雪の魔女の洞窟(プレイ日記)


【第17回】 癒し手を求めて

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 11/12
 体力点 … 10/19
 運点 … 9/10
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した、<グル・サン・アビ・ダァル>
 金貨 … 248
 食料 … 2
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉1つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵、四角い金属板、盾

〔252〜〕
 峡谷から今降りてきた方を見上げると、既に秦皮(とねりこ)の姿はなかった。自分の村に帰ったのだろう。峡谷の左側に生えている木々の一本から縄梯子が下がっているのが見える。縄梯子を見てみると、ほとんど枝に隠されているが、木造の小屋の形が辛うじて見てとれる。秦皮の話によると、ここには癒し手はいない(癒し手は不死鳥の頭が刻まれた岩肌の洞穴にいる)が、もしかすると、何か別の手掛かりがあるかもしれない。よし…縄梯子を登ってみよう。縄梯子を登るうちに頭上の昇降台で引きずるような足音が聞こえる。私は昇降台に切られた穴を通り抜ける。案の定癒し手ではなかった。私が侵入したのは凶暴なマン・オークの隠れ家だったのだ。マン・オークは問答無用で襲いかかってくる。怪物が斧に手を伸ばすと同時に私も剣を抜く。
 〔マン・オーク〕  技術点 8   体力点 6
 〔批判屋〕     技術点 11  体力点 10
[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔マン・オーク〕8+=16 < 21=11+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔マン・オーク〕体力点−2=4
[2R] ×〔マン・オーク〕8+=13 < 18=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マン・オーク〕体力点−2=2
[3R] ×〔マン・オーク〕8+=15 < 16=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マン・オーク〕体力点−2=0
 不法侵入したのはこっちの方だが、キルケゴール風に言うと今はあれかこれかの瀬戸際なのだ。許してくれ、マン・オークよ。マン・オークの隠れ家で見つかった役に立ちそうなものとしては蝋燭が1本と火口箱が一箱くらいだ。それらをザックの中に入れて梯子を降りると峡谷を更に東へ歩き続ける。
 行く手に大きな丸い岩があったのでそれを迂回すると、岩の陰でたいそう大柄な男が眠っているのが見つかる。獣の毛皮を何枚か重ねた上に寝転んで大きないびきをかいている。両手用の戦斧が岩に立てかけてある。この男は蛮人だ。起こすのは愚の骨頂なので、爪先立って通り過ぎることにする。だが、この辺りは石ころだらけで、足音を全く立てないというのは無理な話だ。ああ、こんなときにエルフの長靴があればなあ…。現在、エルフの長靴は緑の草地に赤速と一緒に眠っている。今では本当に幻の逸品になってしまった。そんなことを思いながらなるべく足音を立てないように進む…ゴロ…しまった。案の定やってしまった……。蛮人は敵に忍び寄られるのに慣れており、この足音ですぐに目覚める。
「誰だ、お前は!」
 蛮人は自分の発した言葉が言い終わらないうちに跳ね起きて戦斧を掴み、攻撃してくる。どうやら蛮人は、戦うのが先で質問は後になる人種らしい。文字通り野蛮人なのだ。こっちは<死の呪文>で弱っているというのに、勘弁してよぉ……。
 〔蛮人〕    技術点 9   体力点 8
 〔批判屋〕   技術点 11  体力点 10
[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔蛮人〕9+=15 < 18=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔蛮人〕体力点−2=6
[2R] ×〔蛮人〕9+=16 < 17=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔蛮人〕体力点−2=4
[3R] ×〔蛮人〕9+=16 < 19=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔蛮人〕体力点−2=2
[4R] ×〔蛮人〕9+=18 < 19=11+〔批判屋〕○ ⇒ 〔蛮人〕体力点−2=0
 弱っていたが、何とか無傷で倒すことができた。こっちは争う気なんかなかったのに…。やはり、先に嗾けた方が分が悪くなるものだ。気をつけよう。蛮人の持ち物で興味を引くのは文字の刻まれた銅の腕輪銀の鏃(やじり)が3つ入った革袋だけだ。銀の鏃は役立ちそうだからもらっておこう。さて、腕輪を観察すると、<腕力は威力>という言葉が辛うじて読み取れる。もしやこの腕輪は腕力が増す腕輪なのでは…。試しに腕輪をはめてみる。すると、腕に力が漲ってくる。この腕輪には魔力がある。技術点1を加える。やった、技術点が原点に戻ったゾ。技術点が原点に戻ったのを区切りに、ここで食事をとることにする(食料−1体力点+4)。出発の準備は出来た。<死の呪文>の効き目が完全になる前に峡谷を急がなくては…。
 蛮人の眠っていた岩場あたりから、だんだん大きな岩が目立つようになってきた。歩いていくうちに、右手に大きな一枚岩が見えてくる。炎に囲まれた架空の鳥の頭部が刻まれている。粗末な石段が岩の横を通って洞穴の入り口へと続いている。炎に囲まれた鳥…不死鳥だ!この洞穴こそが癒し手の住居に違いない。私は呼吸を整えると、洞穴の石段を昇る。癒し手はどんな人物なのだろうか。そう思うと胸がドキドキする。だが、<死の呪文>に蝕まれているこの身に何が起きても怖くはない。いろいろな思いが頭をよぎり、心臓が早鐘を打つのを感じながら、私は石段を昇っていく。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 14/19
 運点 … 9/10
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した、<グル・サン・アビ・ダァル>
 金貨 … 248
 食料 … 
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉1つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵、四角い金属板、盾、蝋燭火口箱銀の鏃3つ銅の腕輪
 (Save Number:319→75)

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2014/09/22


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