フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第92回】アーサー公爵の言い分
カーディフの町の人達は、この内戦で経済情勢が悪くなっていることを嘆いていたわ。
この町の武器屋と道具屋も見たけれど、いいものは特にないみたい。
ということで、お城へ。
ブリタニア王国もそうだったけれど、カーディフ城も、一旦中に入ってしまえば大丈夫みたいね。
ジパングでかつて“エド”と呼ばれる時代に行われた“サンキンコウタイ”では「入鉄砲(いりでっぽう)に出女(でおんな)」という政策が取られていたらしいけれどね。鉄砲をエドに入れるときと、女性がエドから出て行くときには厳重なチェックがされていたと聞くわ。
公爵の間にて。公爵の側に立っているのが大臣ね。でも、何だか人相が悪そう。
やっぱりね。あたし達が大臣に歓迎されない理由は何となくわかるわ。ブリタニア王国でのあたし達の扱いで分かったけれど、内戦中は使者というものを歓迎しないものよね。尤も、この大臣の人相はお世辞にも好感が持てるとは言えないけれど、それを別としても、あたし達の存在を快く思っていない人達がいることは確かだわ。
第一印象としては、悪い人ではなさそうね。むしろ、大臣がこの人を唆している可能性があるかも。
アレクがひとしきりの挨拶を交わした後、アレクは「携帯電話」をアルベルトにかけた。
そして、アーサー公爵とアルベルトの対談が始まったわ。
アルベルトは、あたし達がカーディフ城へ来た理由を、フィンブルの冬とともにアーサーに話した
アーサーもフィンブルの冬はまだ実感がわかなかった
8王国中6王国の血が抜かれ、残るはルーシとブリタニアのみとなったが、ルーシが神と魔族に与している以上、ルーシは抜かれていると見てよい
そうすると、ブリタニア国王の血を抜かれることは何としても阻止しなくてはならない
あら、ブリタニア国王の言っていることとまるで反対じゃないの。それに、アーサーの言い分は、ブリタニア国王の「恩を仇で返した」者の言う言葉ではないわ。アルベルトもアレクも、まだブリタニア国王がアーサー公爵に何と言っているかはまだ言っていないし。やはり、双方とも魔族に騙されているのね。
ブリタニア国王とは違って、話をきちんと聞くじゃないの。若い方はアルベルトの意見を聞くけれど、年輩の方はアルベルトの意見を聞かなかったわ。ジョアンとアルフォンソもそうだったわよ。
アルベルトは、アーサーが叛旗を翻した証拠をブリタニア国王が持っていることを伝えた
アーサーは、そんな証拠があるならば見てみたいと言った
これは、レオンとレイリアのときと同じで、双方とも身に覚えのないことで仲違いをさせられていると見てよい
実は、アーサー公爵としてはもう内戦を続けたくはないと思っているが、どのように話を切り出せばよいかわからない
使者を出そうにも、ブリタニア国王に殺されてしまっているとアーサーは述べる
そこで、アルベルトは、アレシアからの使者を出すことを提案する
これでダメならば、不本意ながらもはやこれ以上ブリタニアには関与できないとアルベルトは述べる
そこでアルベルトは、あたし達をアレシアの大陸に戻すよう要請する
アーサーはその要請を快諾する
ここで、アーサーとアルベルトの対談は終わったわ。明日、あたし達はアレシアの大陸に戻ることになったわ。今夜は休もうっと。
と、アルベルトからアーサーに対して質問があるみたい。
「ところで、アーサー公爵。もし公爵がブリタニア国王に使者を送ったのであれば、その証拠はありますでしょうか。」
こんな人でも子爵が務まるのね。ラインマイヤー子爵は人格者なのに、キャメロン子爵という人は……まあでも、アーサー公爵に対しては忠実だったらいいわ。忠実だったらね。表面的には公爵に忠実を装って実は……という人もいなくはないわ。
アーサー公爵は、証拠となるかどうかは分からないがと冒頭に述べてから、使者の書状の写しをアレクに預けた。これは十分証拠となる品物よ。
キャメロン子爵さんとやら、アレクがアーサーに対して証拠があるかどうかを尋ねた理由はアーサーを疑っているからではなくて、ブリタニア国王に提示するためだったのよ。あなた、子爵のくせにそんなことも分からなかったの?
「ありがとうございます。」
アレクは社交辞令上キャメロンにも礼をしたが、あたし達はアーサーに礼をした後はキャメロンには目も向けずに公爵の間を後にした。
そして、翌朝。
宿屋の入口にはもうアーサーの従者が待っているわ。これからまた船旅が始まるのね。
そういえば、昨日から気になっていたんだけれど、アレシアからの使者って、
ニーナ前王妃
じゃないの? そうとしか考えられないわ。まあ、それもアレシアに戻ってみればわかることよ。
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2022/08/11
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