いの丘』の244番に登場した盲目の乞食の言葉通り、危険人物レッド・アイが登場する。盗まれた金貨を取り戻そうとすると戦いになるが、レッドアイの“炎の視線”という強力な武器のため、通常の方法では勝つことが難しい。この場面で有効なのはGAKもしくはKINである。GAKで恐怖に陥れても良い。KINは『王たちの冠』でレッドアイが再び出てきた時にも役に立つ。MUDは、消耗品である砂を使ってしまう上に金貨を取り戻すことまでは出来ず、次善手段となる。尚、レッドアイにつかまった場合、『魔法使いの丘』の244番に登場した盲目の乞食にもらった鍵を使うか、女神リーブラの助けを借りるしかなくなる。さもなくばとなる(カーレの牢獄内では魔法は使えない)。



108 : 炎使いの小屋
呪文名 評価 詳細 備考
MAG
魔法の炎を防ぎ、金貨10枚と裏が金張りの鏡を手に入れることが出来る。
TEL B− スカルキャップがあれば炎使いの心を読むことが出来るが、MAGを唱える機会は失われる。
スカルキャップがなければ選択し直し。
NIP 黄色い粉がないので、炎の中に素早く入って箱を取って来ることは出来ない。
ZIP 緑色の金属の指輪がないので箱の近くへの瞬間移動は出来ない。
GOP
 炎使いの小屋の中である。そのまま炎の中に入ると警報が鳴り響き、炎使いによって大火傷を負わせられる(体力点5を失うことになる)。察しがつくように、この炎はマジック・ファイアー(魔法の炎)なので、MAGが最善手段となる。TELで炎使いの心を読んでも良いが、罠があることが分かるだけでMAGを唱える機会は失われる。MAGのみが、箱の中身の金貨10枚と裏が金張りの鏡を持ち去れる唯一の呪文である。



119 : 鎖職人との戦闘
呪文名 評価 詳細 備考
MUD があれば鎖職人を流砂に引きずり込み、この戦闘に勝利する。
F Z がなければ鎖職人の鎖に打たれて体力点2を失う
SAP
鎖職人の体力点を5点奪えるので、あと一撃で勝つことが出来る。
RAZ 蜜蝋があれば戦闘で有利になる。
F Z 蜜蝋がなければ鎖職人の鎖に打たれて体力点2を失う
FIX F Z 樫の若木の杖がないので鎖職人を金縛りにすることは出来ず、鎖職人の鎖に打たれて体力点2を失う
RAN
 鎖職人を倒すと、金貨10枚とスカルキャップ、そして鎖職人の鎖を手に入れることが出来る。鎖職人の鎖は武器として非常に便利なものである。しかし、この鎖をほどくには運点2点(運試し2回分)を消費するので、運点の少ないときにこの鎖を使う場合は使い捨てる覚悟が必要であろう。



153 : 立像
呪文名 評価 詳細 備考
SUS
小屋と立像の危険性を知ることが出来る。
GOB ゴブリンの歯を持っていればゴブリンに小屋もしくは立像を調べさせることが出来る(片方しか出来ないのでB)。
ゴブリンの歯がなければこの魔法は使えない。
FAR 水晶玉を持っていないので未来を見ることは出来ない。
MAG
とりあえず魔法からは身を護れるが、あまり意味はない。
FOF
安全な状態で立像と小屋を調べられるが、体力点4を失った割にはあまり成果が出ていない。
 SUSの魔法が示すように、小屋は危険がないが、立像は危険がある。事実、今立像に近づくととなる。この立像の正体は37番で分かる。君子危うきに近寄らずの精神で、何もしないで先へ行くのが最善策という考え方もある。



213 : 池の魚
呪文名 評価 詳細 備考
HOW
魚の危険性を知ることが出来る。
MUD A− があれば怪我をせずに金貨1枚を入手出来るが、砂の代償としては割りに合わない面もある。
がなければこの魔法は使えない。
MAG
この池には別段魔法はかかっていないので徒労に終わる。
DUD
魚に宝の幻影が効くはずもないと思うが。
LAW C−
魔法は巻貝にかかってしまう。体力点4を失う分、結果的にはMAGやDUDより劣る手段となる。
 魔法を使わずに金貨を取ろうとすると少なくとも体力点1(魚に噛まれて)と運点1(運試し)を失う。魚に噛まれずに金貨を手に入れる手段はMUDだが、たかが金貨1枚のために消耗品を使うまでもないだろう。考え方によっては、この銀の魚をそっとしておくのが最善手段とも言える。



