モンスター誕生(プレイ日記)


【第4回】 ペンダント入手

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/11
 体力点 … 17/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ

〔51〜〕
 おれは、モンスターだ。名前は、ない。あるのかもしれないが、思い出せないし、わざわざ思い出すほどのことでもない。名前なんてものは、おれたちモンスターには使い方がさっぱり分からないから必要ない。
 おれは、この洞窟で生まれた。いや、目が覚めたと言った方が正しいのかもしれない。それからのことは、あまり覚えていない。さっき、人の顔をした煙が、わけの分からないことをおれにしゃべってきた。おれはイラついて、煙に殴りかかった。だが、そのとき、おれの頭にいろいろ考えが浮かんできた。そして、おれ自身の道をおれ自身でえらべるようになった。
 今、おれは煙と出会った部屋の西にある扉の通路を歩いている。最初は東の扉に行こうとしたけれど、そのときなにかに足を咬みつかれた。そして、屍肉喰らいと戦闘になった。あんな思いまでして東の扉に行こうとは思わなかったから、西の扉を開けた。そして、今、おれはこの通路を歩いている。前回までのあらすじは、こんなところか。
 おれの頭の中は、まだあの煙のことでいっぱいだった。通路は結構曲がっていたが、おれの頭の上から、青い光が照らしてくれるから、歩くのにそんなに困らなかった。やがて、前の方から足音が聞こえてきた。ちょっと止まって耳を澄ませてみると、足音が近づいてくるのがわかった。くぐもった声がする。幸いにもおれ自身の足音はほとんどしないから、向こうからはおれに気づいていないだろう。これから、何かと闘うんだろう。そう思うと、なぜかおれの全身に震えが走った。この角を曲がると……ガン! おれは、何かにぶつかった。
 ヒエッ! この悲鳴は、どっちが叫んだか分からない。それほど、おれと何者かは近くにいたのだ。やつもおれも、ちょっと驚いて立ち止まっていたが、やがておれは、まだ驚いているやつに襲いかかった。おれは、やつのぼろぼろの革鎧をつかんで、壁に叩きつけた。ギャッ! やつは、手に持っていた剣を取り落とした。今だ!
 〔冒険者のリーダー〕 技術点  7  体力点  8
 〔モンスター〕    技術点 11  体力点 17

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔冒険者のリーダー〕7+=15 < 18=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔冒険者のリーダー〕体力点−2=6
[2R] ×〔冒険者のリーダー〕7+=15 < 19=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔冒険者のリーダー〕体力点−2=4
[3R] ×〔冒険者のリーダー〕7+=14 < 16=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔冒険者のリーダー〕体力点−2=2
[4R] ×〔冒険者のリーダー〕7+12=19 < 20=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔冒険者のリーダー〕体力点−2=0
「うぎゃあああ!」
 冒険者のリーダーと思われる男は、おれのとどめの一撃で、その場に倒れ、ピクリとも動かなくなった。それと入れ替わりに、こいつの仲間と思われる、女戦士と盗賊が、同時におれに襲いかかってきた。
 〔女戦士〕   技術点  7  体力点  7
 〔盗賊〕    技術点  8  体力点  6
 〔モンスター〕 技術点 11  体力点 17

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] 即死〔女戦士〕7+=16 ≪ 23=11+6ゾロの丁〔モンスター〕 ⇒ 〔女戦士〕体力点=0
   △〔盗賊〕7+=15 ≪ 〔モンスター〕
[2R] ×〔盗賊〕8+=12 < 19=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔盗賊〕体力点−2=4
[3R] ×〔盗賊〕8+=16 < 20=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔盗賊〕体力点−2=2
[4R] ×〔盗賊〕8+11=19 < 20=11+〔モンスター〕○ ⇒ 〔盗賊〕体力点−2=0
 おれの最初の一撃が女戦士の口の中にから、のどの奥に入り、そのまま頭の後ろの部分(後頭部)まで、串刺しになってしまった。これでは、生きていられるはずもない。女戦士が一撃で殺された光景を目の当たりにした盗賊は、あまりの恐怖に身動きが取れなかったようだ。
 おれは、三人の死体の回りを、うろついた。こいつらの体の中に、何かいいものがあるかもしれない。はじめのリーダーの服をはぎ取った。首にペンダントをかけていた。女戦士の服もはぎ取る。柔らかい2つのふくらみがあり、そのふくらみのてっぺんにポチっとした何かがあったが、それよりも、おれは女戦士がふくらみより下のところに巻いていた袋に興味を持った。袋の中には、キラキラした金属円盤が12枚入っていた。盗賊の両腕には、黄色い金属の輝くブレスレットがそれぞれあった。
 まずは、リーダーの着けていたペンダントを見てみよう。おれは、壊れないように、革ひもをつかみ、リーダーの死体から取り外した。ペンダントは円形で、中央に青い宝石が嵌め込まれていた。しばらく手で転がして遊んでみる。やがて、リーダーがどうやって使っていたかを思い出した。革ひもは短かったが、どうにかおれの頭をくぐらせることができた。何かの役に立つだろう。いい物を手に入れた。運点を加えることができるが、今のおれの運点は原点だから、あまり意味がない。
 他の2つのものは……あれ、何だっけ? おれの頭では、もう他のものを思い出すことはできなかった。仕方がないから、とりあえず、腹ごしらえでもしておこう。いただきま〜す。おれは、三人の死体をあっという間に平らげた。体力点4を加える。
 さて、そろそろ通路を先に進むか。辺りは、しんと静まり返っていたが、また足音が聞こえてくるかもしれない。おれは、ゆっくりと歩を進めた。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 11/11
 体力点 … 19/19
 運点 …… 10/10
 所持品 … 革切れ、ペンダント
 (Save Number:115)

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2022/10/14


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