死神の首飾り(プレイ日記)


【第23回】 レッドドラゴンの最期

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 12(+2)/12 (戦闘時のみ)
 体力点 ……… 19/19
 運点 ………… 10/11
 金貨 …… 14
 宝石 …… 死神の首飾り
 食料 …… 6、黄金のリンゴ
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、たいまつ5本、銀の鎖帷子(戦闘時のみ技術点+1)、剣術の指輪(剣を用いている場合に限り戦闘時のみ技術点+1)、陶製のバラ、困ったときの書、ドラゴン殺しの槍(戦闘時のみ技術点+1)、琥珀色の松脂の入った瓢箪、ドラゴンの鱗の盾
 メモ ………… 「自然そのものである母なる神よ、我を助けたまえ」

〔51〜〕
 私はドラゴンが飛びかかる隙をついて、柔らかい腹部に槍を命中させようとする。この戦闘では、私が勝つたびにドラゴンの体力点5点減らすことができる。というのも魔法の槍がドラゴンの体の奥深くに突き刺さるからだ。2024年10月にリリースされたソーシャルゲーム「ウィザードリィヴァリアンツ ダフネ」(通称ダフネ)のヘルムート戦をBGMにして、戦う。
 〔レッドドラゴン〕  技術点 12   体力点 20
 〔批判屋〕      技術点 14   体力点 19

[戦闘ラウンド(青字DDの値)]

[1R] ×〔レッドドラゴン〕12+18 < 19=14+〔批判屋〕○ ⇒ 〔レッドドラゴン〕体力点−5=15
「グアアーーーッ!」
 ドラゴンは、先程の優しい声とは想像もつかないような声で絶叫をあげる。いいぞ。
[2R] ○〔レッドドラゴン〕12+1022 > 20=14+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=17
 ドラゴンも負けじと応戦する。
[3R] ×〔レッドドラゴン〕12+17 < 18=14+〔批判屋〕○ ⇒ 〔レッドドラゴン〕体力点−5=10
[4R] ○〔レッドドラゴン〕12+19 > 28=14+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=15
[5R] △〔レッドドラゴン〕12+1123 = 23=14+〔批判屋〕△
[6R] ×〔レッドドラゴン〕12+18 < 21=14+〔批判屋〕○ ⇒ 〔レッドドラゴン〕体力点−5=5
 よし、あと一撃だ! しかし、突然私の槍が宙を切る。レッドドラゴンが白いローブを着た老人に変身したのだ。
「ありがとうございます。とうとう私にかけられていた呪いが振り払われたのです。あなた様のような強い御方だからできたことです。もう何百年も前のことでしたが、私はこの玄関に連れて来られ、誰かに打ち負かされるまでドラゴンの姿をして、ここに留まっていなければならない運命を負わされました。あなた様が私を負かしてくださった今、やっと私は元の世界に戻ることができます。一緒に玄関をくぐろうではありませんか。」
 よくもまあこの期に及んで白々しい嘘を。無論そんな戯言には耳を貸さず、私はドラゴンを攻撃する。だが、ただ攻撃するだけでは芸がないな。よし、騙されたふりをしよう。
「わかりました。一緒に玄関をくぐりましょう。」
 私は“老人”に同意し、一緒に銀色に輝く玄関へ歩いた。
「あ、ちょっとお待ちください。」
「どうかされましたか?」
「玄関を通るときは、武器や防具を全て置いておかなくてはなりません。さもないと、オーブの神々の呪いがあなたにふりかかるでしょう。」
 言っていることがドラゴンのときと一緒だ。
「わかりました。私は武器と防具を置いてからまいります。お爺さんは先にくぐっておいてください。私も後から行きますから。」
 そう言って、槍と盾を地面に置く「ふり」をする。それから“老人”の後に続く。“老人”は振り向きざま、またドラゴンに戻る。
「人間ていう奴はなんて愚かなんだろう。ドラゴンの言うことを信じては…………グフッ!!!!」
「いけないんだろう。そんなことは先刻承知だ。お前に何度も騙されるほど人間は愚かな生き物ではない。」
 ドラゴンが最後まで言う前に、槍はドラゴンを串刺しにしていた。
「き……貴様、……騙したな。」
「何を言ってやがる。お前から騙そうとしたんだろうが。」
「このわしが、人間ごときに……」
 大きく口を開けた傷口から血が迸(ほとばし)り、レッドドラゴンは大きな地響きを立てて地面に頽(くずお)れる。私の最後の一撃がとどめとなった。念のため、ドラゴンの鼻と口を鱗の盾で塞ぐ。ドラゴンはぴくりとも動かない。玄関番を務めるドラゴンは滅びた。「騙される方が悪い」とほざく輩は、いつかそのツケを高い利子つきで支払うことになる。尤も、こいつは今がその“いつか”だがな。私は銀色に輝く玄関に進む。いよいよ帰還のときが来た。



 私は玄関に足を踏み入れる前に、しばらくこの夢幻の魔法世界の景色を眺め渡す。邪魔をする者はいない。湖が照り輝き、遠くにエメラルド色の森が陽炎で霞んでいる。死神の首飾りが胸に重く感じられる。そして、私は魔窟で出会った四人の十字軍の騎士達を思い出す。(十字軍の皆さん、あなた方の最期の願いが果たされるときがきました。)私は、覚悟を決めて銀色の玄関の前で立ち止まる。そして母なる神に最後の祈りを捧げながら、銀色の幕を張られた玄関に入る。スゥーっと、何の抵抗もなく、銀色の幕を通り抜ける。そして、辺りは真っ暗闇に包まれた……。

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2025/01/19


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