223 : 殺人鬼ヴァンゴーンとの戦い
呪文名 評価 詳細 備考
GUM にかわの入った瓶があればヴァンゴーンを糊付けにし、その隙に逃げることができる。
にかわの入った瓶がなければそのまま戦闘となる。
WAL
魔法の壁でヴァンゴーンの放つ矢を防ぎ、逃げることができる。
DOP
背後の扉が開くが、ヴァンゴーンには何の効果も及ぼさない。
LAW
この呪文が効くほどヴァンゴーンの知能は低くない。
SUD SU“S”だったらヴァンゴーンの矢も防げただろう。
 ヴァンゴーンとの接近戦に入る前、ヴァンゴーンは矢を放ってくる。最悪の場合は即死となるので覚悟が必要である。ヴァンゴーンを倒して手に入るものは金貨8枚と『毒薬』そして『木の皮のエッセンス』である。『毒薬』はシリーズ全巻を通して直接役立つ機会はない(今の持ち物を一つ置いていくときに選ぶことはできる)が、『木の皮のエッセンス』は第三巻『七匹の大蛇』において役に立つ所持品である。しかし、死と隣りあわせの状況で手に入れるだけの価値があるかどうか疑問である。体力点いかんよってはGUMかWALでさっさと逃げ出したほうが得策かもしれない。



234 : 賭け試合(バーバリアン対オーガ)
呪文名 評価 詳細 備考
DUM A+ うまくいけば応援している方は非常に有利になる(相手は攻撃力を決める際サイコロを1個しかふれない)。
F Z うまくいかなければ応援している方は非常に不利になる(応援している側がサイコロを1個しかふれなくなる)。
KID 骨の腕輪があれば、応援している方の敵は幻影にひっかかり体力点2を失う。
骨の腕輪がなければ戦闘を見守るのみとなる。
SUN 太陽石があれば、応援している方は戦闘に有利になる。
太陽石がなければ戦闘を見守るのみとなる。
YAG
JIG C Z− 二人とも踊ってしまい、周囲から顰蹙を買ってしまう上に竹の笛を失った挙句、ここにはいられなくなる。
竹の笛がなければ戦闘を見守るのみとなる。
 呪文に必要なアイテムを持っている方がひどい目に遭う場面の登場である。不適切な使い方をして下手に呪文が効果を現すと今回のJIGのように散々な目に遭う。呪文は時と場合を考えて使わなくてはならないという何よりの教訓である。どちらにも賭けていなければ戦闘を運任せにしてしまっても良いが、後で自分が新チャンピオンと戦うことを考えるならば、バーバリアンが勝った方が事が運びやすいだろう。82番に続く。



235 : 巻きついた鎖(66番から運試しで三回連続“吉”と出た場合)
呪文名 評価 詳細 備考
YOB ジャイアントの歯があれば、ジャイアントに鎖を引きちぎってもらうことが出来る。
ジャイアントの歯がなければこの魔法は使えない。
PEP 火酒はまだ入手出来ていない。
HOW
この呪文ではなくSUSならばまだ違っていただろう。
WAL C X
今は魔法の防護壁を出しても意味がない。
RIS
 鎖職人の小屋を家捜しするときに運試しで三回連続と出ると鎖の罠に引っかかってしまう。自業自得といえばそれまでだが、この場を切り抜ける呪文はYOBだけである。PEPはこういうときこそ使いたいものだが、あいにく火酒はまだ手にいれていない。HOWは罠にかかった後に唱えてもあまり意味はなく、今のような状況ではHOWではなくSUSの方が良いだろう。尚、YOBを使えない場合は『カーレ南門前拘置所』で出会った隻腕の老人に助けてもらえるが、その代わり家捜しして得た品物を全て取られてしまう。運試しもたまにはと出た方が良いようだ。



