フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第130回】50年ぶりの再会
屋敷の中は暖かかった。この屋敷にはロキだけでなく、他の魔族もいるわ。どうやら、ロキが避寒地としてニブルヘイムの住民達に一般開放しているみたいね。
サラマンダーも言っていたけれど、今は魔族以上に神の方が信用できないわよね。
この階段を上がった先の2階にロキがいるらしいわ。
そして、ロキの間へ……。
「ロキ様。お客人をお連れしました。」
「うむ、ご苦労。」
あたし達は、リヒターを先頭に、ロキの間に案内された。
「よく来た。リヒター殿、久しいのう。」
「ロキ殿も、50年前と全く変わりないのう。」
ロキとリヒターは50年ぶりの再会を喜び合った。
その後、ロキはあたし達の方を向いた。
「バイエルン王国の客人達よ、我らは心より歓迎する。」
それまではにこやかだったリヒターが急に厳しい表情になった。
「凍えるような寒さは、神々の仕業だ。フィンブルの冬を起こす前に、手始めに我らのニブルヘイムを極寒の地に変えた……。」
リヒターとロキのやり取りは、例の方法でまとめるわ。
この寒さによって、以前バイエルン王国から贈られた豚が全て病気になってしまった
農作物も、魔法で面倒を見なければ、全て実らなくなるだろう
魔族も数が減り、この状況を覆すだけの力はもう残ってはいない
この状況を脱却するには、ヴァルハラに赴き、フィンブルの冬を計画している主だった神々を倒すしかない
しかしながら、神々と戦えるほどの力を持った魔族は残り少ないのが現状である
ロキの屋敷の一画に、ヴァルハラとニブルヘイムをつなぐ道を作り、そこからヴァルハラに潜入する
魔族としては、バイエルン王国の人達、特にアレクに、神々を叩くことについての強力をお願いしたい
実は、神々も以前よりも力を失っているのも事実である
というのは、以前の神々であれば、力を失った魔族など簡単に滅ぼせるからである
ヴァルハラまでの道をつくるのに数日かかるので、それまでは待っていてもらいたい
随分虫のいい話ね。あれだけ人間界に迷惑をかけておきながら、今度は自分達を脅かす神々を何とかしろですって?
それでも、アルベルトは魔族に協力することを承諾した。アルベルトも結構お人好しね。でも、そのお人好しこそが国の統治者として必要な要素であることは間違いないんだけれど。神との戦いに勝利した暁には、あんた達魔族にきっちり補償してもらうわよ。
神の中にも、実はフィンブルの冬を阻止したい者がいて、その代表格がフレイヤである
ロキはフレイヤに繋ぎを取ることにする
他に、魔族に必要なものとしては、50年前と同様に食糧とのことである
バイエルンで食糧が調い次第、ニブルヘイムに送ることにする
そう言って、ロキは1着のローブを差し出したわ。それはエンチャントローブという、あらゆるバッドステータスを無効化するローブらしいわよ。アレク、これはあんたが着なさい。
「では、一旦バイエルンに帰還するとしよう。」
アルベルトの言葉とともに、あたし達もロキの間を出ることになった。
帰り際、ロキの側近がこんなことを話していた。
それは分かっているけれど、でもそれは自分勝手よ。実質的に人間を巻き込んでしまっているんだもの。協力した見返りがエンチャントローブ1着は、あまりにも安すぎるわよ。
でも、今の魔族はその日一日を生き延びていくのに必死で、助けずにはいられないのも事実だわ。
ロキの屋敷を出て、これからバイエルンに帰ろうと思ったときに、また例の「うるさい」声が聞こえてきた。
おだまり。
どうやら、バイエルンに帰るまでに一戦交える必要がありそうね。
バイエルンに帰る頃には上書きされるでしょうけれど、あたし達のステータスは次の通りよ。
(↓現在のステータスです。画像をクリックすると詳細を見ることができます。↓)
(↑尚、ソフィーはステータス画面に登場しません。↑)
本当は裏重籐を装備する予定だったんだけれど、その後すぐにシルフからエルブンズボウ(攻撃力+113)をもらったから、裏重籐は日の目を見ることなくお蔵入りになっちゃった。裏重籐、恨むなら作者さんを恨みなさい。何しろ、裏重籐を買ってから一度も戦闘をすることなく、エルブンズボウを入手しちゃったんだから。水の腕輪は当然ながらアレクが装備したわ。イージスの盾(防禦力+25)は火属性のクリスが装備し、精霊の冠(防禦力+25)はアレクが装備したわ。
確認が終わったところで、あたし達の行く手を阻む不届きな輩を成敗するわよ。
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2022/09/14
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