雪の魔女の洞窟(プレイ日記)


【第6回】 支配者との対決

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 12/12
 体力点 … 13/19
 運点 … 9/9
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した
 金貨 … 0
 食料 … 8
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、、マント、魔法の銀の笛、ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉2つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末、ニンニク、龍の卵

〔150〜〕
 地下道のどんづまりには木の扉があり、取っ手を回すと開く。中に入ってみるとそこは天井が高くてだだっ広い部屋で、突き当りが氷の壁になっている。部屋の中央には大理石の棺が開けっ放しになっており、蓋が側面に立てかけてある。突然、石棺の中から白ネズミが飛び出してこちらに走りよる。目の前で立ち止まり、みるみるうちに大きくなり、形が変わり始める。白ネズミ…、あのドワーフの別れ際の言葉を思い出した――「白ネズミに気をつけろよ!」――とすると、これは非常にまずいのでは…そうだ。ミノタウロスの角の粉末だ。先程のゾンビの倉庫から持ってきたものが早くも役に立つとは。確か、変身魔法を破ることができるのはミノタウロスの角の粉末だと、古い言い伝えがあった。急いで少量を巨大化しつつある生き物にふりかける。生き物は縮んで元の白ネズミに戻る。言い伝えは本当だったのだ!尤も、ドラえもんだったら“地球破壊爆弾”でこのアランシアごと木端微塵に吹き飛ばしてしまうだろうなあ。そんなことを考えつつ、開けっ放しの石棺に好奇心をそそられて、歩み寄って調べることにする。
 石棺に近づくと、女の不気味な笑い声が部屋にこだまする。白い毛皮を纏(まと)った美しい女がゆっくりと棺の中から起き上がったが、微笑したときに紛(まぎ)れもない牙が見え、この雪の魔女が吸血鬼だと悟ってぞっとする!吸血鬼か…。ならば合点がいく。吸血鬼に血を吸われた者は吸った者の永遠の奴隷に成り下がると聞く。恐るべき吸血鬼…だが、雪の魔女はニンニクを見てたじろぐ。ゾンビの倉庫から持ってきたものがこうも続けて役に立つとは。ニンニクでは雪の魔女を滅ぼすことはできないが、幾分か余裕が出来た。吸血鬼と言えば、木の杭…だが、木の杭はない。代用品として…そうだ、ルーン文字の刻まれた棒だ。私は棒をザックから取り出すと、雪男の胸に槍を投げつけたとき(第2回参照)のように雪の魔女の心臓目がけて投げつける。槍は雪の魔女の心臓を見事に貫いた。
「ギャ〜〜〜〜〜ッ!!」
 恐ろしげな断末魔の悲鳴が上がる。雪の魔女の身体は崩れだし、間もなく床に積もった塵の山と化す。投げた棒を回収しながら槍投げの腕を自画自賛する。まあ技術点12だからな。余程のことがない限り命中するだろう。
 部屋の奥の氷の壁にぼんやり何かの形が見えたので調べてみることにする。私は装飾を施(ほどこ)した櫃が氷の壁に封じ込められているのを見る。櫃のふたは開いており、中には金貨や宝石が詰まっている。これこそが猟師の死に際の言葉にあった「報酬」に違いない。私は氷を剣で砕いて櫃にたどり着く。ど・れ・に・し・よ・う・か・な?よし、これだ!最初に取り上げた品物は黄金でできた神像だった。だが、その神像が突然手から飛び出して黄金の戦士に変わった――宝を護るべく置かれた番人だったのだ。だが、私はなぜか心に余裕があった。この番人さえ倒せば、お宝が手に入るぞ。

 〔番人〕   技術点  9   体力点  9
 〔批判屋〕  技術点 12   体力点 13
[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔番人〕9+=16 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔番人〕体力点−2=7
[2R] ×〔番人〕9+=16 < 21=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔番人〕体力点−2=5
[3R] ○〔番人〕9+10=19 > 16=12+〔批判屋〕× ⇒ 〔批判屋〕体力点−2=11
[4R] ×〔番人〕9+=16 < 22=12+10〔批判屋〕○ ⇒ 〔番人〕体力点−2=3
[5R] ×〔番人〕9+=11 < 15=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔番人〕体力点−2=1
[6R] △〔番人〕9+11=20 = 20=12+〔批判屋〕△ ⇒ 相殺
[7R] ×〔番人〕9+11=20 < 21=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔番人〕体力点−2=0
 どうにか倒したが、私にとって3ラウンド目は魔のラウンドのようだ。結晶戦士のときといい、今回の戦闘といい…。まあ、嫌な予感は忘れよう。
 ともかく、雪の魔女の宝を護っていた番人がいなくなったので、宝は取り放題になる。とは言え、ザックに入れられる量には限りがあるし、概して金というのは重い(密度が大きい)。ザックの大きさと私の体力を考えると、運べるのはせいぜい金貨600枚くらいだ。それでも、ビッグ・ジム・サンからの報酬は金貨50枚だったから、十分な報酬と言えるだろう。金貨50枚につきザックの品物を一つずつ置いていく必要がある。
 ここで、荷物を検(あらた)める。戦鎚…これは結晶戦士を倒すのに役立ったし、重いので置いていく。マント…これはザックの品物ではないので対象外。魔法の銀の笛…雪の魔女が死んだ今、もういらないだろう。置いていく。ルーン文字の刻まれた棒…雪の魔女を倒すのに用いたのでここに置いていく。<勇気の護符>…ザックの品物ではないので対象外。石投げと玉2つ…飛び道具はまだ必要そうだからそのまま。金の指輪…ザックの品物ではないので対象外。銅の指輪…金の指輪と同じ。ミノタウロスの角の粉末…先程の白ネズミのときに役立ったのでもういらないだろう。置いていく。ニンニク…これも雪の魔女を倒すのに用いたので置いていく。龍の卵…これは用途不明だが、まだ役立っていないのでそのまま。すると、合計で5つ置いていくことになるので、50枚×5=250枚の金貨を持っていくことになる。やった!これでビッグ・ジムの元に戻れば合計で金貨300枚か…悪くないな。異世界にいる友達へのお土産を買ってなおかつお釣りがくる。
 ザックに金貨を入れ終わったとき、地下道をこちらに向かって走る足音が聞こえる。これ以上の激しい戦いに耐えられるかどうか心もとないが、立ち上がって剣を抜く。一体何者だ?

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 11/19
 運点 … 9/9
 特筆点 … 魔神をプリズムから救い出した
 金貨 … 250
 食料 … 8
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)、マント、魔法の銀の笛ルーン文字の刻まれた棒、<勇気の護符>、石投げと鉄の玉2つ、金の指輪、銅の指輪、ミノタウロスの角の粉末ニンニク、龍の卵
 (Save Number:171)

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2014/04/15


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