フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第124回】オデッサ城の陥落
あたし達はオデッサ城の中を歩きだした。街中でも敵が出るのね。でも、ルーシ上級兵と雖も今のあたし達にとっては雑魚よ。
ええ、よろしくお願いしますわ。
流石に酒場や道具屋などは開いていなかったわね。住民達は安全な場所に避難したに違いないわ。良くも悪くも、戦争に一般市民を巻き込まないようにしている国はある程度しっかりした国なのよね。オデッサ城もある程度しっかりした国とは言えると思うけれど、残念ながらあなた達は道を誤ったわ。
城への道は、兵士達によって固められていた。随分ご丁寧なお出迎えだこと。
面倒だから、ちょっと省略するわ。城を固める一番隊、二番隊ともに倒して、あとはそこにいる重鎮との戦いまで漕ぎつけたわよ。
あんたがルーシ皇帝第2皇子のイグナートね。なんだか、アレシアのヴェルデ将軍に似ているわ。
まあ、どの道死ぬ運命なんだけれどもね。
違うわ、あたし達じゃないわよ。
「嘘つけ!」
嘘じゃないわよ、本当だもん。
「問答無用。弟の仇だ、我が魔法を受けてみよ!」
ちょっと、あたし達の話を最後まで聞きなさいよ。ったく、せっかちなんだから。
第2皇子のイグナートがどんな魔法を使ってくるかは分からないけれど、あたし達の攻撃パターンは変わらないわ。
イグナートが使ってきた「我が魔法」は、スーパーヒールとトルネード、そしてニュークリアよ。どれもかなり強力なんだけれど、あたしの術の方が強いくらいよ。しかも、トルネードは風属性のあたしには痛くも痒くもないわ。
この戦いで、14540の経験値と2580マルク、賢者の指輪を手に入れたわ。
そして、アレクはレベル54に、あたしとリーゼルとクリスはレベル57に上がったわ。
「ぐわあっ! 何と言う……強さ……。俺は弟の仇も討てずに朽ち果てるのか……。」
だからあ、あなたの弟にとどめを刺したのは、あたし達じゃないのよ。
「嘘だ! 貴様らの他に誰がいる!」
もう、しょうがないわね。
アレク、取り敢えずこの人には捕虜になってもらいましょう。幾分か落ち着いてからゆっくりと話し合いができればね。
そういう問題じゃないでしょう。イグナート、これであたし達の言っていることが本当だってわかったでしょ? あなたの弟を
殺した
のはあたし達ではなく、あなた達が契約を結んでいる神だったのよ。あなた達兄弟も神に利用されるだけ利用されて、用済みになったら口封じで消される運命だったのよね。でも、同情はしないわ。半分はあなた達の責任よ。このドイチュにフィンブルの冬を来させようとしたあなた達への天罰よ。
「くそ……気配が消えたか。」
ここで、ザウアーが現れた。
「ご苦労だったな、アレク。残りはこの城だけだ。町はあらかた制圧したからな。今日は宿屋でゆっくり休め。あとはオレ達に任せろ。」
あたし達は虚脱感に苛まれるアレクを見守りながら、宿屋に向かった。
アレク、お休みなさい。誰もあなたのせいなんて思っていないから、大丈夫よ。
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2022/09/08
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