暗黒教団の陰謀(プレイ日記)


【第18回】 追手からの逃避行V

〔STATUS(現在の値/原点)〕
 生命力 … 25/27
 気力 … 12/17
 知性 … 15
 経験 … 6
 狂気 … 5
 所持金 … 10ドル
 手に入れたもの … 叔父の手帳、鉄製の鍵、奇妙な魚をかたどったペンダント×2
 メモ … なし
 RIP … @ナイフが背中に刺さって死亡(322)、A浜辺で射殺される(517)

〔289〜〕
 男たちが窓から飛び出してきた。手に拳銃を持っている者もいる。どういうわけか、ルルイエの深きものどもは窓辺でぐずぐずしている。奴らもシュリュズベリイ博士が手強い相手と 知っていて、襲いかかるのをためらっているのだろうか。だが、そんなことはどうでもいい。私とシュリュズベリイ博士はフェンスの破れたところから道に出て、海岸の方に向かって走 った。
「ルルイエの深きものどもは気にしなくていい。陸上では動きが鈍いからな。捕まったら最後だが、捕まらないように素早い行動をとればいいだけのことだ。」
 博士はそう言いながらも、私に負けないくらいの勢いで走り続けた。なるほど、ルルイエの深きものどもがすぐに襲ってこなかった理由がわかった。
「もう少し行けば、横道がある。そこを左に曲がって、すぐに右に曲がるんだ。このあたりの地理はよく心得ているから、私についてくればいい。」
 ダーン!
 銃声がした。今の私とシュリュズベリイ博士は恰好の的になっているのだ。ここでDD…4+5=9で、と出ました。(ここはこのままの目の 方が有利なので、同じく半にしました)
 敵は博士を狙っていたようだが、銃声がしたとたん、シュリュズベリイ博士は右に跳び、危ういところで身をかわした。ここまで走って逃げたので、生命力ポ イントを2減らす。私とシュリュズベリイ博士は左に曲がって横道に入り、すぐに右に曲がった。細い道が迷路のようになったところだ。
 博士はこうして逃げることを最初から計画していたかのように、入り組んだ小路を右に左に曲がり続けながら走った。私は博士について行くのがやっとだった。もうどれくらい走った だろうか。博士よりはるかに若いのに(というより、博士の年齢はいくつだ?優に100歳は超えている気がするが)、私はもうこれ以上走る力がなくなってしまった。ちょうどそのとき、博 士が立ち止まり、一軒のあばら屋の扉を開けた。
「さあ、この中に。」
 博士はそう言って私を先に入れ、後から入ると扉を閉ざした。魚臭いにおいのする、今にも崩れそうな小屋だ。
「同じような小屋がたくさんあるから、ここまで追って来られてもしばらく時間をかせげるじゃろう。」
 なるほど、木を隠すなら森の中が良いのと同じ理窟か。博士は土間に腰を下ろした。私も崩れるように坐り込んだ。そう言えば、初めて博士と出会った場所もこんな感じの小屋だった っけ……。そんなことをぼんやり考えていた。
「これを飲みなさい。黄金の蜂蜜酒だ。体力が回復する。」
 博士はポケットから小さなガラス壜を取り出して、私に差し出した。私はガラス壜を受け取って、つくづくと眺めた。中には金色に輝く液体がほんの数滴入っているだけだ。こんなも のを飲んで体力が回復するのだろうかと思ったが、博士が言うのだから間違いないだろう。但し、これを飲む前にしておくことがある。
 ここで非常手段を取る。生命力ポイント気力ポイント狂気ポイントをすべ て4減らす(ルール上、狂気ポイントを0にすることができないので、今のところこれが最善手段です)。これで生命力ポイントは19、気力ポイントは8、狂気ポイントは1になった。そしてギャンブル…2+7=9で、と出ました。(ここは半にします)
 私は金色の液体を飲んだ。どんな成分が含まれているのだろう。信じられないことに、それまでの疲労がたちまちのうちに消えてしまった。頭の中まですっきりしたようだ。 生命力ポイント気力ポイントを原点まで回復する。やった、これで初期状態に戻ったゾ。私が体力を取り戻したのを見 て、シュリュズベリイ博士は満足そうに笑みを浮かべた。
