フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第138回】ロキの責任
この階を進む前に、あたし達のステータスを確認しておくわよ。
(↓現在のステータスです。画像をクリックすると詳細を見ることができます。↓)
(↑尚、ソフィーはステータス画面に登場しません。↑)
あたしとリーゼルとクリスは、作者さんの言っていたクリアレベルの70に到達したわ。ゴールが近いことに間違いはないわね。
ここから先は、戦闘中の回復とかもままならないことも多いから、無用な戦いは避けるわよ。
ここにも濃い紫色のブロックがあるわね。本当に歩きづらいわ。
宮殿の迷路の先は、赤い絨毯で敷き詰められていた。神までもがマルクスの共産主義に染まったの?
あたし達は、構わずに進んで行く。
お前が強硬派の元兇、そしてあたし達エルフ族の仇ね。今こそおじいちゃんの無念を晴らすときよ。
何ですって? ということは、他の神を捨て駒にしてお前1人だけになってでも、フィンブルの冬だけは完成させたってことになるわ。
リヒターも言っていたけれど、光の神のくせにフィンブルヴェトルを巻き起こそうなんてねじくれた考えを持つこと自体が信じられないわよ。でも、現実にそうなっているのだから、受け入れるしかないわね。
バルドルから放たれた光線を、ロキが体全体で受け止める形となった。
本来ならば人間界に放たれるはずの光線をロキ1人で受け止めたのよ。ロキはひとたまりもないわ。
ロキは悲鳴すらあげることなく、その場に頽(くずお)れた。
アイビスはロキの下に駆け寄る。
絶対零度の冷気を浴びたロキは、ほぼ凍傷状態だった。アイビスはロキの首筋に噛みつき、暖かい血液をロキの体内に注入した。
その甲斐あってか、ロキは意識を取り戻した。でも、ロキの命がもう長くはないことは火を見るよりも明らかだった。
「アイビスか……ありがとう。だが、私はもう助からない。」
「いやよ、ロキ様!」
「人間界の8国王を死なせてしまったのは私の責任だ。」
「8国王の血を吸ったのはあたしよ。だから、あたしが死ぬべきだったのに……」
「アイビス、そなたが不満に思っていたことを私が何とかしていれば、そなたも道を誤らなかったろうに。すまぬ、アイビスよ。」
「ロキ様ぁ、ロキ様ぁ……。」
「アイビス、こんな私についてきてくれて、ありが…と……う………」
それっきり、ロキが口を開くことはなかった。
アイビスはロキの亡骸を抱きしめ、ただ咽び泣くだけだった。
確かに、アイビスは人間界からしたら不倶戴天の仇であることに間違いないわ。でも、アイビスも実行犯に過ぎないわ。
元兇はこのバルドルよ。あたし達エルフ族の仇、フレイヤの夫の仇でもあるわ。
自分の身を挺してでもフィンブルの冬から人間界を守ったロキに応えなくちゃいけないわ。
絶対に負けられない!
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2022/09/22
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