奈落の帝王(プレイ日記)


【第15回】 森の小屋

 技術点 … 10/10 ※戦闘時、剣を用いている場合のみ+1
 体力点 …  9/18
 運点 …  9/10
 時間表 … 12
 特筆点 … 《ハエ刺し》会得、色の変わる傷跡
 金貨 … 4
 食料 … 5
 所持品 … ファングセイン鋼の剣(戦闘の際6ゾロが出れば致命傷)、シージュのにおい玉、謎かけ盗賊の瓶、メマの吹き矢筒、グルシュの瓶、アラールの瓶、ザザズの瓶、バロロの丸盾(戦闘時、剣を用いている場合のみ技術点+1)、紋章のついたロケット、狐の手袋

〔17〜〕
 道は下り坂になって、前方から水の流れる音が聞こえてきた。まもなく、流れの速い川の岸に着く。しばらくして、向こう岸でがさがさという音がした。大きく醜いトロールが川岸の下草をかきわけ、葉のついた、瑞々しい若木を引きずりながら進んでいく。どうしようか。…どうもしないか。トロールが私を襲ってくるつもりならば別だが、このトロールは特に害はなさそうだ。
 私がその場にじっとしていると、トロールはまもなく若木を引きずったまま下草の中に消えた。私は川の水を飲み、顔を洗う。ちょっとここで一休みして、食事にするか。この冒険を始めて最初の食事が変幻の森の中とは、イカした環境か、それともイカレた環境か……?
 ちょっとしたピクニック気分を満喫中です。「お前、ここをどこだと思っているんだ?呑気に飯なんか食っている場合じゃないだろうがぁぁ!」という突っ込みが来そうですが、そこはそれ、このくらいの余裕がないといけません。食事をしたので、食料を1食分減らし、体力点4を回復する。
 食事中に見つけた、川岸に沿ってかすかに残っている道をたどって行くと、道はまた森の中に戻った。どんどん先を進んでいく。やがて、紫の菌類が道の両脇にびっしりと生えているのがわかった。私はそれに触らないように注意して道を選ぶ――毒のある胞子を持っている場合に備えて。果たして、私の選んだ道は正しいのだろうか。道を歩きながら、南の森にまつわる言い伝えを思い出した。不幸な冒険者が変幻自在の道筋に方向感覚を失い、同じところをぐるぐると回り、しまいには飢えと疲れから死んでしまうという。変幻自在のこの森は、来る者の本質を試すかのようだった。行く手で、道が二股に分かれた。…そうだ、狐の手袋だ。しかし、目的のものは見つからなかった。右か左か左か右か。……ええい、だ!
 先を進んで行くと、下草が道まで這い出し、行く手を塞いでいるところに出くわした。まもなく、道を押し分けていくのが困難になった。ここは道を切り開くしかない。

〜〜もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。(魯迅)〜〜

 なぜ魯迅の“故郷”がこんなところに出てくる?わけがわからなくなってきたぞ。どうにか開けたところに出ることができたが、この開拓作業により体力点1を失った。この森は人を過労死させる気か……。空き地からはまた道が二つに分かれていた。ええい、今度もだ!こうなったらもう全部左にしようじゃないか(半分ヤケになっている)。
 道は木々の間をまっすぐ続き、てくてく、とぼとぼ、ひたすら歩いて…まだ続くのか。全く、この森はウォーキングラリーにはもってこいの場所だな。そんなことを思いながら歩いていると、やがて行く手の木々がまばらになり、広い空き地に出た。
 やった!ついに変幻の森を踏破したゾ!!
 変幻の森を無事に抜け出したことにより運点1点増やし、ここに到着するまでの時間として《時間表》のますにチェックする。
 エンシメシスの書きつけを読んでいて正解だった。さもなくば、私は今頃森の中で永遠に彷徨っていただろう。
 さて、目の前にはこれまで見たこともないような奇妙な家が建っていた。ぞんざいなつくりの泥の小屋が、地上から6メートルくらいのところに、四本の細長い脚の上に、誇らしげに乗っていたのだ。泥の小屋?泥の舟なら「かちかち山」に出てくるが…。まあそれはいい。壁には窓がついているが、高すぎて中はのぞけない。小屋のまわりを回ってみたが、入口は見つからなかった。小屋の下はどうなっているのだろう。くぐってみることにする。細い脚のあいだを歩いていくと、頭上の小屋の床に入口があるのがわかった。いったいどうやってあそこまで上がるのだろう。まるで忍者屋敷みたいだ。そんなことを思っていると、細長い脚が曲がり始め、ゆっくりと小屋が降りてきた。私は小屋の入口の真下に立って待つ。この中に魔法使いがいるのだろう。小屋の中は、魔法使いらしく書物や巻き物や薬瓶がぎっしり埋めつくされている風景を予想したが、その予想は見事に裏切られた(今回の冒険は悉く予想を裏切られる…)

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは太い赤字
 技術点 … 10/10 ※戦闘時、剣を用いている場合のみ+1
 体力点 … 12/18
 運点 …  10/10
 時間表 … 13
 特筆点 … 《ハエ刺し》会得、色の変わる傷跡
 金貨 … 4
 食料 … 
 所持品 … ファングセイン鋼の剣(戦闘の際6ゾロが出れば致命傷)、シージュのにおい玉、謎かけ盗賊の瓶、メマの吹き矢筒、グルシュの瓶、アラールの瓶、ザザズの瓶、バロロの丸盾(戦闘時、剣を用いている場合のみ技術点+1)、紋章のついたロケット、狐の手袋
 (Save Number:254→372)

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2013/10/03


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