フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第106回】いざ、火山島へ
アルベルトは、あたし達がレオンに来た理由をフェリペ王に話した。
火のオーブはセシリアが持っているらしいわ。フェリペがセシリアに依頼した。
セシリアもだいぶ間が抜けているのね。それとも、こういうのを「天然」というのかしら。
「火の精霊に会いに行くのであれば、バルセロナの港に寄ってくれ。レオンよりちょうど南にある港だ。」
ここで、フェリペとアルベルトの会話は終わった。
こうして、あたし達はセシリアから借りた火のオーブを携えて港へ行くことになった。
今こそここへ入るべき時よ。
これまで素通りしてきた(素通りせざるを得なかった)場所がどんどん明らかになってくるわ。
ここがバルセロナ港ね。何だか名前がスペインっぽいけれど、まあいいわ。
「フェルナンデス将軍ならば、酒場にいるわよ。酒場でバニーちゃんと遊んでいるんじゃない?」
バニーちゃんと遊んでいる……ああ、バニーちゃんにお酌でもしてもらっているのね。でも、フェリペが「快く送ってくれる」と太鼓判を押しているほどだから、悪い人ではなさそう。
見るからに「海賊の親分」という感じの人ね。そう言えば、ザウアー、ガリバルディ、ロドリゲス、そしてフェルナンデスと、色々な将軍に会ったけれど、どんな人が将軍かによって、その国の特色が出るわね。海賊っぽい人が将軍だったら海戦に強いとか。
それでは、ありがたく乗せてもらいま〜す。
「到着だ。オレ達は帰るが、道中気をつけろよ。」
「ありがとうございます、フェルナンデス将軍。」
「いいってことよ、それより、あんた方はこの世界の運命を握っているんだってな。よろしく頼むぜ。」
そう言われてみるとそうよね。四大精霊のうち風と地には出逢ったわ。火はこれから、水がまだ分からないわ。
あたし達は、フェルナンデスの激励を背に、船を降りた。
この港には魔法陣があるわ。ありがたく使わせてもらいましょう。
ここがマリョルカ島ね。この島の火山の奥に、火の精霊がいるんだわ。
暑いけれど、行きましょう。
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2022/08/21
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