フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第96回】船での凱旋

 ブリタニアとカーディフの会談は、大臣の進行のもと、執り行われた。



「いや、ここにいる誰にも責任はなかろう。聞いたぞよ。キャメロン子爵が、いつの間にか神と入れ替わっていたとのう。」
 本当は泣きたくて仕方がないはずなのに、ブリタニアの王妃は気丈に述べたわ。本物のキャメロン子爵は既にニョルズに殺されてしまったようね。
「兄が他界したのは残念じゃが、これは公爵に責任はなかろう。アレシアでも、最近までは我が良人が魔族に乗っ取られていた……。」
 この内戦の首謀者はキャメロン子爵に化けた神であり、その神は討伐されたことで終結。これならば、遺族の方々も7割以上の納得はするだろうとの結論が出たわ。
 ブリタニアは当面は王妃が治めることとし、シンシアが新国王としての婿養子を迎えたときに新たに復興することでしょう。そして、カーディフはこれまで通りアーサー公爵が治めることとなったわ。
 と、ここで、王妃からアレクに、アルベルトに「電話をかける」要請があったわよ。



 良かった。国王達が死んだのは残念だけれど、その代わり各国の結束力が強くなるのはいいことよ。フィンブルの冬に立ち向かいやすくなるわ。
 ディアナ王妃とアルベルト公爵の会話は終わった。



「私達が再入国した理由は、使者ニーナの護衛ですから、ニーナをアレシアまで送って、その後バイエルンに帰る予定です。」



「それならば、船でバイエルンに帰ります。旅の結果を我が主アルベルトに報告しなくてはなりません。」
「そうか。それでは、使者を引き止めるのもあまりよろしくなかろうて。アルベルト殿によろしく伝えてもらいたい。」
 こうして、会談はまとまり、あたし達はバイエルンに船で帰還することになった。ううん、凱旋よ。



 着いたわね。何だか久しぶりの気がするわ。ロールシャッハ城でリヒター大臣に「例の物」をもらって以来初のバイエルンよ。
 まずは、リーゼルとクリスが母親に帰還の報告をした。



 リーゼルもクリスも、兵士としての仕事が休みになると、普通の少女に戻るのよね。アレクはちょっとときめくみたいだけれど、アレク、あんたはあたしのものなんだからね。



 そう言えば、パウラとザウアーに会うのも久しぶりよね。
 さて、懐かしのバイエルン城へ。



 影の薄いフォルゲン伯爵と会うのも久しぶりね。



 そして、最後はアルベルトよ。もう「携帯電話」を使う必要はないわ。直接会うのが一番よ。



 そう言えば、エリーと最後に話した内容は、ラツィオのビアンカによろしくっていうことだったわよね。エリーもニーナもビアンカもセシリアもオリビアもディアナも、みんな同じ境遇になっちゃった。フィンブルの冬は何としても止めなくてはならないわ。


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2022/08/13


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