雪の魔女の洞窟(プレイ日記)


【第14回】 スタブとの別れ

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 12/12
 体力点 … 12/19
 運点 … 5/9
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した、<グル・サン・アビ・ダァル>
 金貨 … 248
 食料 … 2
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉1つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵、四角い金属板、盾

〔211〜〕
 ドワーフの怒りは頂点に達していた。怒髪天を衝くとはまさに今のスタブを意味した。
「モーリの仇、思い知れ!」
 ドワーフの一撃で山トロールは即死した。そして山トロールの下に歩み寄り、その首を刎ねる。
「貴様ごときがモーリの首飾りを着ける資格はない!」
 さすがの山トロール達もこれには度肝を抜かれたのか、逃げ腰になる。しかし、スタブはそんな仇敵にはお構いなしに、現在赤速が戦っている山トロールも後ろから斬り殺してしまう。
「スタブ……」
 赤速がスタブに声をかけようとしたが、スタブは他の山トロール達を討ち倒していく。そして、あっという間にすべての山トロールを殺してしまった。
「モーリ!お前の無念は晴らしたぞ!!」
 ドワーフが涙を流しながらモーリの首飾りを天にかざし、仇討本懐を遂げた報告をした。闇エルフのときの赤速といい、今回のスタブといい、普段は陽気な2人も宿敵に対しては容赦しない。全く恐ろしい友を持ってしまったものだ…。
「<批判屋>、赤速、ありがとう。もうすぐストーンブリッジじゃ。わしの仲間がお前さんたちを手厚く迎えてくれるじゃろうて。」
 涙をふきながらスタブが私たちに言ってくれる。間もなく、ドワーフの故郷ストーンブリッジが見えてきた。
「おかえりスタブ!よく戻ってきた!雪の魔女のク○ババア(自主規制)に捕まったと聞いたときはどうなることかと思ったよ!」
「おお、それならこちらの英雄さんがわしらを助けてくれたからのう……じゃが……」
「どうした?スタブ」
「モーリが山トロールに殺された…。」
「何だって?本当か、スタブ!」
「ああ、本当だとも。」
 スタブはそう言って、モーリの形見の首飾りを取り出した。途端にドワーフ達の間でざわめきが起こる。
「みんな、死んだモーリのためにもこのストーンブリッジを守ろう!」
 だが、ドワーフ達はスタブの呼びかけに答えない。
「どうしたんだ、みんな。ストーンブリッジを守ろう。」
「実は…」
 出迎えてくれたドワーフのうちの<大足>と名乗る男が事情を説明する。
「ストーンブリッジの伝説的な戦鎚がジリブラン王から盗まれてしまったんだ。それ以来、わしらは心の支えを失ってしまってなあ。トロールを倒したいのはやまやまだけど、どうしてもその士気が湧き起らないんだ…。ジリブラン王から戦鎚を盗んだのは一羽の鷲なのだが、ダークウッドの森の上空で落としてしまったことだけは分かっている…。」
「探すしかない。大足、すぐに出かけよう。」
 スタブも長旅で疲れ切っているというのに、自分の苦労も忘れて大足に提案する。そして、こちらの方を向いて詫びるような口調で言う。
「お前さんがた、済まぬがお客として世話することは出来なくなった。ストーンブリッジの戦鎚を無事に取り戻して山トロールどもを撃退したそのときに、改めて賓客として迎えよう。そのときまで待っていてくれ。」
 スタブは大足と一緒にストーンブリッジを出発し、ダークウッドの森へ向かう。陽気なドワーフの姿を見るのはそれで最後になる。
「スタブの代わりにわしらが出来る限りの世話をしよう。」
 ドワーフという種族はこの辺りが義理堅く、仲間が世話になった礼を自分たちが代理で行ってくれる。しかし、赤速が丁重にこの申し出を断る。
「いえ、大丈夫です。…<批判屋>、僕と一緒に月岩山地まで来るんだ。大事な話がある。スタブがいなくなったのは却って好都合かもしれない。頼む、僕と来てくれ。」
 赤速の目が真剣そのものだったので、私は否応なしに赤速の言う通りにするしかなかった。ストーンブリッジを後にして、赤水川の岸に沿って東へ向かう。トロールの斥候を警戒しながらも私は赤速の「大事な話」というのが気にかかる。何だろう。悪い話でなければよいのだが…。赤速がふいに、左手の木々のあいだで武器を研いでいる3人の山トロールを見かける。ここでここで運だめしを行う。DD=10>5でだ(運点:5→)。タイミングの悪いことに、山トロールの1人が顔を上げてこちらが歩いているのを見かける。そして声をあげて他の者に知らせ、3人とも木々の間から攻撃に走り出てくる。3人のうちの2人は私に、1人は赤速に向かってくる。

 山トロール2人と同時に戦います。例によって、<批判屋>は2人の山トロールのうち片方にしかダメージを与えられません。
 〔山トロール1〕  技術点 8   体力点 9
 〔山トロール2〕  技術点 9   体力点 9
 〔批判屋〕     技術点 12  体力点 12
[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔山トロール1〕8+=12 < 17=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール1〕体力点−2=7
   △〔山トロール2〕9+=13 < 17〔批判屋〕△ ⇒ 攻撃回避
[2R] ×〔山トロール1〕8+=17 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール1〕体力点−2=5
   △〔山トロール2〕9+=15 < 20〔批判屋〕△ ⇒ 攻撃回避
[3R] ×〔山トロール1〕8+=13 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール1〕体力点−2=3
   △〔山トロール2〕9+=18 < 20〔批判屋〕△ ⇒ 攻撃回避
[4R] ×〔山トロール1〕8+=17 < 19=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール1〕体力点−2=1
   △〔山トロール2〕9+=16 < 19〔批判屋〕△ ⇒ 攻撃回避
[5R] ×〔山トロール1〕8+10=18 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール1〕体力点−2=0
   △〔山トロール2〕9+=15 < 20〔批判屋〕△ ⇒ 攻撃回避

 首尾よく無傷で山トロール1を倒すことができた。ここから先は普通の戦闘を行うことができる。

[6R] ×〔山トロール2〕9+=13 < 14=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール2〕体力点−2=7 (初のピンゾロの丁…)
[7R] ○〔山トロール2〕9+11=20 > 19=12+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=10 キャーッ!
[8R] ×〔山トロール2〕9+11=20 < 22=12+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール2〕体力点−2=5
[9R] ×〔山トロール2〕9+=16 < 21=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール2〕体力点−2=3
[10R] ×〔山トロール2〕9+=17 < 19=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール2〕体力点−2=1
[11R] ×〔山トロール2〕9+=15 < 22=12+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔山トロール2〕体力点−2=0
 またもや山トロール2との一騎打ちで苦戦…だが、なんとか両方倒すことができた。死んだトロールの体を検(あらた)めると、1人が素晴らしい剣を手に握っているのを見つける。道理で苦戦したわけだ。トロールの指を開かせてその見事に細工された武器を取り上げる。刃は鋭く、手近な枝を苦もなく斬り落とす。技術点1を加える(ですが原点数…)。まだ仲間が近くにいるかもしれないから急ぐよう赤速がうながす。私もその場を急いで離れようとするが、うまく走れない。赤速はと見ると、彼もまたうまく走れないでいた。疲れがたまっているのかな。そう思っていると、赤速が悪態をついた。
「畜生、ついにこの時が来たか…。」

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 10/19
 運点 … /9
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した、<グル・サン・アビ・ダァル>
 金貨 … 248
 食料 … 2
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉1つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵、四角い金属板、盾
 (Save Number:164→38)

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2014/08/08


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