フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第129回】いざ、魔界へ
あたし達は、リーゼルママのお店を訪れた。
これまでは未知の大陸とは言っても、所詮は同じ人間界だったじゃない。
今度行くところは、魔界という異世界よ。しっかり装備を調えなくちゃ。
アレクは銀仙花(攻撃力+100)、あたしは裏重籐(攻撃力+96)、クリスは天沼矛(あめのぬぼこ、攻撃力+100)を新たに装備した。これでだいぶパワーアップしたわね。
さて、お城へ行くと……。
アレク、あんたいつから将軍になったの。まあ、神々に恐れられているあんただったら将軍の地位を得てもおかしくはないけれどね。
将軍で男爵のアレクでも王の間と訓練場は自由に行き来できないのね。やっぱり、アルベルトに会うのが先よ。
いよいよ、誰が魔界に行くか、アルベルトから発表があるわよ。
ええ、勿論よ。あたしはおばあ様に断ったし、リーゼルとクリスはママ達に、そしてソフィーはパウラに断ったわ。誰かが行かなくちゃいけないのよ。
フォルゲン伯爵は相変わらず留守番ね。でも、誰かが留守番をしなくちゃいけないのも事実よ。
「アレクよ、精霊たちから贈り物があるそうだ。」
そして、精霊たちがアルベルトの言葉を継いだ。
みんな、ありがとう。大切に使わせていただきます。
各装備品については、時期が来たときにお見せするわ。
「では、早速出立しよう。今回の旅は、リヒター将軍の指示を最優先するように。無論、私も含めてだ。」
アルベルトの許可が下りたのね。では、訓練場へ降りて行くわよ。
この六芒星形に乗れば魔界ね。さあ、行くわよ。
あたし達は、覚悟を決めて六芒星形の上に乗った。景色が歪んでいく……。
そこは、どこかの建物の一画だった。
取り敢えず、そこにいる人(?)に話しかけてみましょう。
この建物にも興味深いものはあったけれど、今はロキに会うことが先決よ。
あたし達は、リヒターの指示の下、建物の外に出た。
寒い! それがあたしの率直な感想だった。しかし、一番驚いていたのはリヒターだった。
「何と、これは一体どういうことじゃ?」
「じい、ニブルヘイムはこんなに寒いところだったのか?」
これは、リヒターでないと分からないことだわ。あたし達は魔界に来るのが初めてだし、魔族の人達は日々の少しずつの変化で気づきにくいでしょうね。あたしもそうだけれど、魔族にとっての50年はさほど年を取らないけれど、人間にとっての50年は世代交代をしていても不思議ではないわ。50年前のリヒターは最年少だったけれど、今のリヒターは最年長よ。あたしを除いての話だけれど。
ともかく、一刻も早くロキと会う必要がありそうね。
「ここはロキ様のお屋敷よ。」
ニブルヘイムの統治者たる者、住居もこのくらいの規模があるわよね。
お邪魔しま〜す。
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2022/09/13
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