フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第122回】ブレスト城の陥落
あたし達に怪我はなかった。ザウアーとアレクがあたし達を庇ってくれたお蔭もあるんだけれど、それ以前に敵の狙いはあたし達ではなくてレオニードだったみたい。
「バカめ。『待て』と言われて待つ奴がどこにいる。それに、私が待ったところで、貴様らに私の姿が見えるかな?」
「畜生!」
アレクが切歯扼腕する。仕方がないわよ、アレク。あたし達がレオニードに勝っただけでも大きな収穫よ。
この騒ぎに、アルベルトも駆けつけたわ。
「今の声は……。」
とここで、ザウアーがアルベルトに事の経緯を説明した。
「殿下、申し訳ござんせん。アレク達がレオニード皇子を倒したまではよかったんですが、レオニード皇子を生け捕りにしようとした矢先、オレが口封じに気づくのが一瞬遅くて、殺されちまいやした。」
「そうか……。ザウアーもアレクもご苦労だった。今日のところは本陣に戻って休むがよい。この城は主なき城、すぐに陥落するだろう。」
アルベルトはザウアーとアレクを労ってくれたわ。あたし達は本陣の宿屋に戻り、眠った。
さあ、ブレスト城へ行くわよ。今はブレスト城もバイエルン王国のものだから、多分普通に通れるわよね。
ほらね。
他の場所を見て回ると……。
酒場や宿屋、道具屋や武器屋はありふれた場所だったので、ブレスト城入口へ。
既に迎えの門番が立っていたわ。寒い中ご苦労様。
会議場には、既に精霊とアルベルト達がいた。
ベルナルト、リヒター、フォルゲン、……あら、ザウアーは?
「ザウアー将軍は、異常がないかを見回り中でな。すぐに戻ってくるだろう。」
アルベルトの返答にあたしも合点がいった。
確かに、神出鬼没のザウアーにとってはうってつけの役割ね。
長くなりそうなので、いつもの(?)パターンで行くわ。
オデッサは小城とは言え、ブレストからでは攻め口は北からしかない
その上、敵はこの城に、皇帝第2皇子のイグナート皇子を派遣したとの情報が入った
城への潜入ルートらしいものは見つからなかった
ならば、城への潜入ルートを作ればよい
かの城の北門は極端に東側にあるが、逆に北西側は比較的手薄であることをアルベルトは千里眼で調査していた
北西側の壁に、メテオストライクの魔法を撃ってこれを破壊し、ここから兵を侵入させる
その後、これに敵が対応してきたら、北門にゴーレムを召喚する
当然敵は破壊された壁を修復しに、兵を動員するはずであるが、この城は堀によって囲まれているから、堀にかけられた橋を爆破する
そして、北西の壁を修復するために取り残された兵士を一網打尽に討ち取り、翌日城を攻撃すれば城は容易に陥落するであろう
そして、このお城はリヒター将軍に一任されることになった。バイエルン王国の領地が広がるのはいいことね。
ここで、いつの間にか見回りを終えていたザウアーからアルベルトに提案があったわ。
こうして、会議が終わり、解散となった。
あら? 会議が終わっても、まだみんな会議室にいるのね。
「アレクよ。少し城内を歩いてきたらどうだ。」
本当に? やったわ、ついにアレを調べられるわよ。
あたし達は、ブレスト城の地下を調べてみた。
目指すは勿論、アレよ、アレ。
う〜ん、確かにこの武器はリーゼルにぴったりの武器なんだけれど、残念ながら今のリーゼルはもっといい武器を身につけているのよね。マスタードメイスの方が強いから、ウィザードロッドは予備の武器にしておくわ。
さあて、城下町の宿屋へ行ってみましょう。
いやよ。
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2022/09/06
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