236 : ヴァンゴーンに一服盛られた直後
呪文名 評価 詳細 備考
DOC 薬(ブリムベリーの絞り汁)が毒を中和し、危機を脱出する。
薬(ブリムベリーの絞り汁)がなければ呪文の効き目を待つうちに毒が回り死んでしまう。
VIK
ヴィックを呼べば金貨5枚と黒い仮面そして忠告と運点2を得る。
FOF C ( )
女神リーブラを呼べない場合は となる。
MAG
この毒は魔法によるものではなく、呪文の効き目を待つうちに毒が回り死んでしまう。
PEP たとえ火酒があっても力が強くなるだけで、毒消しの効果は得られなかったであろう。
 DOCの魔法もヴィックも呼べないとなると、あとは女神リーブラを呼ぶしかない。女神リーブラも呼べなければもはやこれまで、となる。カーレが“罠の街”として知られる具体例がまたひとつ増えることになる。やはりカーレは避けて通りたい街というのも事実のようだ。



254 : カーレ南門前拘置所
呪文名 評価 詳細 備考
DOP
鍵のかかった扉を開けるのはこれが一般的である。
POP A− 玉石(小石)3つで鉄格子を破壊できるが、玉石は戦闘のためにとっておきたい。
玉石(小石)がなければ、この魔法は使えない。
ZAP
扉を破壊できるが、DOPの2倍の体力点を消費する上、些か乱暴な手段とも言える。
ZIP 樫の若木の杖がないので、この魔法は使えない(あっても今の状況ではあまり役に立たない)。
FIL
 シャンカー鉱山のオーガーに片腕を奪われた隻腕の老人から、カーレの北門を開けるには4行の呪文を知る必要があることを教わる。教えてもらったことには感謝したいところだが、この拘置所内で眠ってしまうとその隙に老人に持ち物を一つ盗まれてしまう。さっさとここから抜け出したいところだが、やはり鍵開けの王道はDOPである。POPはDOPの半分の体力点ですむが消耗品の玉石を3つも使ってしまう。



257 : フレイヤーとの戦闘前
呪文名 評価 詳細 備考
DIM
この呪文でフレイヤーを狂わせ、戦わずして勝利する。
WOK 金貨があれば、戦闘で有利になる。
金貨がなければ、この魔法は使えない。
DUD
宝物の幻影はフレイヤーには通用しない。
BAM
BAG
 フレイヤーの小屋で最大の罠は、禿頭薬である。押し込み強盗と間違えられると『つるっぱげ』にされてしまう。実際にフレイヤーと戦うとフレイヤーに特殊能力があることがわかるだろう。フレイヤーの攻撃は体力点3点分の被害となる。フレイヤーの宝箱の中身は金貨2枚と裏が金張りの鏡そして羊皮紙の巻物である。『つるっぱげ』にされた場合はともかく、無駄な戦闘をせずに話し合いや取引をするのも賢明と言えるだろう。



262 : オークリングに持ち物を奪われた直後
呪文名 評価 詳細 備考
SIX
盗まれた品物を6つ取り戻せる。
TEL スカルキャップがあれば1つ品物を取り戻すことができる。
スカルキャップがなければ効果がなく、そのままオークリングに逃げられてしまう。
KID たとえ骨の腕輪があっても効果がなく、そのままオークリングに逃げられてしまう。
GOB C X ゴブリンの歯があってもオークリングはゴブリンよりも足が速く、何1つ品物を取り戻すことはできない。
ゴブリンの歯がなければこの魔法は使えず、そのままオークリングに逃げられてしまう。
RAN
 オークリングの子供たちが主人公のアイテムを欲しがっている。いたずら好きな年頃というのもあるし、好奇心が強い年頃とも言えるだろう。いずれにせよ盗まれた品物を取り戻す必要がある。あいにくまだ持っていないが、もし黄色い粉の持ち合わせがあるならばここではNIPを使いたいところだ。オークリングよりもはるかに素早い動きで10人全員を捕まえることが出来るだろう。尚、この道を進むとロータグの家に着く。



