死神の首飾り(プレイ日記)


【第3回】 森の中にて

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 ……… 12/12
 体力点 ……… 19/19
 運点 ………… 11/11
 金貨 …… 10
 宝石 …… 死神の首飾り
 食料 …… 10
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、たいまつ5本

〔185〜〕
 突然、目もくらむような日差しの中に出てくる。今まで暗い魔窟の中にいたから、眩しさにまだ目が慣れていないのだろう。やがて、明るさにも目が慣れ、辺りを見回す。
 今私が立っているのは、巨大な大地の割れ目の口のところだ。これが彼ら十字軍の言っていた魔窟の入口に違いない。岩肌が露出した地表は黒ずみ、いたるところに裂け目があり、穴や亀裂が走っている。嫌な臭いが割れ目の底から立ち昇っている。西の方を見ると、ところどころに樹木が生え、密林のある緑の丘が広がっている。右手数百メートルのところから森が始まり、丘の方につながっている。グレイギルドに到着するためには、丘の方へ行かなければならない。今考えられるのは、森を抜けるか、それとも開けた平野をまっすぐ進むか、だ。私はこのオーブの世界のことがよく分かっていない。それでも、森の方が敵に見つかりにくいのは同じだろう。ここは森を抜けることにしよう。
 私は暗く緑色の影を落とす森に足を踏み入れる。しばらくすると、私は森の中の小さな開墾地に出てくる。すると、私はそこにいる動物を見て驚き、立ち止まる。子馬ほどの大きさのある白い雌狼が、二匹の赤ちゃん狼に乳を飲ませているではないか。雌狼は私を見ると、小さな赤ちゃん達を脇にどけ、鼻を鳴らしながら身構える。戦うか、逃げるか、それとも……。考えてみると、この狼は単に赤ちゃん達の哺乳をしたいだけではないのだろうか。単純に通り過ぎても良いのだが、猫の手や狼の手も借りたいところだ。ここは干し肉を与えることにしよう。オーブの神々の連中から干し肉をもらっているから、ここで一食分くらいなくなっても大丈夫に思える。
 私は雌狼に干し肉を与えた(食料−1)。
 狼は、最初は訝しがっているようだったが、私に敵意がないことを見てとると、すぐさまおいしそうに干し肉を平らげた。と、次の瞬間、緑色のローブを身に纏った男が開墾地に出現する。



 男は片手に樫の木の杖を持ち、もう一方の手には銀の斧を持っている。そして、頭にはヤドリギでできた冠を戴いている。その顔は微笑んでいた(イラストからは微笑んでいるようには見えなかったが)
「わしの名はウォードマン。この神聖な土地を守護するドルイドの神じゃ。わしの大切な友人である白狼はお主の贈り物に感謝しておる。このような心遣いにはそれ相応のお礼をするべきじゃろう。ドルイドの神々の加護がお主にありますように。幸運がお主に微笑みかけますように。お主に運点1を与えよう(原点数……)。」
 この冒険、運を使うような場面がもうあったということなのか? まあいい。ウォードマンは更に続けた。
「お主はだいぶ疲れておるようじゃ。これを食べなさい。」
 とローブから黄金のリンゴを取り出し、私の手に握らせた。
「このリンゴを食べると、素晴らしい疲労回復の効果がある。なんと、お主の体力点4点回復することができるのじゃ。」
「ありがとうございます。」
 結果的に食料の出入りはなしとなった。いや、それ以上にドルイドの加護を得られたのは心強い。
「もし、お主が疲れたというのであれば、ここで好きなだけ休んでいくが良いぞ。では、わしはこれにて。」
 次の瞬間、ウォードマンの姿は消えた。狼はというと、赤ちゃん狼達に乳を飲ませ終えたのだろうか、母子ともに眠っている。この場所は安全な場所のようだ。もし、死神の首飾りを地球まで持って帰るという任務がなければいつまでもここにいたいところだが、そうも言ってはいられない。私はここを立ち去り、使命を続けることにする。振り向くと、狼達は相変わらず眠っていた。
 しばらくの間、密生した下ばえの中を進むと、丘を越える道に出てくる。その道の行先には木の生い茂った谷間がある。そこで、私は西へ向かう道を進むことにする。道がカーブするところまでは順調に進めたが、そこで八本足の茶色い鱗を持つ巨大な蜥蜴が日光浴をしているところに出遭ってしまう。この蜥蜴はバジリスクと言って、こいつに見られるとその部分が石になってしまうという恐ろしい生き物だ。こいつが目を覚まさないように通り抜けられるか試してもいいが、今はそんな危険を冒したくはない。私は道からそれて下ばえの中を行くことにした。道を切り開くと言えば聞こえはいいのだが、密生していてしかも棘のある藪は歩みを遅らせ、困難にさせる。開拓作業をしているうちに、お腹がすいてきてしまった。ここで食料1食分を消費する。この食料は道の開拓に消耗した体力を補填するものであり、体力点を回復することはできない(とは言え原点数……)。だが、これでバジリスクからは逃れることができたようだ。
 開拓した道を歩いていくうちに、いつの間にか森を抜けていた。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 ……… 12/12
 体力点 ……… 19/19
 運点 ………… 11/11
 金貨 …… 10
 宝石 …… 死神の首飾り
 食料 …… 8黄金のリンゴ
 飲み薬 …… ツキ薬(原運点+1まで回復)
 装備明細 …… 剣、革の鎧、ザック、たいまつ5本
 (Save Number:384→65)

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2024/10/06


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