フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第111回】ブレスト城の地下

 ブレスト城の入口は、案の定兵士で固められていた。



 ベルナルトは外側を回ればいいって言っていたわ。南側をぐるっと回ってみましょう。



 あった。ここだわ。ここから入ればいいのね。
 それじゃあ、入る前にあたし達のステータスを確認するわよ。
 リーゼルのママのお店でかなり強力な武器や防具を買ったから、だいぶ強くなっていると思うわ。

 (↓現在のステータスです。画像をクリックすると詳細を見ることができます。↓)

 (↑尚、ソフィーはステータス画面に登場しません。↑)



 アレクだけは普通にしているわ。それじゃあ、アレク、またお願いね。
「やれやれ。」
 あ、暖かくなってきたわ。ありがとう、アレク。
 あたし達は南側の通路から探索を始めた。下り階段が見えるわ。



 そんな、下り階段の手前で落とし穴って、どういうこと?
「キャーーーーーッ!!」
 あたし達は下に落ちて行った。
 下が雪だったから、幸いにして怪我はなかったけれど、随分ひどい罠ね。これもルーシ帝国の仕業だわ、きっと。
 そう言えば、アレクは……って、リーゼルの下敷きになっているわ。
 リーゼルはアレクの顔面をまたぐように着地していた。ほのかにリーゼルの顔が赤くなっているような気がするわ。そして、小刻みにリーゼルが動いて、一瞬リーゼルが陶然とした表情に……。
「リーゼル、何しているの? 早く立たないと、隊長が窒息死するわよ。」
 クリスの言葉でリーゼルは我に返ったようだった。リーゼル、あなたも……。
「あ〜痛かった。みんな無事か?」
「は〜い、無事で〜す。」
 近くの階段を上っても、落とし穴に行き着くだけだから、あまり意味はないわね。
 本当はここで『例の物』を使ってもいいんだけれど、今は先に進みましょう。『例の物』はいつでも使えるんだから。
 地下2階(?)の通路を道なりに進んで行くと、上の階へ戻る階段を見つけた。
 上った先は……。



 そして、さっきまで通れなかった道が通れるようになっていたわ。この先、こういった落とし穴を作動させることで開通する道もあるってことなのね。
 あたし達は、ブレスト城の地下通路をどんどん進んで行った。



 雪玉が邪魔で通れないわ。他にも雪玉が邪魔で通れない道があったけれど、火の魔法で溶かせないのかしら。
 あたし達は、すぐさま引き返した。道中、ヴァンパイアやサキュバスやスパイダーエンジェルが出てきたけれど、雪玉を壊せない怒りを奴らにぶつけてやったわ。八つ当たり? ううん、違うわ。あたし達が苛立っているときに戦闘を仕掛けてくる方が悪いのよ。でも、少しはストレス解消になるかな。アレクはレベル43に、あたしとリーゼルとクリスはレベル45になったわ。
 ついにあたし達は、さっきと逆の位置までたどり着いた。ここまで歩くのに結構時間と労力がかかったわよ。



 あたしは苛立ち紛れに雪玉を蹴飛ばした。
 ゴロゴロゴロ……グシャッ!
 雪玉は坂道を転げ落ち、突き当たりの壁に激突して砕けたみたいね。
 それまで通れなかった道が通れるようになったわ。
「エルの逆ギレって、たまには効果があるのね。」
 クリス、「たまには」って、まるでいつもあたしが逆ギレしているみたいじゃないの。
「だって、あなたって、いつも逆ギレしているじゃないの。」
 あら、そうかしら。そう言われてみると、そうかも。まあ、道が開通したからいいでしょう。
 開通した道を進んで行くと……。



 ゴロゴロゴロ……グシャッ、ガシャーン!
 あら? 最後の音、さっきはなかったわね。何か、ガラスが割れる音がしたけれど、まあいいわ。



 何だかクリスに物凄い悪口を言われたような気がするんですけど。
 道は開けたから、先へ進みましょう。


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2022/08/26


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