264 : ノームとの取引
呪文名 評価 詳細 備考
DOC 薬(ブリムベリーの絞り汁)があれば体力点原点に戻すことができる。
薬(ブリムベリーの絞り汁)がなければこの魔法は使えない。
DUD
不要な品物と、ノームの品物2つを交換できる。
MAG
魔法の罠がかかっていないことはわかる。
ZEN 宝石をはめ込んだメダルを持っていても、この呪文はここでは役に立たない。
GOB C (Z) ゴブリンの歯を使ってゴブリンを出しても何の役にも立たない(下手をすると交渉不成立にもなる)。
ゴブリンの歯がなければこの魔法は使えない。
 レッド・アイから逃げるために入った小屋にはノームがいた。このノームとは物々交換での取引が出来る。どれも役に立つ品物なので、是非取引をしたい。DUDを使えば、自分の持っている品物のうち不要なものをノームの品物2つと交換することが出来る。ノームの掘り出し物のうち、是非手に入れておきたいものは“幸運のお守り”である。運試しと出たときには運点を減らさずにすむ(と出た場合には減らさなくてはならない)。



290 : レッド・アイ(記念塔付近)  ここでは何でもいいから選ぶこと
呪文名 評価 詳細 備考
GAK S A 黒い仮面があればレッドアイ達は恐怖に慄(おのの)き、道を開ける。
F Z (S) 黒い仮面がなければレッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
KIN S A 裏が金張りの鏡があればレッドアイの複製を出し、その隙に逃げることが出来る。
F Z (S) 裏が金張りの鏡がなければレッドアイの炎に傷つけられて体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
TEL C (S) スカルキャップがあればレッドアイの心が読めるが、その後体力点2を失い、カーレの牢獄行きとなる。
S B F この場面ではスカルキャップない方が、少しは良い結果になる。
HOT S B−
強力な火の玉もレッドアイには無効だが、少なくともカーレの牢獄より安全な場所に行き着くことは出来る。
VIK
ヴィックの力はレッドアイ達にも及ぶ。
 ここでは何でもいいから呪文を選ぶ必要がある。さもないと、レッド・アイに両目を焼かれて となる。目をつぶされて となる場面は、ここと『王たちの冠』のスログの台所である。片目だけならまだしも両目をつぶされては元カーレ第七の権力者の如く原技術点が2点になっても仕方がない。『魔法使いの丘』の244番に出てきた盲目の乞食と同じ運命をたどることになる。尚、ここでのB評価はカーレの下水道行きを意味する。魔法が全く使えないカーレの牢獄に比べればまだ“安全”な場所と言えるだろう。



302 : 喧嘩(スプライト対ピクシー)
呪文名 評価 詳細 備考
NIF B+ ふた股に分かれた鼻栓があれば悪臭に苛まれずに喧嘩が終わる。
B− ふた股に分かれた鼻栓がなければ更に体力点3を失うが喧嘩は終わる。
DOZ
どちらも動きが緩慢になり、喧嘩が終わる。
FIX たとえ樫の若木の杖があっても、この呪文では二人の怒りを煽るだけに終わるだろう。
GOD 金の装身具があれば二人の好意を得られた(A評価)だろうが、まだ手に入れていない。
WIK
 結論から言うと、この喧嘩の仲裁をしてはいけない。スプライトとピクシーの喧嘩の仲裁をしようとすると、見世物の感覚で喧嘩を見ていた見物人の怒りを買うことになる。更に、仲直りさせるはずだった、スプライトとピクシーの両方に襲い掛かられる。この場面での最善手段は、スプライトかピクシーのどちらか片方に協力することである。協力して喧嘩の相手を倒した後、協力した方からはそれぞれの知っている情報(スプライトからはロータグ長老の家への案内、ピクシーからはカーレの波止場での注意事項)を得ることが出来る。どちらに加勢しても運点1を得られる。



