真夜中の盗賊(プレイ日記)
【初期設定と背景】
私の名はALADDIN(アラジン)。祖国ジパングでは『批判屋』としても知られる。今回は、盗賊の技術を身につけるべくポートブラックサンドの盗賊ギルドへ修行することとなった。“バジリスクの瞳”というたぐい稀なる宝石を見つけて盗み出すというのが最終試験らしい。今回、私が盗賊ギルドへ修行することになったのは、私利私欲のためでは決してなく、このご時世で自分の身を自分で守らねばならないときがあるからだ。さて、各能力値の設定及び飲み薬の選択に入りたい。
技術点 … サイコロを振って出た目は2。従って、
原技術点
は8。
体力点 … サイコロ2個を振って出た目は5と2で7。従って、
原体力点
は19。
運点 … サイコロを振って出た目は5。従って、
原運点
は11。
飲み薬 … 原点数が増えるのはうれしいので、
ツキ薬
を選択(
原運点
に
1
を加えた数まで
運点
を回復させる)。
今回は技術点が低く、体力点は平均レベルで、運点はかなり高い。戦闘においては技術点が大切なことは今更言うまでもないと思うが、この冒険においては戦闘よりも盗賊としての技術が重視されるだろう。幸い、運点が高めだから、技術点の低さを運点がカバーしてくれるかもしれない。また、この冒険においてもう一つ選ぶものがある。それは特殊技能だ。
特殊技能 … すり、感知、目利き を選ぶことにした。手先が器用であること、それから盗賊ならではの能力ということでこの3つにした。
また、この冒険においては、持ち物に制限がある。盗賊としての敏捷な行動の妨げになるため、多くの持ち物を持って行動するわけにはいかない。そのため、バックパック(背負い袋)に入れられる持ち物は、食料と飲み薬の他、あと4つ(合計6つ)だ。
これにて、準備は整った。それでは〔背景〕に進むことにしよう。
〔背景〕
ポートブラックサンドの盗賊ギルドの集会室。君はいまその真中に立っていた。部屋には、すり、物乞い、追いはぎなど、ありとあらゆる種類の盗賊たちがひしめいている。みな、徒弟最後の試験のなりゆきを、その目で確かめようとここに集まってきたのだ。
ギルドの長、ラニックが部屋の中央に進み出て宣言した。
「この場に集まりたる者の中で、この徒弟がギルトの伝統にしたがって、最後の試験を受けることに不服のある者はおるか?」
もちろんこれはただの決まり文句だ。そんなことは十分にわかってはいたのだが、君は万が一不服の申し立てがあるのではないかと思うと、胃が締めつけられるように感じた。
不服の申し立てはなかった。ラニックはそれを確かめると、こんどは君の方を向いてこう告げた。
「一週間まえ、ブラスという商人が“バジリスクの瞳”という名で知られる宝石を手に入れた。彼は用心深いので、この宝石を、街、または街の周りのどこかに隠してしまった。彼のシンボルはコインだ。お前にあたえる情報はこれだけだ。さて、お前にあたえられる試験、それは、この“バジリスクの瞳”を捜して盗み出してくることだ。外はちょうど日が暮れたばかりだが、お前に残された時間は夜明けまでだ。わかったか?」
君はゆっくりとうなずいた。
「それでは、最後に一言だけ付けくわえておこう。慎重に行動し、修行時代に学んだことを忘れるな……幸運を!」
ギルドの面々はそこでいっせいに同意の声を上げ、君が支度を整えるために部屋を出て行くのを見送った。もう何回となく確かめてはいたものの、君はもう一度自分の持物を確認した。短剣、数枚の金貨、ランプ、松明、火口箱、食べ物、ギルドからもらった魔法の薬、そしてバックパック。すべてそろっていることを確かめて、君は盗賊ギルドの秘密の出入口の一つから、暗闇の支配するポートブラックサンドの路地へ足を踏み出した。
さあ、ページをめくりたまえ
2025/09/16
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