フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第89回】いざ、ブリタニアへ
あたし達はルテティア城を去った。ちょっと嫉妬したけれど、ニーナのアレクに対する信頼は前にも増して上がったわ。勿論、ユーグとアネット達からもよ。レイリアの国民達の意見としては、レイリアとレオンが以前よりも国交が良くなったのはいいけれど、レイリア国王の崩御で全然平和になった気がしないらしいわ。確かにそうよね。
ありがとう、エンリケ王子。
「して、母上から親書はもらえたのか?」
「残念ながら、オリビア王妃からはもらえませんでした。その代わり、ニーナ前王妃から親書をもらいました。」
「そうか、それは良かった。こういうのは時間がかかるからな……。」
そう言うエンリケも、今にも泣き出しそうな表情だったわ。
あたし達はエンリケにお礼を言って、お城を去った。
ここがエンリケの言っていた船宿ね。初めてここに来たときは鍵がかかっていて開かなかったけれど、そういう理由だったのね。
お邪魔しま〜す。
あら、下っ端の門番さんにしては上出来じゃない。レイリアは風通しがいいのね。
さて、ロドリゲス将軍に会わないと……。
プッ、アハハハハハ!
……失礼しましたわ。あなたがロドリゲス将軍ね。何だか厳ついイメージがあったけれど、結構気さくな将軍なのね。確かに、故ジョアン王もガサツだったけれど礼儀作法とかちっともうるさくない人だったわ。逆に、慇懃無礼な輩がジパングにもいるけれど、そういう輩は本当に信用ならないわ。
準備ができているから、出航しましょうか。
あたし達は、ロドリゲス将軍の導きで港まで来た。
「じゃあ、乗ってくれ。」
あたし達を乗せた船は、ロドリゲス将軍の指揮の下、海路を順調に進んだわ。
ついたわ。ここがブリタニアの港町エディンバラね。
「オレたちはすぐにレイリアに戻らねばならないのでな。気をつけて行けよ!」
ロドリゲス将軍も命がけであたし達をブリタニアまで連れて行ってくれたわ。だから、何としてもあたし達はブリタニア国王に会って、フィンブルの冬を阻止しないと。
またこのパターンだわ。きっと兵士に呼び止められるのよね。
ブリタニア王国の兵士はバイエルン王国の兵士に雰囲気が似ていて、何だか親近感が湧くわね。ひょっとすると、うまくいくかも。
内戦中だから国王もピリピリしているでしょうけれど、実妹のニーナからの親書があれば、何とかなるでしょう。
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2022/08/08
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