310 : ハーピー
呪文名 評価 詳細 備考
DIM 運試しで吉と出れば、ハーピーを一匹戦闘不能に出来る。
運試しをしないか凶と出れば、この呪文は効かずそのまま戦闘になる。
GOB ゴブリンの歯があれば、味方のゴブリンを呼び出すことが出来る。
ゴブリンの歯がなければ、この呪文は効かずそのまま戦闘になる。
WOK 金貨があれば、目に見えない盾が出来て戦闘で有利になる。
金貨がなければ、この呪文は使えない。
MAG
ハーピーは魔法を使わない。
PEP F Z 火酒ないのでこの呪文は使えず、ハーピーに襲われて更に体力点2を失う。
 盲目の乞食をいつも脅かしているハーピーの登場である。この乞食は北門を開ける呪文の一行を知っているので、必ず乞食を助けなくてはならない。DIM、GOB、WOKいずれの呪文も戦闘で有利になる。PEPは使いたいときに使えず、しかも火酒を手に入れてからは逆に使える機会がないという、本当に役に立たない魔法である。それにしても、WOKを唱えたときに金貨は使い物にならなくなるだけで消えはしなかったのではないか。尤も、WOKに使った金貨は戦闘終了後消えた方が後の処理が簡単といえば簡単だが。



312 : ガレー船の中
呪文名 評価 詳細 備考
VIK
ヴィックはこのガレー船の船長の命の恩人でもある。
DUD S A
予想通りガレー船には賄賂が効く。
ZAP S B
DUDの2倍の体力点を失うが、ガレー船からは脱出できる。
RAP 緑色のかつらがあっても、他の誰にも脱出方法が見つからず、そのまま船は出港してしまう。
緑色のかつらがなければこの呪文は使えず、そのまま船は出港してしまう。
ZEN 宝石をはめ込んだメダルを持っていないのでこの呪文は使えず、そのまま船は出港してしまう。
 335番でピクシーが言っていたガレー船である。このまま手を拱いていてはガレー船が出港し、主人公は一生を奴隷として過ごすことになる。それにしても、殺人鬼やレッド・アイそしてガレー船の船長にも顔が利くヴィックは、一体どのような経歴を歩んできたのだろうか。謎である。



317 : 地下聖堂入口
呪文名 評価 詳細 備考
DOC 薬(ブリムベリーの絞り汁)があれば体力点を原点に戻すことが出来る。
薬(ブリムベリーの絞り汁)がなければこの魔法は使えない。
SUS
黒い穴の前ならば効果があるが、今はあまり意味がない。
BIG
狭い場所でこの呪文を唱えてはならないという教訓である。
FOF
この力場も、今はあまり意味がない。
FAK
 47番の黒い穴を通り過ぎてからだが、今は魔法よりも銀の矢と弓の方が役に立つ。強いて言えばDOCの魔法で体力点を回復する機会を得ているので、今はDOCが最善だろう。尚、体力点が全く減っていない状況の場合、この場面の帯の色となる。



呪文の評価
 この項目は、各呪文に対する評価を記号で表しています。
 尚、これらの記号を併用している場合もあります。

●各記号の意味

【有効】
 S:この場面はこの呪文を使わないとデッドエンドになる
 A:最善手
 B:次善手

【無効】
 C:効果を現すがあまり意味はない(あるいは望み通りの結果が得られない)
 F:状況には適しているが効果を現さない

 X:この呪文はこの状況に適していない
 Z:無駄に終わる上、別の被害を被ってしまう

 :デッドエンド、もしくはそれに行き着く結果となる

【その他】
 特:並んでいる他の呪文とは独立的に効果を現す

 +:同じ評価の中でも若干優っている
 −:同じ評価の中でも若干劣っている


呪文の詳細
 この項目は、左の「評価」に加えて補足説明をしています。

●各記号の意味

 有:この時点で呪文に必要なアイテムを手に入れている場合
 無:この時点で呪文に必要なアイテムを手に入れていない場合

 欠:この時点では未だ必要なアイテムを入手していない
 偽:こんな呪文は存在しない

 吉:呪文を唱えた後の運試し(あるいはその他のサイコロ判定)で幸運()と出た場合
 凶:呪文を唱えた後の運試し(あるいはその他のサイコロ判定)で不運()と出た場合


場面の状況
 各場面の状況は、「呪文名、評価、詳細、備考」の段にある色で区別しています。
 色と状況については以下の通りです。

  …… A評価以上に相当する呪文がある状況(普通の場面)
  …… A評価以上に相当する呪文がない状況(最善手段が呪文ではない場面)







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2007/05/01


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