「君が飲んだのは、伝説に謳われる、魔力を持った黄金の蜂蜜酒だよ。そして、君が今飲んだものを君の叔父さんも飲んだんだ。」
 この伝説の飲み物を飲んだことで、経験ポイントに1を加えることができる。
「さあ、これを渡しておこう。」
 博士はそう言って、私に石でできた小さな笛を手渡した。
「君の叔父さんは、黄金の蜂蜜酒を飲み、それと同じ石笛を吹き、ある呪文を唱えて、セラエノ(Celaeno)という星に避難したんだ。今はセラエノで、私の助手たちから<旧支配者>の呪 いを振り払う治療を受けている。いずれ元気な姿で地球に戻ってくるだろう。」
 待てよ?とすると、第2回で見た鳥のように見えたものは……。シュリュズベリイ博士は私の疑問に答えるかのように言った。
「私が危険を感じて、君の叔父さんに緊急脱出の方法を教えておいたんだよ。そうでもしなければ、君の叔父さんはクトゥルーの霊力をもろに受けて死んでしまっただろうからね 。緊急脱出をするには、鍵を使う方法もあるが、今私はその鍵を持っていないんだ。さあ、この石笛を大事に持っていなさい。」
 何はともあれ、叔父が無事であることを聞いて、ほっとした。私は石笛を大事にしまった。
「さて、これからの行動だが」
 博士は話し続けた。
「私はギルマン・ハウスの501号室の部屋を借りている。ここから出たら、ふたてに分かれた方がいいだろうから、その部屋で落ち合うことにしよう。もしも私が8時までに戻らなか ったら、直接ダゴン秘密教団の会館に行ってくれ。変装する道具は部屋に置いてある。例の衣装だよ。ギルマン・ハウスの経営者は私の助手だから、分からないことがあったら聞けばい い。太陽が第五宮に入り、土星が三分一対座に位置する、今晩の真夜中までに、何としても<輝くトラペゾヘドロン>を奪わないと、取り返しのつかないことになるんだ。君にも力を貸 してもらうよ。」
 とそのとき、扉をどんどん叩く音がした(ストーカーもよくここまで追跡したものだ)
「もうここまで来られたか。裏から逃げよう。君が先に行くんだ。いよいよのときになったら緊急脱出をしなさい。あの石笛を吹くんだ。必要な呪文は……」
 扉が打ち破られた。
「さあ、早く。呪文は『ネクロノミコン』の108ページに載っている」
 シュリュズベリィ博士は私を裏口から押し出した。裏口からは道がふたてに分かれている。右か左か…よし、だ。私は左に向かって走った。多分、シュリュズベリィ博士は右 に走るだろうなぁ。二人ともうまく逃げられるのだろうか。私はこのあたりのことを全く知らないし、セ○ンイレ○ンインスマス店の店長が描いてくれた地図も今は役に立たない(一本道 のはずなのに道が2つや3つに分かれていたからな…)。ここは、因数分解の際に因数を見つけるが如く勘を頼りに進むしかないだろう(何の話だ?)…。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 生命力 … 27/27
 気力 … 17/17
 知性 … 15
 経験 … 
 狂気 … 
 所持金 … 10ドル
 手に入れたもの … 叔父の手帳、鉄製の鍵、奇妙な魚をかたどったペンダント×2、石笛
 メモ … 緊急脱出の呪文は『ネクロノミコン』の108ページに載っている
 RIP … @ナイフが背中に刺さって死亡(322)、A浜辺で射殺される(517)
 (Save Number:132)

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2016/10/03


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