フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第86回】会合中の襲撃

 既に両国の会合は始まっていた。
 会合場所の外では、見張りの兵士が立っていた。
「急ごしらえの柵ですが、両国の国王を狙う不届き者には有効でしょう。今は会合中故、使者殿と雖も立ち入りはご遠慮願います。」
 本当はあたし達も無事に終わるんだったらここへは来ないわ。でも、アルベルトが見届けろって言うから……。アルベルトの言っていた胸騒ぎって、会合中に魔族が出てくるとか? 何だかありそうで怖いわ。
 でも、会合そのものは順調に進んでいるみたいね。



 これで、両国は正式に国交回復……



 また魔族? しつこいわね。



 ギュミルの一撃でアレクは橋の向こうまで吹き飛ばされた。
「アレク!」
 あたしはアレクに駆け寄った。
「私は大丈夫だ。みんなは?」
 あたし達は大丈夫よ。でも、国王達が……。



 SMの女王、また来たわね。アルフォンソとジョアンが魔族に穢されて……セシリアとオリビアが卒倒してしまうわ。
「そうか。ならばわしはこやつらを仕留めよう。」
 飽くまでもSMの女王とは戦わせない気ね。



 そうよ、クリスが言うんだから間違いないわ。今やアレクよりもクリスの方が強いのよ。
「死ねぃ!」
 それはこっちのセリフよ。



 真ん中にいるのがギュミル、両端の三つ頭の敵がケルベロスよ。
 アレクはさっきギュミルから攻撃を受けてHPが500減っているわ。アレク、後で超癒しの歌を歌ってあげるから、1ターンだけ我慢しなさい。
 アレクは氷天三連突、あたしは国歌、リーゼルは聖なる息吹、クリスはヴァルキリーズジャベリンをそれぞれ使うわ。
 アレクの先制攻撃でまずケルベロスのうち一頭を仕留め、あたしの国歌によって全員の能力が倍増、リーゼルはケルベロスのもう一頭を倒してクリスはギュミルにかなりの打撃を与えたわ。でも、ギュミルがニュークリアを使ってきたから、あたし達のHPもかなり減ってしまったわ。



 みんなかなりHPが減ってしまったけれど、これはあたしの超癒しの歌で何とかなるわよ。3人は攻撃していてね。



 ギュミル、あなたって神の癖にバカね。リーゼルは神官戦士よ。聖なる息吹の使い手のリーゼルにセイントが効くわけないじゃないの。
「さっきはよくもやってくれたな。これはお返しだ!」



 最初にギュミルに攻撃されたアレクがとどめを刺したわ。アレクの溜飲も下がったことは間違いないわよ。
 この戦いで12100の経験値と2400マルク、そしてミスリルスピアを手に入れたわ。
 アレクはレベル30に上がってダイヤモンドダストを覚え、あたしとリーゼルとクリスはレベル31に上がったわ。



 大丈夫よ、フレイが先に地獄で待っているから。仲間がいて安心したわね。
 それより、アレクや他の人達……そうそう、2人の国王は?


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2022/07/30


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