フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第109回】水の精霊を求めて

 あたし達は、フェリペにマリョルカの火山島での出来事を報告した。
 火の精霊サラマンダーも傍らにいるから、報告しやすいわ。ラツィオのときと同じね。



 確かに。そう言われてみると、サラマンダーは火トカゲよね。でも、このゲームはもう何でもありだから、どちらでもよくなるわ。
 おおかた、水の精霊はアクアとでも言うんでしょ。
「王妃、このオーブはお返しします。ありがとうございました。」
「いいえ、どういたしまして。」
 ペンダントもセシリアの手に戻って、一安心ね。



「一旦バイエルンに帰ろうと思う。風の精霊シルフが水の精霊の居場所を突き止めているかもしれないし。」
 と、ここでアルベルトから連絡が。毎回絶妙なタイミングよね。
 アルベルトもアレクも、もうすっかり携帯依存症になっているんじゃないの?



 精霊とは心で通じ合う、いわばテレパシーみたいなものだから、便利よね。尤も、自分の思っていることも相手に伝わってしまうから、建前で生きている人には辛いでしょうけれどね。
「火の精霊サラマンダーよ。地の精霊ノームとともに、バイエルン城まで来てもらいたい。風の精霊シルフは既に私の近くにいる。」
「承知した。ノームとともに、シルフのもとに参ろう。」
 こうして、フェリペは“カラクリ”をアレクに返した。
 あたし達もバイエルン城に赴くわ。何か分かったことがあるかもしれない。
「フェリペ陛下、今回は大変お世話になりました。ありがとうございます。」
「使者殿、また遊びに来るのじゃぞ。」
 こうして、あたし達はレオン城を後にした。
 バイエルン城の入口には、従者が既に待機していた。



 精霊の仮住まい? まあいいわ。あたし達は従者の案内のまま、仮住まいとやらに向かった。



 ついに水の精霊を残すのみになったわね。



「ルーシ帝国に、身柄を引き渡すように要請することはできないのですか?」
 無駄だと思うわ、エリー。ルーシ帝国があたし達の要求など聞くと思う? それどころか、マルクス教徒がルーシ帝国と結託している可能性すら考えなくてはならないもの。



 そう言って、アレクはエリーを凝視した。エリーはアルベルトの視線から離れられない様子だった。



 もちろんよ。あたし達だって、死にに行くわけじゃないわ。
 アルベルトは、兵の編成が調うまで待機(休暇)を命じたわ。招集があるまで、装備を揃えておきましょう。リーゼルのママのお店でまた新しいラインナップがあるんですって。



 クラクフ城へ向かう前に、あたし達は、リーゼルのママのお店で装備を調えた。
 これで、準備万端よ。



 久しぶり……いいえ、クラクフ城は初めてだわ。クラクフ城の復興にはベルナルトが不可欠だったから、今のクラクフ王国は多分ベルナルトが治めていると思うけれど、もしそうなら百人力だわ。



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2022/08/24


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