雪の魔女の洞窟(プレイ日記)


【第7回】 三人組結成

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 12/12
 体力点 … 11/19
 運点 … 9/9
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した
 金貨 … 250
 食料 … 8
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉2つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵

〔171〜〕
 足音はいよいよ大きくなり、戸口にいきなり2人の男が現われる。ドワーフとエルフだが、2人ともにこにこ笑っており、襲いかかってくる気配は一切感じられない。2人同時に話そうとするが、結局エルフの方が先に話しかけてくる。
「あの腐れ女を殺してくれたんだね!ありがとう、本当にありがとう!僕らは自由だ。じきにこのくそいまいましい首輪がはずせるようになる。お礼代わりに、君をここから逃がす手伝いをしたい。この道を引き返すのは無理だ。雪の魔女の家来たちが待ち構えているし、地下道はどこもゴブリンでいっぱいだ。今も僕たちの仲間が時間稼ぎに奴らと戦っている――これ以上時間を無駄にするな。」
 やはり、私の正体は見破られていたか…だが、どうやってここから逃げるんだ?この部屋は行き止まりで、来た道を引き返すしかないのでは?だが、次の瞬間、驚くべきことが起こった。エルフが戸口の真向かいの壁にまっすぐ歩み寄り、壁を通り抜けてしまったではないか。
「雪の魔女の目くらましの1つさ。逃げ道として用意していたんだが当人は結局使わずじまいだった。わしらも使ったことがない点が問題だが。」
 ドワーフがくすくす笑いながら言う。そういえば、水晶の洞窟の入口も目くらましの壁だったな…。ドワーフが壁を通り抜け、私も後に続く。目くらましを通り抜けると、そこは松明に照らされた細い地下道だった。私たちは一列縦隊になって進む。
「そう言えば、自己紹介が遅れたね。僕は<赤速>(あかはや)と言うんだ。月岩山地の出身なんだ。」
「わしはスタブ、ストーンブリッジに住んでおる。」
「これは失礼、私は<批判屋>と呼ばれている。ジパングという異世界から来たんだ。」
 一通り自己紹介が済んでから、赤速が続ける。
「僕とスタブは、お互いおぞましい雪の魔女に仕える奴隷としてここで知り合ったのさ。2人とも故郷の村に帰りたいと思っている。このいまいましい洞窟から逃げ出せたら、その後は僕らのところに来てくれたまえ。ストーンブリッジは山の中の僕の村への通り道にある。どっちもかなり遠いけれどね。」
 まもなく、分かれ道に行き当たる。右か左か左か右か。今度はの道を選択する。左の道を進んだとき、スタブが声を上げる。
「あの球はなんじゃろう。」
 それは、床に転がっている球だった。ガラスで出来ており、松明の明かりで見るといくつもの色が渦巻いて光っているように見える。
「放っておきたまえ。必要のないものだし、罠かもしれない。」
 赤速が忠告する。だが、雪の魔女の抜け道に、わざわざこのような罠が仕掛けられているとも思えない。ここは球を拾い上げてみることにする。拾い上げると球は温まり、色が矢継ぎ早に変化して渦巻き始める。赤速とスタブが後ずさる。
「捨てろ!」
 だが、私は何が何でも球の秘密を解明したかった。球をそのまま持っていると、温もりが腕を這い上がり、じきに体中が火照って何週間ぶりの温かさを味わう。体力に3点と運に1点を加える
「この球に触れると身体が温まるよ。はいどうぞ。」
 2人はおっかなびっくりで手から手へわたす。やがて3人とも温まると、球を床の上に戻し、地下道をまた歩き続ける。更に5分ほど歩くと地下道が右に鋭く折れ、数メートル先でまた右に折れる。間もなく分かれ道に出たのでどちらに進むかを話しあい、その結果、まっすぐ進み続けるよりも左に曲がることにする。
 通路の途中で、左手の壁際に蛇の形の真鍮の把手のついた大きな鉄の箱があった。興味があったが、今度こそ何か罠があるかもしれないので誰も開けたがらない。かと言って、素通りするのも気になる。ここは公平にくじ引きをすることにする。を行う。出た目は…、赤速が短い藁しべを引く。把手に手を伸ばすが、触れる寸前に引っ込める。エルフ特有の直感が罠の存在を告げたのだ。箱をよく調べると、把手の下に突起が隠されているのが見つける。赤速が突起を指で押すとカチッと音がしてふたが開く。箱の中には灰色の毛皮でできた長靴が一足ある。
「古(いにしえ)のエルフの長靴だ。凄い宝物だ――今では誰も造り方を知らないんだよ。この長靴を履いていれば、どんなところを歩いても誰にも聞きつけられずに済むんだ。またくじ引きで誰が履くかを決めよう。」
 赤速は大喜びで言う。再びを行う。出た目は…、またもや赤速が短い藁しべを引く。赤速はにっこり笑って古い長靴を脱ぎ捨てると、エルフの魔法の長靴を履く。地下道を歩き出すが、音一つ立てない。羨ましいとは思うが、まあこれは順当な結果だろう。赤速が鉄の箱を開けなければ、この長靴を見つけることは出来なかったのだから。私とスタブは赤速の後を追う。
 地下道は間もなく丁字路に行き当たる。と、左側の通路から毛皮をまとって大きな石の棍棒を持っている野蛮そうな男とぶつかりそうになる。穴居人だ。そう言えば、以前も穴居人の洞窟に侵入してしまったことがあるな(FF32巻プレイ日記第18回参照)。
「赤速、スタブ。ここは私が食い止めるから、2人は右の地下道を進むんだ。急げ!」
 私は剣を抜き、穴居人を食い止めることにする。

 〔穴居人〕  技術点  8   体力点  8
 〔批判屋〕  技術点 12   体力点 14
[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔穴居人〕8+=12 < 17=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔穴居人〕体力点−2=6
[2R] ×〔穴居人〕8+=13 < 23=12+11〔批判屋〕○ ⇒ 〔穴居人〕体力点−2=4
 どうもこの穴居人、こちらを殺したいというよりは単に自分の縄張りに侵入したことに対して怒っているといった方が正しいようだ。三十六計逃げるに如かず、地下道を走って赤速とスタブに追いつこう…あた!逃げるときに穴居人の棍棒が足に当たった(体力点−2)。穴居人は自分の縄張りさえ守れればそれで満足らしく、追いかけては来ない。
 痛む足をさすりながら、赤速とスタブに追いつこうと地下道を進んでいくと、突き当たりに扉があった。扉は触れもしないのにすっと開く。扉の中を見て、心臓が凍りつくような光景を目の当たりにした。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 12/19
 運点 … 9/9
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した
 金貨 … 250
 食料 … 8
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉2つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵
 (Save Number:365)

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2014/04/24


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